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公開番号
2024157656
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072129
出願日
2023-04-26
発明の名称
電源システム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H02M
3/155 20060101AFI20241031BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】バッテリの温度を上昇させるための新規な技術を提供すること。
【解決手段】電源システムは、バッテリと、バッテリに対して互いに並列に接続された複数のコンバータを含む電力制御ユニットと、バッテリ及び複数のコンバータを冷却する冷却システムと、複数のコンバータの動作を制御する制御装置と、を備えてもよい。制御装置は、バッテリの温度又はそれに関連する指標に応じて、創熱制御を実行するように構成されており、創熱制御では、複数のコンバータ間で循環電流が流れるように、複数のコンバータの動作が制御されてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電源システムであって、
バッテリと、
前記バッテリに対して互いに並列に接続された複数のコンバータを含む電力制御ユニットと、
前記バッテリ及び前記複数のコンバータを冷却する冷却システムと、
前記複数のコンバータの動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記バッテリの温度又はそれに関連する指標に応じて、創熱制御を実行するように構成されており、
前記創熱制御では、前記複数のコンバータ間で循環電流が流れるように、前記複数のコンバータの動作が制御される、
電源システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、バッテリを有する電源システムに関し、特に、バッテリの温度を上昇させる技術を開示する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
バッテリの温度が比較的低いと、充放電可能な電力が小さくなる。例えば、特許文献1には、バッテリの温度を上昇させる技術が開示されている。この技術では、低いスイッチング周波数で昇圧回路を制御してリプル電流を大きくする。リプル電流が大きいと、バッテリの内部抵抗の発熱(即ちバッテリ自体の発熱)が増加し、バッテリの温度が上昇する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-259217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、バッテリの温度を上昇させるための新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、電源システムを開示する。電源システムは、バッテリと、前記バッテリに対して互いに並列に接続された複数のコンバータを含む電力制御ユニットと、前記バッテリ及び前記複数のコンバータを冷却する冷却システムと、前記複数のコンバータの動作を制御する制御装置と、を備えてもよい。前記制御装置は、前記バッテリの温度又はそれに関連する指標に応じて、創熱制御を実行するように構成されており、前記創熱制御では、前記複数のコンバータ間で循環電流が流れるように、前記複数のコンバータの動作が制御されてもよい。
【0006】
上記の構成によると、制御装置は、バッテリの温度又はそれに関連する指標に応じて、創熱制御を実行する。創熱制御では、複数のコンバータ間で循環電流が流れるように、複数のコンバータの動作が制御される。循環電流が複数のコンバータを流れると、複数のコンバータは発熱する。複数のコンバータが発熱すると、冷却システムを流れる冷媒の温度が上昇する。温度が上昇した冷媒がバッテリを通過すると、バッテリの温度が上昇する。このようにして、バッテリの温度を上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1(A)は、電源システムの概略図を示し、図1(B)は、電源システムの回路図を示す。
創熱制御処理の一例を示すフローチャートである。
図3(A)は、第1スイッチング素子及び第3スイッチング素子を流れる循環電流を示し、図3(B)は、第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子を流れる循環電流を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を参照して、実施例の電源システム100を説明する。実施例の電源システム100は、モータで走行する電動車両に搭載される。図1(A)に示されるように、電源システム100は、バッテリ2と、モータ8と、電力制御ユニット10と、制御装置20と、冷却システム200と、を備える。バッテリ2は、例えば二次電池である。モータ8は、例えば三相交流モータである、電力制御ユニット10は、バッテリ2の直流電力を、モータ8に供給する三相交流電力に変換する。制御装置20は、電力制御ユニット10の動作を制御する。冷却システム200は、バッテリ2、モータ8、及び電力制御ユニット10を冷却する。
【0009】
冷却システム200は、冷媒が流れる冷媒流路202と、オイルクーラ204と、オイルが流れるオイル流路206と、を備える。冷媒流路202は、バッテリ2と電力制御ユニット10とオイルクーラ204とを通過している。冷媒は、例えば水又はLLC(Long Life Coolant)である。オイル流路206は、オイルクーラ204とモータ8とを通過している。冷媒流路202を流れる冷媒は、オイルクーラ204を通過する際に、オイル流路206を流れるオイルを冷却する。冷却されたオイルがモータ8を通過することで、モータ8は冷却される。
【0010】
図1(B)に示されるように、電力制御ユニット10は、インバータ6と、2個のコンバータ12,14と、を備える。また、バッテリ2と2個のコンバータ12,14との間には、平滑コンデンサ4が配置されている。第1コンバータ12及び第2コンバータ14は、バッテリ2とインバータ6との間に接続されている。第1コンバータ12及び第2コンバータ14は、バッテリ2に対して互いに並列に接続されている。第1コンバータ12及び第2コンバータ14は、例えばDC-DCコンバータであり、バッテリ2の直流電力を昇圧して、インバータ6へ昇圧された直流電力を供給する。インバータ6は、モータ8に接続されている。インバータ6は、例えば三相交流インバータであり、第1コンバータ12及び第2コンバータ14からの直流電力を三相交流電力に変換して、モータ8に供給する。制御装置20は、特に、第1コンバータ12及び第2コンバータ14のそれぞれの動作を制御する。
(【0011】以降は省略されています)
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