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公開番号2024156340
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070718
出願日2023-04-24
発明の名称コンバイン
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A01D 57/22 20060101AFI20241029BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】刈取装置の搬送装置の前側に大きな作業空間を確保し、搬送装置に詰まった穀稈の取除き作業中に、作業者が誤って頭部を引起装置にぶつけるのを防止することができ、また、引起装置の摺動部等に圃場の土が付着するのを抑制することができるコンバインを提供する。
【解決手段】刈取装置(3)の刈取フレーム(10)に、穀稈を分草する分草体(16)と、分草された穀稈を引起こす引起装置(17,70)と、引起こされた穀稈の株元を切断する刈刃装置(18)と、切断された穀稈を挟持して脱穀装置(4)に搬送する搬送装置(19)を設け、引起装置(17,70)の背面の上部に第1フック(87)を設け、引起装置(17,70)の背面の上下方向の中間部の左右方向に一側に偏移した部位に上下方向に所定の間隔を隔てて一対の第2フック(88)を設けた。
【選択図】図19
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンを搭載した機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
前記刈取装置(3)の刈取フレーム(10)に、穀稈を分草する分草体(16)と、分草された穀稈を引起こす引起装置(17,70)と、引起こされた穀稈の株元を切断する刈刃装置(18)と、切断された穀稈を挟持して前記脱穀装置(4)に搬送する搬送装置(19)を設け、
前記引起装置(17,70)の背面の上部に第1フック(87)を設け、
前記引起装置(17,70)の背面の上下方向の中間部の左右方向に一側に偏移した部位に上下方向に所定の間隔を隔てて一対の第2フック(88)を設けたことを特徴とするコンバイン。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1フック(87)は、前記エンジンの出力回転が伝動される駆動スプロケット(50)よりも上側に配置されている請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記第2フック(88)は、前記駆動スプロケット(50)に係回されたチェンの設けられた引起ラグ(35)を起立させて穀稈を引起こす側に配置されている請求項1記載のコンバイン。
【請求項4】
前記刈取装置(3)の両側部に配置された分草体(16)と操縦部(5)の昇降ガイド(5A)には、前記刈取装置(3)から取外された引起装置(17,70)の第1フック(87)を係止する留め具が形成されている請求項2記載のコンバイン。
【請求項5】
前記留め具には、前記第1フック(87)を検出するセンサが設けられ、該センサが前記第1フック(87)を検出した場合には、前記エンジンの出力回転を刈取装置(3)に伝動しない構成とした請求項4記載のコンバイン。
【請求項6】
前記第1フック(87)と第2フック(88)の内周部には、弾性部材が積層されている請求項1記載のコンバイン。
【請求項7】
前記刈取フレーム(10)の上部に配置された左右方向に延在する伝動筒(15)の中間部に、該伝動筒(15)の中間部から下側に向かって延在する少なくとも1個以上の上下伝動筒(41)と、該上下伝動筒(41)の下部から左右方向に延在する左右伝動筒(42)を設け、
前記分草体(16)を支持する前後フレーム(22)の中間部を連結する左右方向に延在するフレーム(23)の中間部に、該フレーム(23)の中間部から上側に向かって延在する少なくとも1個以上のステー(43)と、該ステー(43)の上部から左右方向に延在する左右フレーム(44)を設け、
前記引起装置(17,70)の左右方向の中間に配置された引起装置(17,70)の上部を左右伝動筒(42)に、下部を左右フレーム(44)に着脱自在に固定した請求項1記載のコンバイン。
【請求項8】
前記引起装置(17)の左側から2番目に位置する引起装置(17B)の引起こし反対側の右部と、前記引起装置(17)の左側から3番目に位置する引起装置(17C)の引起こし反対側の左部を対向して配置し、
前記引起装置(17B)の上部を左右伝動筒(42)の左部に左係合部品(47L)で、下部を左右フレーム(44)の左部に左挟持部品(48L)で着脱自在に固定し、
前記引起装置(17C)の上部を左右伝動筒(42)の右部に右係合部品(47R)でに、下部を左右フレーム(44)の右部に右挟持部品(48R)で着脱自在に固定した請求項7記載のコンバイン。
【請求項9】
前記引起装置(70)の左側から2番目に位置する引起装置(70B)の引起こし反対側の右部と、前記引起装置(70)の左側から3番目に位置する引起装置(70C)の引起こし反対側の左部を対向して配置し、
前記引起装置(70)の左側から4番目に位置する引起装置(70D)の引起こし反対側の右部と、前記引起装置(70)の左側から5番目に位置する引起装置(70E)の引起こし反対側の左部を対向して配置し、
前記引起装置(70B)の上部を、左側の前記上下伝動筒(41)の下部から延在する左右伝動筒(42)の左部に左係合部品(47L)で、下部を、左側の前記ステー(43)の上部から延在する左右フレーム(44)の左部に左挟持部品(48L)で着脱自在に固定し、
前記引起装置(70C)の上部を、左側の前記上下伝動筒(41)の下部から延在する左右伝動筒(42)の右部に右係合部品(47R)で、下部を、左側の前記ステー(43)の上部から延在する左右フレーム(44)の右部に右挟持部品(48R)で着脱自在に固定し、
前記引起装置(70D)の上部を、右側の前記上下伝動筒(41)の下部から延在する左右伝動筒(42)の左部に左係合部品(47L)で、下部を、右側の前記ステー(43)の上部から延在する左右フレーム(44)の左部に左挟持部品(48L)で着脱自在に固定し、
前記引起装置(70E)の上部を、右側の前記上下伝動筒(41)の下部から延在する左右伝動筒(42)の右部に右係合部品(47R)で、下部を、右側の前記ステー(43)の上部から延在する左右フレーム(44)の右部に右挟持部品(48R)で着脱自在に固定した請求項7記載のコンバイン。
【請求項10】
前記左係合部品(47L)を、前記左右伝動筒(42)に設けられた係合部(60)と、前記引起装置(17B,70B,70B)の後面に立設された第1被係合部(61)で形成し、
前記右係合部品(47R)を、前記左右伝動筒(42)に設けられた係合部(60)と、前記引起装置(17C,70C,70E)の後面に立設された第1被係合部(61)で形成し、
前記第1被係合部(61)に凹凸を形成した請求項8又は9記載のコンバイン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、刈取装置に複数の引起装置を備えるコンバインに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
刈取装置の上部に配置された左右方向に延在する伝動筒と左右方向の中間に配置された引起装置を2本のアームで形成されたリンクで連結して、刈取装置の搬送装置に詰まった穀稈を取除く場合には、リンクを前側に移動させて引起装置を前側に引出す技術が知られていた。(特許文献1参照)
【0003】
また、刈取装置の上部に配置された左右方向に延在する伝動筒と左右方向の中間に配置された引起装置を上下方向に延在する支軸に回転自在に固定して、刈取装置の搬送装置に詰まった穀稈を取除く場合には、引起装置を支軸回りに回転させる技術が知られていた。(特許文献2参照)
【0004】
さらに、刈取装置の上部に配置された左右方向に延在する伝動筒と左右方向の中間に配置された引起装置を上下方向に延在する支軸に回転自在に固定して、刈取装置の搬送装置に詰まった穀稈を取除く場合には、一側の引起装置を支軸回りに時計方向に回転させ、他側の引起装置を支軸回りに反時計方向に回転させる技術が知られていた。(特許文献3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-29568号公報
特開2012-139118号公報
特開2013-99301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1~3の技術では、刈取装置の搬送装置の前側に大きな作業空間を確保できないので、作業姿勢が制限されて搬送装置に詰まった穀稈を容易に取除くことが難しいという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、刈取装置の搬送装置の前側に大きな作業空間を確保し、搬送装置に詰まった穀稈の取除き作業中に、作業者が誤って頭部を引起装置にぶつけるのを防止することができ、また、引起装置の摺動部等に圃場の土が付着するのを抑制することができるコンバインを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジンを搭載した機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
前記刈取装置(3)の刈取フレーム(10)に、穀稈を分草する分草体(16)と、分草された穀稈を引起こす引起装置(17,70)と、引起こされた穀稈の株元を切断する刈刃装置(18)と、切断された穀稈を挟持して前記脱穀装置(4)に搬送する搬送装置(19)を設け、前記引起装置(17,70)の背面の上部に第1フック(87)を設け、前記引起装置(17,70)の背面の上下方向の中間部の左右方向に一側に偏移した部位に上下方向に所定の間隔を隔てて一対の第2フック(88)を設けたことを特徴とするコンバインである。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記第1フック(87)は、前記エンジンの出力回転が伝動される駆動スプロケット(50)よりも上側に配置されている請求項1記載のコンバインである。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記第2フック(88)は、前記駆動スプロケット(50)に係回されたチェンの設けられた引起ラグ(35)を起立させて穀稈を引起こす側に配置されている請求項1記載のコンバインである。
(【0011】以降は省略されています)

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