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公開番号
2024156265
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023070587
出願日
2023-04-24
発明の名称
走行規制装置
出願人
株式会社ダイフク
代理人
弁理士法人R&C
主分類
B61K
7/18 20060101AFI20241029BHJP(鉄道)
要約
【課題】搬送車が意図せず走行を開始した場合であっても迅速に搬送車を緊急停止させることが可能な走行規制装置が望まれる。
【解決手段】走行レール20と、走行レールの走行面21上を転動する車輪11、車輪11の駆動装置、及び、駆動装置を緊急停止させるバンパー14を備えて、走行レール20に沿って走行する搬送車と、を備えた搬送設備において、搬送車の走行を規制するための走行規制装置1であって、走行面21に載置される載置部4と、走行面21よりも上側に立設された立設部3と、を備え、立設部3は、載置部4が走行面21に載置された状態でバンパー14に対して走行方向離間側X2から対向する位置に配置される対向部5を備え、載置部4は、対向部5にバンパー14が当接した状態で車輪11の下敷きになるような対向部5との位置関係である下敷き部41を備えている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
走行レールと、前記走行レールの走行面上を転動する車輪、前記車輪の駆動装置、及び、障害物との衝突により前記駆動装置を緊急停止させるバンパーを備えて、前記走行レールに沿って走行する搬送車と、を備えた搬送設備において、前記搬送車の走行を規制するための走行規制装置であって、
前記走行面に載置される載置部と、前記載置部に固定され、前記走行面よりも上側に立設された立設部と、を備え、
前記走行レールに沿う方向を走行方向とし、前記走行方向における前記車輪から離れる側を走行方向離間側とし、前記走行方向における前記車輪に近づく側を走行方向接近側として、
前記立設部は、前記載置部が前記走行面に載置された状態で前記バンパーに対して前記走行方向離間側から対向する位置に配置される対向部を備え、
前記載置部は、前記対向部に前記バンパーが当接した状態で前記車輪の下敷きになるような前記対向部との位置関係である下敷き部を備えている、走行規制装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記下敷き部が前記車輪の下敷きになっておらず、且つ、前記下敷き部における前記走行方向接近側の先端部が前記車輪の外周面に接している状態で、前記対向部における前記バンパーに対向する対向面と前記バンパーとが接触し、又は、前記対向面と前記バンパーとが隙間を有して対向するように、前記対向面と前記下敷き部における前記走行方向接近側の前記先端部との前記走行方向の距離が設定されている、請求項1に記載の走行規制装置。
【請求項3】
前記対向部における前記バンパーに対向する対向面と前記下敷き部における前記走行方向接近側の先端部との前記走行方向の距離が、前記バンパーにおける前記走行方向離間側の端部と前記車輪の軸心との距離以下である、請求項1に記載の走行規制装置。
【請求項4】
前記対向部は、前記載置部に固定された固定対向部材と、前記固定対向部材よりも前記走行方向接近側に配置されていると共に、前記載置部に対して着脱自在となるように取り付けられた着脱対向部材と、を備え、
前記着脱対向部材は、前記バンパーに対して前記走行方向離間側から対向する対向面を備え、
前記固定対向部材は、前記着脱対向部材が取り外された状態で前記バンパーに対して前記走行方向離間側から対向する補助対向面を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の走行規制装置。
【請求項5】
上下方向視で前記走行方向に直交する方向を幅方向として、
前記着脱対向部材の前記幅方向の寸法は、前記走行レールの前記幅方向の寸法よりも大きい、請求項4に記載の走行規制装置。
【請求項6】
上下方向視で前記走行方向に直交する方向を幅方向として、
前記載置部は、前記走行レールに対して前記幅方向の両外側に配置される一対のガイド部を備え、
一対の前記ガイド部のそれぞれは、前記走行レールの側面に対向するガイド面を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の走行規制装置。
【請求項7】
前記下敷き部は、前記走行面に沿う板状に形成された板状部と、前記板状部に対して前記走行方向接近側に配置され、前記走行方向接近側に向かうに従って下側へ向かう上面を有するテーパ状部と、を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の走行規制装置。
【請求項8】
前記対向部は、前記走行方向離間側に向かうに従って上側へ向かうように傾斜した上面である傾斜上面を備え、
前記傾斜上面における前記走行方向接近側の端部は、前記搬送車における前記車輪を支持する車輪支持部材の前記走行方向離間側の下端部よりも下側に配置され、
前記傾斜上面における前記走行方向離間側の端部は、前記車輪支持部材の前記下端部よりも上側に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載の走行規制装置。
【請求項9】
前記搬送車の走行を許容する上限の距離を許容走行距離として、
前記載置部の上面に、前記バンパーに対する前記載置部の設置位置の基準を示す基準マークが設けられ、
前記基準マークは、前記対向部における前記バンパーに対向する対向面から前記許容走行距離だけ離れた位置に配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の走行規制装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行規制装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、国際公開2014/129066号(特許文献1)には、自動倉庫に関する技術が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1の自動倉庫では、物品を搬送する搬送装置として、搬送車(スタッカークレーン2)が用いられている。この搬送車は、下部レール(12)を走行する下部台車(4)と、上部レール(14)を走行する上部台車(6)と、下部台車(4)に固定されて、下部台車(4)と上部台車(6)とを接続するマスト(8)と、マスト(8)に設けられた移載装置(10)とを備えている。下部台車(4)は、車輪(駆動輪22)と、車輪から離れた位置にある支持部(28)とを備えている。また、下部台車(4)には変位機構が設けられている。変位機構は、支持部(28)を、下部レール(12)に支持される接地位置と、下部レール(12)から上方へ浮いた退避位置との間で昇降させる。そして、搬送車を運用する場合には、支持部(28)を退避位置へ上昇させる。また、搬送車を下部レール(12)及び上部レール(14)に据え付ける場合や、搬送車を停止させてメンテナンスを行う場合には、支持部(28)を接地位置に下降させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2014/129066号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の自動倉庫では、支持部(28)を接地位置に下降させることで、下部台車(4)及びマスト(8)の姿勢を安定させることができる。従って、搬送車をレールに据え付ける作業や、搬送車に対するメンテナンス作業が行い易くなる。一方、作業者がこのような作業中に、搬送車を移動させなければならない場合もあるが、搬送車の移動中に、当該搬送車が意図せずに走行を開始してしまう事態が発生し得る。そのような場合には、作業者の安全を確保する観点や設備の破損等を回避する観点から、搬送車を直ちに停止させる必要があるが、特許文献1にはこの点について言及されていない。
【0006】
そこで、搬送車が意図せず走行を開始した場合であっても迅速に搬送車を緊急停止させることが可能な走行規制装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る走行規制装置は、走行レールと、前記走行レールの走行面上を転動する車輪、前記車輪の駆動装置、及び、障害物との衝突により前記駆動装置を緊急停止させるバンパーを備えて、前記走行レールに沿って走行する搬送車と、を備えた搬送設備において、前記搬送車の走行を規制するための走行規制装置であって、
前記走行面に載置される載置部と、前記載置部に固定され、前記走行面よりも上側に立設された立設部と、を備え、
前記走行レールに沿う方向を走行方向とし、前記走行方向における前記車輪から離れる側を走行方向離間側とし、前記走行方向における前記車輪に近づく側を走行方向接近側として、
前記立設部は、前記載置部が前記走行面に載置された状態で前記バンパーに対して前記走行方向離間側から対向する位置に配置される対向部を備え、
前記載置部は、前記対向部に前記バンパーが当接した状態で前記車輪の下敷きになるような前記対向部との位置関係である下敷き部を備えている。
【0008】
本構成によれば、搬送車を停止させた状態で、例えば搬送車の周辺において作業者等による作業を行う場合に、載置部を走行面に載置するように走行規制装置を設置することで、搬送車が意図せず走行を開始した場合であっても直ぐに搬送車を停止させることができる。すなわち、搬送車が走行してバンパーが対向部に当接した状態では、載置部の下敷き部が車輪の下敷きになっている。そして、対向部は載置部に固定されているため、対向部が搬送車に押されて移動することがなく、対向部によりバンパーを押さえることができる。従って、搬送車の駆動装置を確実に緊急停止させることができる。
このように、本構成によれば、搬送車が意図せず走行を開始した場合であっても迅速に搬送車を緊急停止させることができる。
【0009】
走行規制装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
走行規制装置の斜視図
走行規制装置の背面図
搬送車の走行台車部を模式的に示す平面図
制御ブロック図
走行規制装置、車輪、バンパー、及び車輪支持部材の配置を模式的に示す側面図
走行規制装置、車輪、バンパー、及び車輪支持部材の配置を模式的に示す側面図
走行規制装置、車輪、バンパー、及び車輪支持部材の配置を模式的に示す側面図
走行規制装置、車輪、バンパー、及び車輪支持部材の配置を模式的に示す側面図
別実施形態における立設部を模式的に示す側面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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