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公開番号2025090868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2022049130
出願日2022-03-24
発明の名称搬送装置
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B65G 47/52 20060101AFI20250611BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】パレットの搬送路と返送路との間の受け渡しを行う昇降機構を簡素化または小型化する。
【解決手段】搬送装置(2)は、搬送路(6W)に沿ってパレット(4)を搬送する搬送部(6)と、返送路(8W)に沿ってパレットを搬送する返送部(8)と、パレットを搬送路から返送路に受け渡す下降部と、パレットを返送路から搬送路に受け渡す上昇部(12)と、を備える。下降部と上昇部との少なくとも一方は昇降機構(24)を備える。昇降機構は、パレットを積載可能な昇降部(50)と、昇降部より下方に位置する連動棒(54)と、昇降部および連動棒と連結する複数の回動部(52)と、回動部の一部を回動させる駆動部(56)と、を備える。昇降機構は、連動棒により駆動部が回動させる回動部の動きを他の回動部に伝達し、当該他の回動部を駆動部が回動させる回動部と共に回動させて、昇降部を昇降させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
搬送路に沿って、搬送方向にパレットを搬送する搬送部と、
前記搬送路の下方に位置する返送路に沿って、前記搬送方向と反対方向に前記パレットを搬送する返送部と、
前記パレットを前記搬送路から前記返送路に受け渡す下降部と、
前記パレットを前記返送路から前記搬送路に受け渡す上昇部と、を備え、
前記下降部および前記上昇部の少なくとも一方は、
前記パレットを積載可能な昇降部と、
前記昇降部より下方に位置する連動棒と、
シャフトと、前記シャフト周りに回動するアームと、前記アームの一端側において前記昇降部と回動可能に連結する第１連結部と、前記アームの前記シャフトに対して前記第１連結部とは反対の側において前記連動棒と回動可能に連結する第２連結部と、を有する、複数の回動部と、
一部の前記回動部を駆動し、当該回動部の前記アームを前記シャフト周りに回動させる駆動部と、を有する昇降機構を備え、
前記昇降機構は、前記連動棒により前記駆動部が駆動する前記回動部の前記アームの動きを他の前記回動部の前記アームに伝達させて、当該他の前記回動部の前記アームを、前記駆動部が駆動する前記回動部の前記アームと共に、各前記シャフト周りに回動させ、前記昇降部を昇降させる、搬送装置。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
前記下降部と前記上昇部との双方が前記昇降機構を備えた請求項１に記載の搬送装置。
【請求項３】
前記アームは、前記シャフトと前記第１連結部との間を第１方向に沿って延伸する第１アームと、前記シャフトと前記第２連結部との間を前記第１方向と交わる第２方向に沿って延伸する第２アームと、から構成されている請求項１または２に記載の搬送装置。
【請求項４】
少なくとも一つの前記回動部の前記第１連結部は、前記昇降部に形成された長孔を介して、前記昇降部と連結する請求項１から３の何れか１項に記載の搬送装置。
【請求項５】
前記昇降機構は複数の前記連動棒を備え、
少なくとも２つの前記連動棒が、前記第２連結部を介して互いに連結する請求項１から４の何れか１項に記載の搬送装置。
【請求項６】
前記搬送部、前記返送部、前記下降部、および前記上昇部の少なくとも一つは、前記パレットを支持し、かつ、前記搬送方向と直交する回転軸の周りに回転して前記パレットを搬送可能とするローラを有する請求項１から５の何れか１項に記載の搬送装置。
【請求項７】
前記ローラは、前記回転軸に沿った両端部側よりも中央部側の径が大きい曲面を前記パレットとの接触面に有するバレルローラである請求項６に記載の搬送装置。
【請求項８】
前記ローラは前記回転軸の一方側においてのみ支持される請求項６または７に記載の搬送装置。
【請求項９】
前記搬送部および前記返送部の少なくとも一方は、前記パレットを検出するセンサを有する請求項１から８の何れか１項に記載の搬送装置。
【請求項１０】
前記センサは、光を発する発光素子と、前記発光素子からの光を検出する受光素子と、を有し、前記発光素子から前記受光素子への光を遮る前記パレットを検出する光軸センサを有し、
前記搬送部および前記返送部の各部が、平面視において前記発光素子から前記受光素子への光路と下方側において重なる位置と異なる位置にある請求項９に記載の搬送装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は搬送装置、特に、貨物をパレット上に積載した状態にて当該パレットを搬送することにより貨物を搬送する搬送装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ガイドレールに沿って台車を搬送する搬送装置における、上下に位置する搬送経路部および返送経路部の間において台車の搬送を行うための下降経路部および上昇経路部について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－１９３４８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１では、返送経路部から上昇経路部を介して搬送経路部に台車を搬送するために、駆動軸周りに回動する前輪上昇アームおよび後輪上昇アームによって台車を上昇経路部に沿って持ち上げつつ。当該アームを回転させる必要がある。換言すれば、特許文献１では、台車の上昇に、複数の機構をそれぞれ駆動する必要があるため、当該機構が複雑化または大型化する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る搬送装置は、搬送路に沿って、搬送方向にパレットを搬送する搬送部と、前記搬送路の下方に位置する返送路に沿って、前記搬送方向と反対方向に前記パレットを搬送する返送部と、前記パレットを前記搬送路から前記返送路に受け渡す下降部と、前記パレットを前記返送路から前記搬送路に受け渡す上昇部と、を備え、前記下降部および前記上昇部の少なくとも一方は、前記パレットを積載可能な昇降部と、前記昇降部より下方に位置する連動棒と、シャフトと、前記シャフト周りに回動するアームと、前記アームの一端側において前記昇降部と回動可能に連結する第１連結部と、前記アームの前記シャフトに対して前記第１連結部とは反対の側において前記連動棒と回動可能に連結する第２連結部と、を有する、複数の回動部と、一部の前記回動部を前記シャフト周りに回動させる駆動部と、を有する昇降機構を備え、前記昇降機構は、前記連動棒により前記駆動部が回動させる前記回動部の動きを他の前記回動部に伝達して、当該他の前記回動部を前記駆動部が回動させる前記回動部と共に各前記シャフト周りに回動させ、前記昇降部を昇降させる。
【発明の効果】
【０００６】
パレットの搬送路と返送路との間の受け渡しを行う昇降機構を簡素化または小型化する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本開示の実施形態に係る搬送装置の一部の拡大斜視図および、搬送機構の一部の拡大側面図である。
本開示の実施形態に係る搬送装置の概略斜視図、概略平面図、および概略側面図である。
本開示の実施形態に係るパレットの概略斜視図、および概略側面図である。
本開示の実施形態に係る搬送ユニットと、返送ユニットとの概略側面図、および当該概略側面図の一部を拡大した図である。
本開示の実施形態に係る搬送ユニットと、返送ユニットとの一部の拡大平面図および拡大側面図である。
本開示の実施形態に係る搬送部または返送部と昇降機構との間のパレットの受け渡しにおける、搬送ユニット、返送ユニット、および昇降機構との一部の工程側面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
〔実施形態〕
＜搬送装置：概要＞
本実施形態においては、貨物を積載したパレットを一定経路に沿って搬送することにより貨物を搬送する搬送装置について説明する。特に、本実施形態に係る搬送装置は、パレット上に自動車等の車体を積載し、当該車体を搬送する搬送装置である。本実施形態に係る搬送装置について、図２を参照して説明する。
【０００９】
図２は、本実施形態に係る搬送装置２の概略斜視図２０２、概略平面図２０４、および概略側面図２０６をそれぞれ示す図である。図２においては、搬送装置２によって搬送される車体Ｘについても併せて図示する。なお、概略平面図２０４、および概略側面図２０６については、後述する下降部１０および上昇部１２のそれぞれの近傍を拡大して示し、また、概略斜視図２０２に全体を示す搬送装置２の一部を省略して示す。
【００１０】
搬送装置２は、パレット４と、搬送部６と、返送部８と、下降部１０と、上昇部１２と、を備える。搬送装置２は、搬送部６、返送部８、下降部１０、および上昇部１２により一定経路に沿ってパレット４を搬送する。また、搬送装置２は、後述する方法により、車体Ｘを積載したパレット４を搬送部６によって搬送することにより、車体Ｘを搬送する。
（【００１１】以降は省略されています）

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