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公開番号
2025116656
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024011194
出願日
2024-01-29
発明の名称
物品搬送設備
出願人
株式会社ダイフク
代理人
弁理士法人R&C
主分類
B65G
1/00 20060101AFI20250801BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】搬送車の保守を適切に行いつつ、物品搬送設備における物品の搬送効率が低下する可能性を低減できる物品搬送設備を実現する。
【解決手段】制御システムは、検査装置60により得られた搬送車12の検査結果を、正常レベルと、正常レベルには達していない異常レベルであるが物品の搬送を継続できる運用可能異常レベルと、搬送車12による物品の搬送を継続できない異常レベルである運用不可異常レベルと、に分類し、搬送車12の検査結果が運用不可異常レベルに分類された搬送車12に対して、移動経路15に設定された退出部69から移動経路15の外に退出させる退出処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
予め定められた移動経路に沿って移動して物品を搬送する複数の搬送車と、
前記移動経路に設定された検査エリアに配置されて前記搬送車の検査を行う検査装置と、
複数の前記搬送車及び前記検査装置を制御する制御システムと、
を備えた物品搬送設備であって、
前記制御システムは、前記検査装置により得られた前記搬送車の検査結果を、正常レベルと、前記正常レベルには達していない異常レベルであるが前記物品の搬送を継続できる運用可能異常レベルと、前記搬送車による前記物品の搬送を継続できない前記異常レベルである運用不可異常レベルと、に分類し、前記検査結果が前記運用不可異常レベルに分類された前記搬送車に対して、前記移動経路に設定された退出部から前記移動経路の外に退出させる退出処理を実行する、物品搬送設備。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記制御システムは、前記検査結果が前記運用不可異常レベルに分類されたために前記退出処理の対象となった前記搬送車の台数が、設定された退出上限台数未満である場合には、前記退出処理を実行した前記搬送車の台数が前記退出上限台数に達するまで、前記検査結果が前記運用可能異常レベルに分類された前記搬送車に対しても、前記退出処理を実行する、請求項1に記載の物品搬送設備。
【請求項3】
前記検査装置は、複数の検査項目についての検査を行うように構成され、
前記制御システムは、
複数の前記検査項目のそれぞれについての前記検査結果である項目別検査結果を、前記正常レベルと前記運用可能異常レベルと前記運用不可異常レベルとに分類し、
少なくとも1つの前記項目別検査結果が前記運用不可異常レベルに分類された前記搬送車に対して前記退出処理を実行すると共に、
少なくとも1つの前記項目別検査結果が前記運用不可異常レベルに分類されたために前記退出処理の対象となった前記搬送車の台数が、設定された退出上限台数未満である場合には、前記退出処理を実行した前記搬送車の台数が前記退出上限台数に達するまで、前記項目別検査結果が前記運用可能異常レベルに分類された前記検査項目の数が多い前記搬送車から優先して前記退出処理を実行する、請求項1に記載の物品搬送設備。
【請求項4】
前記検査装置は、複数の検査項目についての検査を行うように構成され、
前記制御システムは、
複数の前記検査項目のそれぞれについての前記検査結果である項目別検査結果を、前記正常レベルと前記異常レベルとに分類し、
前記項目別検査結果が前記異常レベルに分類された前記検査項目の数に応じて、前記搬送車の前記検査結果を、前記運用可能異常レベルと前記運用不可異常レベルとに分類する、請求項1に記載の物品搬送設備。
【請求項5】
前記制御システムは、設定期間内に前記検査装置による検査の対象とする前記搬送車の台数を、設定された検査上限台数以下に制限する、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を搬送する複数の搬送車を備える物品搬送設備に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
物品を搬送する複数の搬送車を備える物品搬送設備が知られている。特開2023-097841号公報(特許文献1)には、予め定められた移動経路(81a、81b)に沿って移動して物品(100)を搬送する複数の搬送車(10)を備える物品搬送設備が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-097841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、異常停止した搬送車を回収する回収機構が記載されている。しかし、物品搬送設備における物品の搬送効率をできるだけ低下させないためには、搬送車が異常停止する前に検査により異常を発見し、移動経路の外に退出させることが望ましい。しかし、検査における退出の基準が低すぎると移動経路内で異常停止が発生し易くなり、退出の基準が高すぎると移動経路内の搬送車が少なくなり、いずれにしても物品搬送設備における物品の搬送効率が低下し易くなるという問題があった。
【0005】
そこで、搬送車の保守を適切に行いつつ、物品搬送設備における物品の搬送効率が低下する可能性を低減できる物品搬送設備の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る物品搬送設備は、予め定められた移動経路に沿って移動して物品を搬送する複数の搬送車と、前記移動経路に設定された検査エリアに配置されて前記搬送車の検査を行う検査装置と、複数の前記搬送車及び前記検査装置を制御する制御システムと、を備えた物品搬送設備であって、前記制御システムは、前記検査装置により得られた前記搬送車の検査結果を、正常レベルと、前記正常レベルには達していない異常レベルであるが前記物品の搬送を継続できる運用可能異常レベルと、前記搬送車による前記物品の搬送を継続できない前記異常レベルである運用不可異常レベルと、に分類し、前記検査結果が前記運用不可異常レベルに分類された前記搬送車に対して、前記移動経路に設定された退出部から前記移動経路の外に退出させる退出処理を実行する。
【0007】
本構成によれば、検査結果が運用不可異常レベルに分類された搬送車の退出処理を行うため、物品の搬送を継続できない搬送車を迅速に移動経路から退出させ、当該搬送車の保守や修理を適切に実施することができる。また、本構成によれば、検査結果が正常レベルでは無い場合であっても、物品の搬送を継続できる程度の異常レベルに分類された搬送車については、退出処理の対象としないことで、当該搬送車による物品の搬送を継続することができる。従って、退出処理の対象となる搬送車が多くなり過ぎて物品搬送設備における物品の搬送効率が低下する可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
物品搬送設備の一例を示す図
図1の搬送車の一例を示す図
図1の搬送車の斜視図
図1の保持部検査装置の一例を示す図
図1の物品搬送設備における制御システムの一例を示す図
図5の制御システムにおける制御の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔第1の実施形態〕
以下では、第1の実施形態に係る物品搬送設備10について、図面を参照して説明する。図1は、物品搬送設備10及び移動経路15の一例を示す上面図である。物品搬送設備10は、予め定められた移動経路15に沿って移動して物品Wを搬送する複数の搬送車12を備えている。ここで、移動経路15の長手方向を経路方向Xとし、移動経路15の幅方向を幅方向Yとする(図3参照)。幅方向Yは、経路方向X及び鉛直方向である上下方向Zの双方に直交する方向である。
【0010】
搬送車12は、移動経路15に沿って走行して物品Wを搬送する。搬送車12の例としては、無人搬送車、人員及び物品を搬送する搬送車、自律式の搬送車、非自律式の搬送車、天井搬送車、床面を走行する搬送車、仕分け台車、磁気浮上式の搬送車、等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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