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公開番号2024155714
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2024000749,2023069461
出願日2024-01-05,2023-04-20
発明の名称炭素繊維含有不織布製造用の処理剤、炭素繊維含有不織布、及び炭素繊維含有不織布の製造方法
出願人竹本油脂株式会社
代理人個人,個人
主分類D06M 15/55 20060101AFI20241024BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】炭素繊維の折れを低減できる炭素繊維含有不織布製造用の処理剤、炭素繊維含有不織布、及び炭素繊維含有不織布の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤は、エポキシ化合物(A)を含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エポキシ化合物(A)を含有することを特徴とする炭素繊維含有不織布製造用の処理剤。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記エポキシ化合物(A)が、ビスフェノールA骨格、及びビスフェノールF骨格から選ばれる少なくとも1つを有する請求項1に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤。
【請求項3】
前記処理剤の不揮発分における前記エポキシ化合物(A)の含有割合が5~90質量%である請求項1に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤。
【請求項4】
更に、ノニオン界面活性剤(B)を含有し、
前記処理剤の不揮発分における前記ノニオン界面活性剤(B)の含有割合が5~60質量%である請求項1に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤。
【請求項5】
更に、下記のエステル化合物(C)を含有する請求項1に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤。
エステル化合物(C):1価脂肪族アルコールと1価カルボン酸とからなるエステル化合物。
【請求項6】
前記処理剤の不揮発分における前記エステル化合物(C)の含有割合が5~50質量%である請求項5に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤。
【請求項7】
更に、ノニオン界面活性剤(B)、及びエステル化合物(C)を含有し、
前記エポキシ化合物(A)、前記ノニオン界面活性剤(B)、及び前記エステル化合物(C)の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エポキシ化合物(A)を5~90質量%、前記ノニオン界面活性剤(B)を5~60質量%、及び前記エステル化合物(C)を5~50質量%の割合で含有する請求項1に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤。
エステル化合物(C):1価脂肪族アルコールと1価カルボン酸とからなるエステル化合物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の処理剤が付着していることを特徴とする炭素繊維含有不織布。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載の処理剤を、炭素繊維の短繊維に付着させる工程を含むことを特徴とする炭素繊維含有不織布の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素繊維含有不織布製造用の処理剤、かかる処理剤が付着している炭素繊維含有不織布、及びかかる処理剤を用いた炭素繊維含有不織布の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、炭素繊維は、例えばエポキシ樹脂等のマトリクス樹脂と組み合わせた炭素繊維複合材料又は難燃・防炎素材として、建材、輸送機器等の各分野において広く利用されている。例えば、炭素繊維は、炭素繊維前駆体として、例えばアクリル繊維を紡糸する工程、繊維を延伸する工程、耐炎化工程、及び炭素化工程を経て製造される。
【0003】
炭素繊維は、織物の他、ローラーカード(カード機)を使用して得られる不織布等に成形して用いられることがある。不織布を製造する際、原料繊維に対してカード通過性等の各種特性を付与する観点から、繊維の表面に不織布用処理剤を付着させる処理が行われることがある。従来、特許文献1に開示される処理剤が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6184668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、処理剤が付与された炭素繊維がカード機を通過する際、炭素繊維の折れが生ずることがあった。炭素繊維含有不織布製造用の処理剤について、炭素繊維の折れの低減効果の更なる向上が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、炭素繊維含有不織布製造用の処理剤において、エポキシ化合物(A)を配合した構成が好適であることを見出した。
上記課題を解決する各態様を記載する。
【0007】
態様1の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤は、エポキシ化合物(A)を含有することを特徴とする。
態様2は、態様1に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤において、前記エポキシ化合物(A)が、ビスフェノールA骨格、及びビスフェノールF骨格から選ばれる少なくとも1つを有する。
【0008】
態様3は、態様1又は2に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤において、前記処理剤の不揮発分における前記エポキシ化合物(A)の含有割合が5~90質量%である。
態様4は、態様1~3のいずれか一態様に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤において、更に、ノニオン界面活性剤(B)を含有し、前記処理剤の不揮発分における前記ノニオン界面活性剤(B)の含有割合が5~60質量%である。
【0009】
態様5は、態様1~4のいずれか一態様に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤において、更に、下記のエステル化合物(C)を含有する。
エステル化合物(C):1価脂肪族アルコールと1価カルボン酸とからなるエステル化合物。
【0010】
態様6は、態様5に記載の炭素繊維含有不織布製造用の処理剤において、前記処理剤の不揮発分における前記エステル化合物(C)の含有割合が5~50質量%である。
エステル化合物(C):1価脂肪族アルコールと1価カルボン酸とからなるエステル化合物。
(【0011】以降は省略されています)

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