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公開番号
2024155060
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023069454
出願日
2023-04-20
発明の名称
X線CT装置、プログラム及び情報処理方法
出願人
HOYA株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61B
6/03 20060101AFI20241024BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】断層画像に含まれる関心領域に対する物質弁別を効率的に行うことができるX線CT装置等を提供する。
【解決手段】X線CT装置は、記X線検出器にて検出されたX線投影データに基づき、少なくとも2種類の密度画像を再構成する画像再構成部と、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも2種類のX線エネルギーの断層像に含まれる関心領域の物質弁別に関する処理を行う物質弁別部を備え、前記物質弁別部は、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも1種類のX線エネルギーの断層像上にて特定される前記関心領域を取得し、水密度断層像において前記関心領域に対応する領域の水密度値を抽出し、ヨウ素密度断層像において前記関心領域に対応する領域のヨウ素密度値を抽出し、抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を用いた二次元分布データを出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
X線発生装置と、前記X線発生装置から照射され、被検査物を通過したX線を検出するX線検出器とを含み、管電圧が異なる少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データを収集しデュアルエナジー画像を再構成するX線CT装置であって、
前記X線検出器にて検出されたX線投影データに基づき、少なくとも2種類の密度画像を再構成する画像再構成部と、
前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも2種類のX線エネルギーの断層像に含まれる関心領域の物質弁別に関する処理を行う物質弁別部を備え、
前記物質弁別部は、
前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも1種類のX線エネルギーの断層像上にて特定される前記関心領域を取得し、
水密度断層像において前記関心領域に対応する領域の水密度値を抽出し、
ヨウ素密度断層像において前記関心領域に対応する領域のヨウ素密度値を抽出し、
抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を用いた二次元分布データを出力する
ことを特徴とするX線CT装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記物質弁別部は、
前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を軸項目とするグラフ上にて前記二次元分布データを出力し、
前記グラフ上にて重畳表示する分離線を用いてクラスタリングすることにより、前記関心領域の物質弁別に関する処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項3】
前記物質弁別部は、
抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を用いて前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも2種類のX線エネルギーの断層像上にて前記二次元分布データに基づき、重心点を算出し、
前記グラフにおける原点から前記重心点までの距離及び角度を示す極座標を出力する
ことを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
【請求項4】
前記物質弁別部は、抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値が所定値以上となる範囲に基づきクラスタリングすることにより、前記関心領域の物質弁別に関する処理を行う
ことを特徴とする請求項3に記載のX線CT装置。
【請求項5】
モノクロマチック断層像に対する画像処理を行う画像処理部を備え、
前記画像処理部は、
前記物質弁別部による物質弁別に関する処理結果に基づき、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも2種類のX線エネルギーの断層像上にて、特定された前記関心領域の彩色を行い、
前記関心領域が彩色された前記モノクロマチック断層像を出力する
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のX線CT装置。
【請求項6】
前記画像処理部は、物質弁別に関する処理が行われた前記関心領域を別々に分けて表示する前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも2種類のX線エネルギーの断層像を出力する
ことを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。
【請求項7】
コンピュータに、
X線発生装置から照射され被検査物を通過したX線を検出するX線検出器にて検出され、管電圧が異なる少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データを収集して再構成されたデュアルエナジー画像に含まれるモノクロマチック断層像と、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも1種類のX線エネルギーの断層像上にて特定される関心領域とを取得し、
水密度断層像において前記関心領域に対応する領域の水密度値を抽出し、
ヨウ素密度断層像において前記関心領域に対応する領域のヨウ素密度値を抽出し、
抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を用いた二次元分布データを出力する
処理を実行させるプログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
X線発生装置から照射され被検査物を通過したX線を検出するX線検出器にて検出され、管電圧が異なる少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データを収集して再構成されたデュアルエナジー画像に含まれるモノクロマチック断層像と、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも1種類のX線エネルギーの断層像上にて特定される関心領域とを取得し、
水密度断層像において前記関心領域に対応する領域の水密度値を抽出し、
ヨウ素密度断層像において前記関心領域に対応する領域のヨウ素密度値を抽出し、
抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を用いた二次元分布データを出力する
処理を実行させる情報処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本技術は、X線CT装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
スキャン中に1つのX線管でX線管電圧を低い電圧(たとえば80kVなど)と高い電圧(たとえば140kVなど)とで切り替えつつ撮影するデュアルエネルギー撮影、2つのX線管でX線管電圧を低い電圧(たとえば80kVなど)と高い電圧(たとえば140kVなど)で同時に撮影するデュアルエネルギー撮影、2層のX線検出器で低いX線エネルギー成分と高いX線エネルギー成分を収集するデュアルエネルギー撮影、半導体X線検出器で低いX線エネルギー成分と高いX線エネルギー成分を弁別して収集するデュアルエネルギー撮影ができるように構成されたX線CT装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-100913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたX線CT装置は、X線検出器にて検出されたX線投影データに基づき再構成された断層画像において、当該断層画像に含まれる関心領域に対する物質弁別を効率的に行う点については、考慮されていない。
【0005】
一つの側面では、X線検出器にて検出されたX線投影データに基づき再構成された断層画像において、当該断層画像に含まれる関心領域に対する物質弁別を効率的に行うことができるX線CT装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様におけるX線CT装置は、X線発生装置と、前記X線発生装置から照射され、被検査物を通過したX線を検出するX線検出器とを含み、管電圧が異なる少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データを収集しデュアルエナジー画像を再構成するX線CT装置であって、前記X線検出器にて検出されたX線投影データに基づき、少なくとも2種類の密度画像を再構成する画像再構成部と、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも2種類のX線エネルギーの断層像に含まれる関心領域の物質弁別に関する処理を行う物質弁別部を備え、前記物質弁別部は、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも1種類のX線エネルギーの断層像上にて特定される前記関心領域を取得し、水密度断層像において前記関心領域に対応する領域の水密度値を抽出し、ヨウ素密度断層像において前記関心領域に対応する領域のヨウ素密度値を抽出し、抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を用いた二次元分布データを出力する。
【0007】
本開示の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、X線発生装置から照射され被検査物を通過したX線を検出するX線検出器にて検出され、管電圧が異なる少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データを収集して再構成されたデュアルエナジー画像に含まれるモノクロマチック断層像と、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも1種類のX線エネルギーの断層像上にて特定される関心領域とを取得し、水密度断層像において前記関心領域に対応する領域の水密度値を抽出し、ヨウ素密度断層像において前記関心領域に対応する領域のヨウ素密度値を抽出し、抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を用いた二次元分布データを出力する処理を実行させる。
【0008】
本開示の一態様における情報処理方法は、コンピュータに、X線発生装置から照射され被検査物を通過したX線を検出するX線検出器にて検出され、管電圧が異なる少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データを収集して再構成されたデュアルエナジー画像に含まれるモノクロマチック断層像と、前記少なくとも2種類のX線エネルギーのX線投影データに基づき求められた少なくとも1種類のX線エネルギーの断層像上にて特定される関心領域とを取得し、水密度断層像において前記関心領域に対応する領域の水密度値を抽出し、ヨウ素密度断層像において前記関心領域に対応する領域のヨウ素密度値を抽出し、抽出した前記水密度値及び前記ヨウ素密度値を用いた二次元分布データを出力する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、X線検出器にて検出されたX線投影データに基づき再構成された断層画像において、当該断層画像に含まれる関心領域に対する物質弁別を効率的に行うX線CT装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1に係るX線CT装置の概要を示す模式図である。
X線発生装置及び2次元X線検出器の回転を示す説明図である。
X線CT装置の概略動作を示すフロー図である。
X線CT装置の概略動作における前処理の詳細を示すフロー図である。
X線CT装置の概略動作における三次元逆投影処理を示すフロー図である。
デュアルエネルギー撮影による画面再構成において処理されるデータの流れを示す説明図である。
X線CT装置の物質弁別に関する処理を示すフロー図である。
関心領域の物質弁別に関する処理結果に関する説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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