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公開番号2024152177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066214
出願日2023-04-14
発明の名称タイヤ及びその摩耗状態の検知方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 19/00 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】 摩耗の進行状態を精度良く把握することを可能にしたタイヤ及びその摩耗状態の検知方法を提供する。
【解決手段】 タイヤの摩耗が進行するにつれて外観が変化する溝部又は陸部をトレッド部1に備え、その溝部又は陸部におけるタイヤ接地時の衝撃力を検知するセンサ機能を有する機能部品20がトレッド部1の裏面に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤの摩耗が進行するにつれて外観が変化する溝部又は陸部をトレッド部に備え、前記溝部又は陸部におけるタイヤ接地時の衝撃力を検知するセンサ機能を有する機能部品が前記トレッド部の裏面に配置されていることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記溝部をなす主溝以外の溝のタイヤ新品状態における長手方向の長さL1と前記溝部をなす主溝以外の溝の前記トレッド部の50%摩耗状態における長手方向の長さL2とにより(L1-L2)/L1の関係式から算出される変化率が10%以上であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記溝部をなす主溝の前記トレッド部の踏面で測定される幅W1と、前記トレッド部の踏面と前記主溝のウェアインジケータの表面との間の深さに対して50%の位置で測定される幅W2と、前記トレッド部の踏面と前記主溝のウェアインジケータの表面との間の深さに対して100%の位置で測定される幅W3とがW1>W2>W3の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記溝部をなす主溝が溝壁面に少なくとも一つの変化点を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項5】
タイヤ新品状態における前記トレッド部の踏面の位置、前記変化点の位置及び前記トレッド部の踏面と前記主溝のウェアインジケータの表面との間の深さに対して100%の位置をそれぞれ前記主溝の溝幅測定位置とし、前記踏面の側からタイヤ径方向内側に向かって前記溝幅測定位置にて測定されるn番目の溝幅をX
n
とし、隣り合う溝幅測定位置のタイヤ径方向の距離であって前記踏面の側からタイヤ径方向内側に向かってn番目に測定される前記距離をD
n
とし、(X
n
-X
n+1
)/D
n
=T
n
としたとき、T
n+1
/T
n
≧1.3又はT
n+1
/T
n
≦0.75の関係式を満たすことを特徴とする請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記機能部品は前記トレッド部の裏面側に接触する接触面を有し、この接触面を前記トレッド部の踏面に投影することで形成される領域Sを規定したとき、この領域Sが前記溝部をなす主溝の溝壁面に形成された変化点を有する領域の少なくとも一部とタイヤ周方向に重なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記機能部品は前記トレッド部の裏面側に接触する接触面を有し、この接触面を前記トレッド部の踏面に投影することで形成される領域Sを規定したとき、タイヤ新品状態における前記領域S内での溝面積比率GRが60%≦GR≦100%の範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記機能部品は前記トレッド部の裏面側に接触する接触面を有し、この接触面を前記トレッド部の踏面に投影することで形成される領域Sを規定したとき、タイヤ新品状態における前記領域S内での陸部面積比率CRが50%≦CR≦100%の範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記機能部品を収容するための収容体が前記トレッド部の裏面に固定され、該収容体に前記機能部品が収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記収容体が接着剤により前記トレッド部の裏面に固定されていることを特徴とする請求項10に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品を備えたタイヤ及びその摩耗状態の検知方法に関し、更に詳しくは、摩耗の進行状態を精度良く把握することを可能にしたタイヤ及びその摩耗状態の検知方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤ情報を取得するためにタイヤ内表面に機能部品(例えば、センサを含むセンサユニット)を設置することが行われている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の発明では、主溝内に溝底が隆起してなるウェアインジケータが露出していない新品状態の加速度が、ウェアインジケータが露出した摩耗状態の加速度よりも小さいことに着目して、ウェアインジケータが形成されたタイヤにおいて、タイヤ内表面に機能部品を設置し、この機能部品(加速度センサ)により検出された波形データに基づいてタイヤが摩耗した状態であると判断するものである。しかしながら、摩耗の進行状態を詳細に管理することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2006/001255号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、摩耗の進行状態を精度良く把握することを可能にしたタイヤ及びその摩耗状態の検知方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤの摩耗が進行するにつれて外観が変化する溝部又は陸部をトレッド部に備え、前記溝部又は陸部におけるタイヤ接地時の衝撃力を検知するセンサ機能を有する機能部品が前記トレッド部の裏面に配置されていることを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明のタイヤの摩耗状態の検知方法は、上記タイヤの摩耗状態の検知方法であって、機能部品によりタイヤ接地時の衝撃力を検知し、その検知された測定データに基づいて前記溝部をなす主溝の溝壁面に形成された変化点に対する前記主溝の摩耗率を演算し、その演算された摩耗率と前記変化点に対して予め設定された摩耗率とを比較し、両者に差異がある場合に前記演算された摩耗率を補正することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、トレッド部にタイヤの摩耗が進行するにつれて外観が変化する溝部又は陸部を備えているので、タイヤの摩耗に応じて、例えば、溝部では溝幅が狭まる一方で、陸部では溝の長手方向の長さが変化したり、ディンプルが消失することより、溝部又は陸部の外観が変化する。このように溝部又は陸部の外観が変化した際、その溝部又は陸部におけるタイヤ接地時の衝撃力(接地エネルギー)も変化する。このトレッド部の接地エネルギーの変化を機能部品により検知することで、摩耗進行の程度をより精度良く把握することが可能となる。
【0008】
本発明において、溝部をなす主溝以外の溝のタイヤ新品状態における長手方向の長さL1と溝部をなす主溝以外の溝のトレッド部の50%摩耗状態における長手方向の長さL2とにより(L1-L2)/L1の関係式から算出される変化率は10%以上であることが好ましい。上記変化率が特定の範囲にあることで、接地エネルギーの変化率が大きくなるため、摩耗進行の程度を精度良く把握することができる。
【0009】
溝部をなす主溝のトレッド部の踏面で測定される幅W1と、トレッド部の踏面と主溝のウェアインジケータの表面との間の深さに対して50%の位置で測定される幅W2と、トレッド部の踏面と主溝のウェアインジケータの表面との間の深さに対して100%の位置で測定される幅W3とはW1>W2>W3の関係を満たすことが好ましい。上記の関係式を満たすことで、接地エネルギーの変化率が大きくなるため、摩耗進行の程度を精度良く把握することができる。
【0010】
溝部をなす主溝は溝壁面に少なくとも一つの変化点を有することが好ましい。これにより、接地エネルギーが段階的に変化するため、摩耗進行の程度を精度良く把握することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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