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公開番号2024152152
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066183
出願日2023-04-14
発明の名称ルーフウェザストリップの取付構造
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類B60J 10/82 20160101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】開閉可能な可動パネルと、固定パネルを備えた開口部を有する自動車のルーフにおいて、室内高を高くするためのルーフウェザストリップの取付構造を提供する
【課題を解決するための手段】
樹脂製の固定パネルである第2パネル12には、鋭角の傾斜面40が形成され、第2パネル12の車両下方には、ハウジング50が配設され、ルーフウェザストリップ20は、断面が略U字形状の取付基部21と中空シール部22を有し、取付基部21には、膨出部30が形成され、傾斜面40の下方のハウジング50には、車両上方に突出するウェザストリップ取付部52が形成され、取付基部21は、ウェザストリップ取付部52に取付けられ、中空シール部22は、可動パネルである第1パネル11に当接し、膨出部30は、傾斜面40に当接する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のルーフには少なくとも2枚のパネルが配設され、
第1パネルは、前記ルーフの開口部を開閉可能に構成された可動パネルであり、
第2パネルは、前記第1パネルの車両前方又は後方に隣接して固定して配置された樹脂製の固定パネルであり、
前記第2パネルの前記第1パネル側の第2パネル端部には、車両上下方向において、前記第1パネル側から車両下方向に鋭角の傾斜面が形成され、
前記第2パネルの車両下方には、ハウジングが配設され、
前記傾斜面の下方の前記ハウジングには、車両上方に突出するウェザストリップ取付部が形成され、
ルーフウェザストリップは、断面が略U字形状の取付基部と、前記取付基部に接続する中空シール部を有し、
前記取付基部には、膨出部が形成され、
前記取付基部は、前記ウェザストリップ取付部に取付けられ、
前記中空シール部は、前記第1パネルに当接し、前記膨出部は、前記第2パネルの前記傾斜面に当接することを特徴とするルーフウェザストリップの取付構造。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記ハウジングの前記ウェザストリップ取付部は、車両上方が前記第1パネル側に傾斜して形成されている請求項1に記載のルーフウェザストリップの取付構造。
【請求項3】
前記中空シール部において、前記取付基部との接続部分には、前記ハウジングに当接するリップが形成されている請求項1又は請求項2に記載のルーフウェザストリップの取付構造。
【請求項4】
前記膨出部、前記リップの硬度は、前記中空シール部の硬度以下である請求項3に記載のルーフウェザストリップの取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉可能な可動パネルと、固定パネルを備えた開口部を有する車両のルーフにおいて、固定パネルに取付けられ、可動パネルの端部との間をシールするルーフウェザストリップの取付構造に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
開閉可能な可動パネルと、固定パネルを備えた開口部を有する自動車のルーフにおいて、固定パネル側に取付けられ、可動パネルの端部との間をシールするルーフウェザストリップの取付構造としては、例えば、特許文献1乃至特許文献3に記載されたものが知られている。図4は、特許文献1に記載された技術である。ルーフ装置100は、ルーフパネル110の開口部を開閉する可動パネル120と、ルーフパネル110の開口縁と可動パネル120との間に設けられてこれら開口縁と可動パネル120との間をシールするルーフウェザストリップ200とを備えている。ルーフパネル110の開口縁はルーフパネル本体130から鉛直方向下方に延びるフランジ部140を含む。ルーフウェザストリップ200はフランジ部140を内包する取付基部210を有する。又、ルーフパネル110に取り付けられて可動パネル120を支持するガイドレール150にはルーフウェザストリップ200の取付基部210を挟持する挟持部160が設けられる。上記の構成にすることにより、組み付け後のルーフウェザストリップ200が挟持部を通じて安定して保持されるので、ルーフウェザストリップ200の信頼性を向上させることができるようになる。
【0003】
図5は、特許文献2に記載された技術である。ルーフウェザストリップ200は、固定パネル170を取付ける固定ベースパネル180の先端部に取付けられる取付基部210と、可動パネル120に当接するシール部190を有する。取付基部210は、固定ベースパネル180の先端部に係合するパネル係合部230と、固定パネル170の先端部に取付けられたパネルリム240に係合するリム係合部250を有する。パネル係合部230は取付基部210の下面側に形成され、リム係合部250は取付基部210の上面側に形成される。上記の構成にすることにより、取付基部210の先端側の側部がパネル係合部230により固定ベースパネル180の先端に係合し、取付基部210の固定パネル170側のリム係合部250がパネルリム240に係合して、取付基部210の両側の側端を確実に取付けることができる。
【0004】
図6は、特許文献3に記載された技術である。ルーフウェザストリップ200は、第1ウェザストリップ部270と、第2ウェザストリップ部280と、第1ウェザストリップ部270と第2ウェザストリップ部280を一体的に結合する連結部290を有する。又、連結部290上方に突出し、かつ、長手方向に伸びる凸状部320を形成して、スライディングルーフパネル330と固定ルーフパネル260との間をシールする。第1ウェザストリップ部270と、第2ウェザストリップ部280の下方には、両面接着テープ300が貼り付けられ、この両面接着テープ300により、ルーフウェザストリップ200がベースプレート340に取付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-62023号公報
特開2013-199143号公報
特開2010-260394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
開閉可能な可動パネルと、固定パネルを備えた開口部を有する自動車のルーフにおいては、ルーフに開閉可能な可動パネルを有しない車両に比較して、車内の空間を示す指標の一つである室内高、すなわち、車両の中心部付近における平坦な床面より天井内張りまでの垂直最大距離が10mmから30mm程度短くなっている。そのため、特に身長の高い人にとっては、ヘッドクリアランスが小さい旨の不満の指摘が報告されている。
【0007】
又、近年、急速に拡大する電気自動車(EV)では、床下にバッテリーを搭載する場合が多く、その分床面が上方に位置し、それに伴い座面も上方に移動するので、乗車する人のヘッドクリアランスがさらに小さくなる。したがって、ルーフに開閉可能な可動パネルを有する車両では、ヘッドクリアランスの狭小が顕著な問題となる可能性がある。
【0008】
又、車両の軽量化の観点から、パネルの樹脂化、ルーフウェザストリップの取付部分の小型化も重要である。さらに、樹脂パネルに接着でルーフウェザストリップを取付ける場合には、樹脂パネル表面の脱脂処理やプライマー加工が必要であり、組付け時の作業性が悪い。又、両面接着テープの場合、テープの劣化によりパネルやルーフウェザストリップからの剥がれによる水漏れや、ルーフウェザストリップが剥がれることによるパネル作動不良も問題になる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1の本発明は、車両のルーフには少なくとも2枚のパネルが配設され、第1パネルは、ルーフの開口部を開閉可能に構成された可動パネルであり、第2パネルは、第1パネルの車両前方又は後方に隣接して固定して配置された樹脂製の固定パネルであり、第2パネルの第1パネル側の第2パネル端部には、車両上下方向において、前記第1パネル側から車両下方向に鋭角の傾斜面が形成され、第2パネルの車両下方には、ハウジングが配設され、傾斜面の下方のハウジングには、車両上方に突出するウェザストリップ取付部が形成され、ルーフウェザストリップは、断面が略U字形状の取付基部と、取付基部に接続する中空シール部を有し、取付基部には、膨出部が形成され、取付基部は、ウェザストリップ取付部に取付けられ、中空シール部は、第1パネルに当接し、膨出部は、第2パネルの傾斜面に当接することを特徴とするルーフウェザストリップの取付構造である。
【0010】
請求項1の本発明では、第1パネル側から車両下方向に鋭角の傾斜面が形成され、第2パネルの車両下方には、ハウジングが配設され、ルーフウェザストリップは、断面が略U字形状の取付基部と、取付基部に接続する中空シール部を有し、取付基部には、膨出部が形成され、傾斜面の下方のハウジングには、車両上方に突出するウェザストリップ取付部が形成され、取付基部は、ウェザストリップ取付部に取付けられるので、ルーフウェザストリップを接着によって取付ける場合に比較して、取付け時の作業性が向上し、又、接着による取付け後の劣化に伴う不具合を解消することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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