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公開番号
2024152061
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023065989
出願日
2023-04-13
発明の名称
画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
出願人
KDDI株式会社
代理人
フェリシテ弁理士法人
主分類
H04N
19/11 20140101AFI20241018BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係る画像復号装置200は、復号済み画素と制御情報とに基づいて第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部204と、復号済み画素と制御情報とに基づいて復号対象ブロックに対する1つ以上のブロックベクトルから第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部205と、復号済み画素を蓄積する蓄積部208と、蓄積された復号済み画素と制御情報とに基づいて第3予測画素を生成するフレーム間予測部206と、予測残差と第1乃至第3予測画素とを加算して復号済み画素を得る加算器207とを具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
画像復号装置であって、
制御情報並びに量子化値を復号する復号部と、
前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、
前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、
復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部と、
前記復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、復号対象ブロックに対する1つ以上のブロックベクトルから、第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部と、
前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成するフレーム間予測部と、
前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る加算器とを具備することを特徴とする画像復号装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第2フレーム内予測部は、前記復号対象ブロックに対する1つ又は2つのブロックベクトルから前記第2予測画素を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項3】
前記第2フレーム内予測部において、前記復号対象ブロックは、イントラブロックコピーにおけるブロックベクトルによって前記復号済み画素を参照することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項4】
前記第2フレーム内予測部において、前記復号対象ブロックは、イントラテンプレートマッチング予測におけるブロックベクトルによって前記復号済み画素を参照することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項5】
前記第2フレーム内予測部は、ブロックベクトル候補リストのインデックスを1つ以上復号することで、前記インデックスに対応する前記1つ以上のブロックベクトルをブロックベクトル候補リストから導出することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項6】
2つ目以降のインデックスは、直前のインデックスを起点とした相対的なインデックスであることを特徴とする請求項5に記載の画像復号装置。
【請求項7】
前記第2フレーム内予測部は、ブロックベクトル候補リストのインデックスを復号せずに、前記1つ以上のブロックベクトルを導出することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項8】
前記第2フレーム内予測部は、前記ブロックベクトル候補リストの上位のブロックベクトル候補を1つ以上固定的に選択することで前記1つ以上のブロックベクトルを導出することを特徴とする請求項7に記載の画像復号装置。
【請求項9】
前記第2フレーム内予測部は、前記復号対象ブロックが保持するブロックベクトルの数だけブロックベクトル候補リストを構成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項10】
前記第2フレーム内予測部は、前記ブロックベクトル候補リストを複数構築し、前記1つ以上のブロックベクトルの導出に用いるインデックスを共通化しておくことで、1つのインデックスから前記1つ以上のブロックベクトルを導出することを特徴とする請求項9に記載の画像復号装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
非特許文献1及び2には、イントラブロックコピー(IBC:Intra Block Copy)及びイントラテンプレートマッチング予測(IntraTMP:Intra Template Matcing Prediction)が開示されている。
【0003】
IBC及びIntraTMPは、復号対象フレームの復号済み画素領域から画素を参照し復号対象ブロックの予測画素とする。
【0004】
IBCとIntraTMPとの違いは、IBCが参照する座標を表すブロックベクトルを復号するための制御信号を明示的にシグナリングするのに対し、IntraTMPは近傍画素をテンプレートとして類似する領域を探索することでブロックベクトルを復号するための制御信号をシグナリングしない点にある。
【0005】
ブロックベクトルのシグナリングに違いはあるが、いずれも図2に示すように復号対象ブロックのブロックベクトルが示す参照ブロックから画素をコピーすることで予測画素として利用する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
ITU-T H.266/VVC
M.Coban他、「Algorithm description of Enhanced Compression Model 7(ECM 7)」、JVET-AB2025、2022年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、非特許文献1及び2では、いずれもブロックベクトルが1本に限定されているため、符号化効率の向上には改善の余地がある。また、非特許文献1及び2では、ブロックをコピーするだけであるため、符号化効率の向上には改善の余地がある。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、符号化効率の高い画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の特徴は、画像復号装置であって、制御情報並びに量子化値を復号する復号部と、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部と、前記復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、復号対象ブロックに対する1つ以上のブロックベクトルから、第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部と、前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成するフレーム間予測部と、前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る加算器とを具備することを要旨とする。
【0010】
本発明の第2の特徴は、画像復号方法であって、制御情報並びに量子化値を復号する工程と、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする工程と、前記変換係数を逆変換して予測残差とする工程と、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する工程と、前記復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、復号対象ブロックに対する1つ以上のブロックベクトルから、第2予測画素を生成する工程と、前記復号済み画素を蓄積する工程と、前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成する工程と、前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る工程とを有することを要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)
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