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公開番号
2024171125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023088030
出願日
2023-05-29
発明の名称
コンテンツ配信システムの管理装置、暗号鍵の更新方法及びプログラム
出願人
KDDI株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
H04L
9/08 20060101AFI20241204BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】暗号鍵の更新のために送信する情報量を低減させる。
【解決手段】コンテンツを複数のトピックに分類し、トピックに属するコンテンツを当該トピックの暗号鍵で暗号化して配信するコンテンツ配信システムの管理装置が提供される。複数のトピックの内の購読トピックを購読している購読ノードは、購読トピックの暗号鍵と、購読トピックの暗号鍵を更新するための鍵更新関数と、を有する。管理装置は、第1購読ノードが、第1購読トピックの購読を停止した場合、第1購読トピックを購読している第2購読ノードに対して、第1購読トピックの第1暗号鍵を更新することと、第1購読トピックの第1鍵更新関数による第1暗号鍵の更新に使用する数値情報と、を通知する通知手段を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
コンテンツを複数のトピックに分類し、トピックに属するコンテンツを当該トピックの暗号鍵で暗号化して配信するコンテンツ配信システムの管理装置であって、
前記複数のトピックの内の購読トピックを購読している購読ノードは、前記購読トピックの前記暗号鍵と、前記購読トピックの前記暗号鍵を更新するための鍵更新関数と、を有し、
前記管理装置は、
第1購読ノードが、第1購読トピックの購読を停止した場合、前記第1購読トピックを購読している第2購読ノードに対して、前記第1購読トピックの第1暗号鍵を更新することと、前記第1購読トピックの第1鍵更新関数による前記第1暗号鍵の更新に使用する数値情報と、を通知する通知手段を備えている、管理装置。
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【請求項2】
前記第2購読ノードは、前記第1暗号鍵及び前記数値情報を前記第1鍵更新関数の入力とすることで前記第1暗号鍵を更新する、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記第1購読ノードが、前記第1購読トピック及び第2購読トピックの購読を停止し、前記第2購読ノードが、前記第1購読トピック及び前記第2購読トピックを購読している場合、前記通知手段は、前記第2購読ノードに対して、前記第1暗号鍵を更新することと、前記第2購読トピックの第2暗号鍵を更新することと、前記数値情報と、を通知し、
前記数値情報は、前記第1暗号鍵及び前記第2暗号鍵の両方の更新に使用される、請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記第2購読ノードは、前記第1暗号鍵及び前記数値情報を前記第1鍵更新関数の入力とすることで前記第1暗号鍵を更新し、前記第2暗号鍵及び前記数値情報を前記第2購読トピックの第2鍵更新関数の入力とすることで前記第2暗号鍵を更新する、請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記コンテンツ配信システムは、
前記第1暗号鍵及び前記第1鍵更新関数を有し、前記第1購読トピックに属するコンテンツを発行する発行ノードをさらに備え、
前記通知手段は、前記第1購読ノードが、前記第1購読トピックの購読を停止した場合、前記発行ノードに対して、前記第1暗号鍵を更新することと、前記数値情報と、を通知する、請求項1に記載の管理装置。
【請求項6】
前記通知手段は、購読ノードが前記複数のトピックの内の1つ以上のトピックの購読を要求した場合、前記購読ノードに、前記1つ以上のトピックの前記暗号鍵及び前記鍵更新関数を通知する、請求項1に記載の管理装置。
【請求項7】
1つ以上のプロセッサを有する装置の前記1つ以上のプロセッサで実行されると、前記装置を請求項1から6のいずれか1項に記載の管理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
コンテンツを複数のトピックに分類し、トピックに属するコンテンツを当該トピックの暗号鍵で暗号化して配信するコンテンツ配信システムにおける前記暗号鍵の更新方法であって、
前記コンテンツ配信システムは、
管理装置と、
前記複数のトピックの内の1つ以上のトピックを購読する1つ以上の購読ノードであって、前記1つ以上の購読ノードのそれぞれは、購読している購読トピックの前記暗号鍵及び鍵更新関数を保持している前記1つ以上の購読ノードと、を含み、
前記更新方法は、
第1購読ノードが、第1購読トピックの購読を停止した場合、前記管理装置が、前記第1購読トピックを購読している第2購読ノードに対して、前記第1購読トピックと、数値情報と、を通知することと、
前記第2購読ノードが、前記第1購読トピックの第1暗号鍵及び前記数値情報を前記第1購読トピックの第1鍵更新関数の入力とすることで前記第1暗号鍵を更新することと、
を含む、更新方法。
【請求項9】
前記第1購読ノードが、前記第1購読トピック及び第2購読トピックの購読を停止し、前記第2購読ノードが、前記第1購読トピック及び前記第2購読トピックを購読している場合、
前記管理装置が、前記第2購読ノードに対して、前記第1購読トピック及び前記第2購読トピックと、前記数値情報と、を通知することと、
前記第2購読ノードが、前記第1暗号鍵及び前記数値情報を前記第1鍵更新関数の入力とすることで前記第1暗号鍵を更新し、前記第2購読トピックの第2暗号鍵及び前記数値情報を前記第2購読トピックの第2鍵更新関数の入力とすることで前記第2暗号鍵を更新することと、
を含む、請求項8に記載の更新方法。
【請求項10】
前記コンテンツ配信システムは、前記第1暗号鍵及び前記第1鍵更新関数を有し、前記第1購読トピックに属するコンテンツを発行する発行ノードをさらに備え、
前記更新方法は、
前記第1購読ノードが、前記第1購読トピックの購読を停止した場合、前記発行ノードに対して、前記第1購読トピックと、前記数値情報と、を通知することを含む、請求項8に記載の更新方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテンツを複数のトピックに分類し、トピックに属するコンテンツを当該トピックの暗号鍵で暗号化して配信するコンテンツ配信システムにおける暗号鍵の更新技術に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
非特許文献1及び2は、パブリッシュ/サブスクライブ型のコンテンツ配信システムを開示している。パブリッシュ/サブスクライブ型のコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツを発行するノード(装置)はパブリッシャと呼ばれる。例えば、各パブリッシャは、所定の"トピック"のコンテンツを発行する。"トピック"は、例えば、コンテンツの凡その内容を特定するものであり、コンテンツ配信システムのオペレータが決定する。例えば、コンテンツがニュースである場合、トピックは、"国内"、"海外"、"スポーツ"等の様に決定され得る。この様なコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツを購読(取得)するノード(装置)はサブスクライバと呼ばれる。サブスクライバは、トピックを単位としてコンテンツを購読(サブスクライブ)する。
【0003】
さらに、パブリッシュ/サブスクライブ型のコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツを中継するノードがブローカとして定義される。パブリッシャは、発行したコンテンツを1つ以上のブローカに送信する。各ブローカは、各パブリッシャから受信したコンテンツを蓄積する。サブスクライバは、購読しているトピックのコンテンツを、1つ以上のブローカの内の何れかから取得する。なお、各パブリッシャから受信したコンテンツを蓄積する様にブローカを構成するのではなく、当該コンテンツを購読しているサブスクライバに当該コンテンツを単に中継する様にブローカを構成することもできる。クライアント/サーバ型のコンテンツ配信システムでは、コンテンツを発行するサーバを常にオンラインにしなければならない。一方、パブリッシュ/サブスクライブ型のコンテンツ配信システムでは、ブローカでコンテンツを蓄積する場合、コンテンツを発行するパブリッシャを常にオンラインにする必要はない。以下の説明では、パブリッシュ/サブスクライブ型のコンテンツ配信システムを単に"コンテンツ配信システム"とも表記する。
【0004】
コンテンツ配信システムにおいては、正当なアクセス権を持ったノードのみがコンテンツにアクセスできる様に制御する必要がある。このため、非特許文献3に記載されている様に、コンテンツ配信システムのオペレータ(以下、単に、オペレータと表記する。)は、トピックに関連付けられた暗号鍵を、当該トピックのコンテンツを発行するパブリッシャと、当該トピックのコンテンツを購読しているサブスクライバの両方に配信する。パブリッシャは、トピックのコンテンツを、当該トピックに関連付けられた暗号鍵で暗号化し、暗号化されたコンテンツ(暗号化コンテンツ)をブローカに送信する。この構成により、ブローカから取得したトピックの暗号化コンテンツを復号することができるサブスクライバを、当該トピックを購読しているサブスクライバのみに制限することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Macenski,Steven,et al."Robot Operating System 2:Design,architecture,and uses in the wild",Science Robotics 7.66 (2022):eabm6074.
Desbiens,Frederic.zenoh.,Building Enterprise IoT Solutions with Eclipse IoT Technologies:An Open Source Approach to Edge Computing.Berkeley,CA:Apress,2022.155-185.
Markus Dahlmanns,Jan Pennekamp,Ina Berenice Fink,Bernd Schoolmann,Klaus Wehrle,and Martin Henze. 2021.Transparent End-to-End Security for Publish/Subscribe Communication in Cyber-Physical Systems.In Proceedings of the 2021 ACM Workshop on Secure and Trustworthy Cyber-Physical Systems(SAT-CPS 21).Association for Computing Machinery,New York,NY,USA,78-87.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、M個(Mは1以上の整数)の異なるトピックがあり、第1サブスクライバ~第Nサブスクライバ(Nは2以上の整数)それぞれがM個のトピックの総てを購読しているものとする。この場合、第1サブスクライバ~第Nサブスクライバは、それぞれ、M個のトピックに対応するM個の暗号鍵をオペレータから取得している。この状態から第NサブスクライバがM個のトピックの購読を停止した場合、この購読の停止以降に新たに発行されるM個のトピックそれぞれの暗号化コンテンツを第Nサブスクライバが復号できない様に、オペレータは、M個の暗号鍵を更新し、更新したM個の暗号鍵それぞれを第1サブスクライバ~第(N-1)サブスクライバに送信する必要がある。つまり、オペレータは、M×(N-1)個の暗号鍵をサブスクライバに配信する必要がある。
【0007】
一般的に、暗号鍵のデータ量は大きい。したがって、あるサブスクライバが購読を停止した際に暗号鍵の更新のために他のサブスクライバに送信する情報量も大きくなる。
【0008】
本開示は、暗号鍵の更新のために送信する情報量を低減させる技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様によると、コンテンツを複数のトピックに分類し、トピックに属するコンテンツを当該トピックの暗号鍵で暗号化して配信するコンテンツ配信システムの管理装置が提供される。ここで、前記複数のトピックの内の購読トピックを購読している購読ノードは、前記購読トピックの前記暗号鍵と、前記購読トピックの前記暗号鍵を更新するための鍵更新関数と、を有する。前記管理装置は、第1購読ノードが、第1購読トピックの購読を停止した場合、前記第1購読トピックを購読している第2購読ノードに対して、前記第1購読トピックの第1暗号鍵を更新することと、前記第1購読トピックの第1鍵更新関数による前記第1暗号鍵の更新に使用する数値情報と、を通知する通知手段を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によると、暗号鍵の更新のために送信する情報量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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