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公開番号
2025009503
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112549
出願日
2023-07-07
発明の名称
メッシュ復号装置、メッシュ符号化装置、メッシュ復号方法及びプログラム
出願人
KDDI株式会社
代理人
フェリシテ弁理士法人
主分類
H04N
19/107 20140101AFI20250110BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のイントラ基本メッシュ復号ブロック202Aは、イントラフレームのビットストリームを追跡基本メッシュのビットストリームと非追跡基本メッシュのビットストリームとに分離する多重分離ブロック202A01と、追跡基本メッシュのビットストリーム及び追跡基本メッシュのビットストリームのそれぞれを復号し、再構築された追跡基本メッシュ及び非追跡基本メッシュを取得する静的メッシュ復号ブロック202A02と、追跡基本メッシュ及び非追跡基本メッシュを1つの基本メッシュにマージするメッシュマージブロック202A03とを備える。
【選択図】図13
特許請求の範囲
【請求項1】
メッシュ復号装置であって、
基本メッシュのビットストリームの一方をイントラモードで復号し、前記基本メッシュのビットストリームの他方を部分インターモードで復号するように構成されている基本メッシュ復号部を備え、
前記基本メッシュ復号部は、
前記基本メッシュのビットストリームをイントラフレームのビットストリームと部分インターフレームのビットストリームとに分離するように構成されている多重分離ブロックと、
前記イントラフレームのビットストリームをイントラモードで復号するように構成されているイントラ基本メッシュ復号ブロックと、
前記部分インターフレームのビットストリームを部分インターモードで復号するように構成されている部分インター基本メッシュ復号ブロックと、を備え、
前記イントラ基本メッシュ復号ブロックは、
前記イントラフレームのビットストリームを追跡基本メッシュのビットストリームと非追跡基本メッシュのビットストリームとに分離するように構成されている多重分離ブロックと、
前記追跡基本メッシュのビットストリーム及び前記非追跡基本メッシュのビットストリームのそれぞれを復号し、再構築された追跡基本メッシュ及び非追跡基本メッシュを取得するように構成されている静的メッシュ復号ブロックと、
前記追跡基本メッシュ及び前記非追跡基本メッシュを1つの基本メッシュにマージするように構成されているメッシュマージブロックと、を備えることを特徴とするメッシュ復号装置。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
メッシュ復号装置であって、
基本メッシュのビットストリームの一方をイントラモードで復号し、前記基本メッシュのビットストリームの他方を部分インターモードで復号するように構成されている基本メッシュ復号部を備え、
前記基本メッシュ復号部は、
前記基本メッシュのビットストリームをイントラフレームのビットストリームと部分インターフレームのビットストリームとに分離するように構成されている多重分離ブロックと、
前記イントラフレームのビットストリームをイントラモードで復号するように構成されているイントラ基本メッシュ復号ブロックと、
前記部分インターフレームのビットストリームを部分インターモードで復号するように構成されている部分インター基本メッシュ復号ブロックと、を備え、
前記部分インター基本メッシュ復号ブロックは、
部分インターフレームのビットストリームを、動きビットストリームと基本メッシュビットストリームとに分離するように構成されている多重分離ブロックと、
前記動きビットストリームを復号し、追跡基本メッシュの頂点位置を更新する動き復号ブロックと、
前記基本メッシュビットストリームを復号し、非追跡基本メッシュを生成するように構成されている静的メッシュ復号ブロックと、
前記追跡基本メッシュ及び前記非追跡基本メッシュを1つの基本メッシュにマージするように構成されているメッシュマージブロックと、を備えることを特徴とするメッシュ復号装置。
【請求項3】
メッシュ符号化装置であって、
非追跡基本メッシュ及び追跡基本メッシュの2つの基本メッシュを生成するように構成されている前処理ブロックと、
前記非追跡基本メッシュをイントラ符号化モードで符号化するように構成されているイントラ符号化ブロックと、
前記追跡基本メッシュを部分インター符号化モードで符号化するように構成されている部分インター符号化ブロックと、を備え、
前記イントラ符号化ブロックは、
前記非追跡基本メッシュ及び前記追跡基本メッシュを別々に符号化するように構成されている静的メッシュ符号化ブロックと、
再構成された前記非追跡基本メッシュ及び再構成された前記追跡基本メッシュを1つの基本メッシュにマージするように構成されているメッシュマージブロックと、
前記マージされた基本メッシュに応じて、変位量を更新するように構成されている変位量更新ブロックと、を備えることを特徴とするメッシュ符号化装置。
【請求項4】
前記前処理ブロックは、前記基本メッシュを前記非追跡基本メッシュと前記追跡基本メッシュとに分離できるメッシュ分離サブブロックを含むことを特徴とする請求項3に記載のメッシュ符号化装置。
【請求項5】
前記部分インター符号化ブロックは、
前記非追跡基本メッシュを符号化するように構成されている静的メッシュ符号化ブロックと、
前記追跡基本メッシュを符号化するように構成されている動き符号化ブロックと、
再構成された非追跡基本メッシュ及び再構成された追跡基本メッシュを1つの基本メッシュにマージするように構成されているメッシュマージブロックと、
前記マージされた基本メッシュに応じて、変位量を更新するように構成されている変位量更新ブロックと、を備えることを特徴とする請求項3に記載のメッシュ符号化装置。
【請求項6】
メッシュ復号方法であって、
基本メッシュのビットストリームの一方をイントラモードで復号し、前記基本メッシュのビットストリームの他方を部分インターモードで復号する工程を有し、
前工程において、
前記基本メッシュのビットストリームをイントラフレームのビットストリームと部分インターフレームのビットストリームとに分離する工程Aと、
前記イントラフレームのビットストリームをイントラモードで復号する工程Bと、
前記部分インターフレームのビットストリームを部分インターモードで復号する工程Cと、を有し、
前記工程Bにおいて、
前記イントラフレームのビットストリームを追跡基本メッシュのビットストリームと非追跡基本メッシュのビットストリームに分離し、
前記追跡基本メッシュのビットストリーム及び前記非追跡基本メッシュのビットストリームのそれぞれを復号し、再構築された追跡基本メッシュ及び非追跡基本メッシュを取得し、
前記追跡基本メッシュ及び前記非追跡基本メッシュを1つの基本メッシュにマージすることを特徴とするメッシュ復号方法。
【請求項7】
コンピュータを、メッシュ復号装置として機能させるプログラムであって、
前記メッシュ復号装置は、
基本メッシュのビットストリームの一方をイントラモードで復号し、前記基本メッシュのビットストリームの他方を部分インターモードで復号するように構成されている基本メッシュ復号部を備え、
前記基本メッシュ復号部は、
前記基本メッシュのビットストリームをイントラフレームのビットストリームと部分インターフレームのビットストリームとに分離するように構成されている多重分離ブロックと、
前記イントラフレームのビットストリームをイントラモードで復号するように構成されているイントラ基本メッシュ復号ブロックと、
前記部分インターフレームのビットストリームを部分インターモードで復号するように構成されている部分インター基本メッシュ復号ブロックと、を備え、
前記イントラ基本メッシュ復号ブロックは、
前記イントラフレームのビットストリームを追跡基本メッシュのビットストリームと非追跡基本メッシュのビットストリームとに分離するように構成されている多重分離ブロックと、
前記追跡基本メッシュのビットストリーム及び前記非追跡基本メッシュのビットストリームのそれぞれを復号し、再構築された追跡基本メッシュ及び非追跡基本メッシュを取得するように構成されている静的メッシュ復号ブロックと、
前記追跡基本メッシュ及び前記非追跡基本メッシュを1つの基本メッシュにマージするように構成されているメッシュマージブロックと、を備えることを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッシュ復号装置、メッシュ符号化装置、メッシュ復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
現在のビデオベースのダイナミックメッシュ符号化(V-DMC)モデルには、(1)イントラフレーム符号化モードと(2)インターフレーム符号化モードという2つの符号化モードが存在する(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
異なるモードの選択は、入力されるダイナミックメッシュが追跡されるか否かによって決定される。
【0004】
追跡されたメッシュ(Tracked mesh:追跡メッシュ)は、図1(a)に示すように、フレーム間で1対1の頂点(vertex)の対応関係及び1対1のエッジの対応関係の両方を持つが、追跡されていないメッシュ(Non-tracked mesh:非追跡メッシュ)は、図1(b)に示すように、それらの対応関係を持たない。
【0005】
V-DMCは、追跡メッシュの場合、現在の基本メッシュの符号化をスキップし、現在の基本メッシュと以前の基本メッシュとの差分を符号化することで、より優れた時間予測を可能にする。
【0006】
一方、V-DMCにおいて、非追跡メッシュは、個別に符号化されるため、符号化効率が悪い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Khaled Mammou, Jungsun Kim, Alexis M Tourapis, Dimitri Podborski, and Krasimir Kolarov, “[V-CG] Apple’s Dynamic Mesh Coding CfP Response,” April 2022, ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 7.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の従来技術では、入力されたダイナミックメッシュが追跡されているか否かに応じたイントラフレーム符号化モード及びインターフレーム符号化モードの2つの符号化モードしかない。
【0009】
しかしながら、図2(a)に示す非追跡メッシュにおいて、図2(b)に示すように、一部は追跡され(図2(b)におけるTracked part)、一部は追跡されないことがある(図2(b)におけるNon-tracked part)。
【0010】
このような場合、従来技術では、イントラフレーム符号化しか適用できず、符号化効率が低いという問題点があった。
(【0011】以降は省略されています)
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