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公開番号2024152001
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065878
出願日2023-04-13
発明の名称キャスト編成装置、キャスト編成方法及びプログラム
出願人日本製鉄株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B22D 46/00 20060101AFI20241018BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】複数の鋼種からなる中間製品のキャスト編成を、効率よく行う。
【解決手段】キャスト編成装置(1)は、複数のストランドを用いた連続鋳造で製造する中間製品の巾に関する情報を入力するデータ入力部(110)と、情報に基づいて、中間キャスト編成案を生成する粗キャスト編成部(120)と、を備える。粗キャスト編成部(120)は、鋼種毎に巾順に配列された中間製品について、鋼種毎に、複数のストランドの各々に分配する中間製品を特定する分配パターンを生成し、生成した鋼種毎の分配パターンの鋼種間での複数の組み合わせを生成する生成部、及び生成された複数の組み合わせの各々について、中間製品の巾の変化量に関する評価値を導出し、導出した評価値を参照して中間製品の製造順を生成する評価部、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スラブ、ブルームまたはビレットのいずれかの中間製品の製造順を決定するキャスト編成装置であって、
複数のストランドを用いた連続鋳造で製造する前記中間製品の巾に関する情報を入力するデータ入力部と、
前記情報に基づいて、中間キャスト編成案を生成する粗キャスト編成部と、を備え、
前記粗キャスト編成部は、
鋼種毎に巾順に配列された前記中間製品について、鋼種毎に、前記複数のストランドの各々に分配する前記中間製品を特定する分配パターンを生成し、生成した鋼種毎の前記分配パターンの鋼種間での複数の組み合わせを生成する生成部、及び
生成された前記複数の組み合わせの各々について、前記中間製品の前記巾の変化量に関する評価値を導出し、導出した前記評価値を参照して前記中間製品の製造順を生成する評価部、を含む、
キャスト編成装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記評価部は、前記組み合わせの繋ぎ部分の前記中間製品の前記巾の変化量に関する評価値を導出し、前記繋ぎ部分の評価値を参照して前記中間製品の製造順を生成する、請求項1に記載のキャスト編成装置。
【請求項3】
前記評価部は、さらに他の制約条件を考慮した評価値を導出し、当該評価値を参照して、前記中間製品の製造順を生成する、請求項1又は2に記載のキャスト編成装置。
【請求項4】
前記生成部は、前記巾順に配列された前記中間製品の前記巾が変わる箇所で分配する分配パターンを生成する、請求項1又は2に記載のキャスト編成装置。
【請求項5】
前記生成部は、分配された前記中間製品を巾の昇順と降順とを考慮した組み合わせを生成する、請求項1又は2に記載のキャスト編成装置。
【請求項6】
スラブ、ブルームまたはビレットのいずれかの中間製品の製造順を決定するキャスト編成方法であって、
複数のストランドを用いた連続鋳造で製造する前記中間製品の巾に関する情報を入力するステップと、
鋼種毎に巾順に配列された前記中間製品について、鋼種毎に、前記複数のストランドの各々に分配する前記中間製品を特定する分配パターンを生成し、生成した鋼種毎の前記分配パターンの鋼種間での複数の組み合わせを生成するステップと、
生成された前記複数の組み合わせの各々について、前記中間製品の前記巾の変化量に関する評価値を導出し、導出した前記評価値を参照して前記中間製品の製造順を生成するステップと、
を含むキャスト編成方法。
【請求項7】
スラブ、ブルームまたはビレットのいずれかの中間製品の製造順を決定するキャスト編成プログラムであって、
コンピュータに、
複数のストランドを用いた連続鋳造で製造する前記中間製品の巾に関する情報を入力する処理と、
鋼種毎に巾順に配列された前記中間製品について、鋼種毎に、前記複数のストランドの各々に分配する前記中間製品を特定する分配パターンを生成し、生成した鋼種毎の前記分配パターンの鋼種間での複数の組み合わせを生成する処理と、
生成された前記複数の組み合わせの各々について、前記中間製品の前記巾の変化量に関する評価値を導出し、導出した前記評価値を参照して前記中間製品の製造順を生成する処理と、
を実行させるキャスト編成プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キャスト編成装置、キャスト編成方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
鉄鋼の製造工程では、高炉で製造された銑鉄を転炉に輸送し、転炉で鍋(チャージ)単位に成分調整がなされた後、タンディッシュに流し込まれた溶鋼を連続的に鋳造および切断し、スラブ、ブルーム、またはビレットなどと称される中間製品を製造する。この時、上記の連続的に鋳造、切断を行う工程を連続鋳造工程と称し、連続鋳造工程において連続的な溶鋼の鋳造を中断することなく、中間製品を連続的に製造する単位(製造ロット)をキャストと称している。また、各製造ロット内における中間製品の鋳造順序(製造スケジュール)を、中間製品のサイズ、品質および納期などに基づいて決定することをキャスト編成と称している。連続鋳造工程によって製造された中間製品は、次工程である熱間圧延工程に運ばれ、加熱炉にて圧延可能な温度まで加熱された後、薄板、厚板、または形鋼などに圧延される。
【0003】
例えば、特許文献1には、キャスト編成対象のオーダーに対応して製造されるスラブとなる予定の仮スラブの情報と仮スラブと同一のチャージで吹錬可能な鋼種に関する情報とを読み込み、仮スラブの鋼種毎に、仮スラブと同一のチャージで吹錬可能な鋼種の量を加味して出鋼要求日が鋳造予定日から要求日範囲内にある仮スラブの量を集計した鋼種別優先度評価表を作成し、鋼種別優先度評価表に基づいて、製造の優先度が最も高い鋼種を選択し、選択された鋼種について、制約条件を充足するキャストを作成するキャスト編成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-140420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、あくまで1つの鋼種のキャスト編成を行うものであり、複数の鋼種を一括してキャスト編成を行うものではない。
【0006】
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、複数の鋼種からなる中間製品のキャスト編成を、効率よく行う技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るキャスト編成装置は、スラブ、ブルームまたはビレットのいずれかの中間製品の製造順を決定するキャスト編成装置であって、複数のストランドを用いた連続鋳造で製造する前記中間製品の巾に関する情報を入力するデータ入力部と、前記情報に基づいて、中間キャスト編成案を生成する粗キャスト編成部と、を備え、前記粗キャスト編成部は、鋼種毎に巾順に配列された前記中間製品について、鋼種毎に、前記複数のストランドの各々に分配する前記中間製品を特定する分配パターンを生成し、生成した鋼種毎の前記分配パターンの鋼種間での複数の組み合わせを生成する生成部、及び生成された前記複数の組み合わせの各々について、前記中間製品の前記巾の変化量に関する評価値を導出し、導出した前記評価値を参照して前記中間製品の製造順を生成する評価部、を含む。
【0008】
本発明の一態様に係るキャスト編成方法は、スラブ、ブルームまたはビレットのいずれかの中間製品の製造順を決定するキャスト編成方法であって、複数のストランドを用いた連続鋳造で製造する前記中間製品の巾に関する情報を入力するステップと、鋼種毎に巾順に配列された前記中間製品について、鋼種毎に、前記複数のストランドの各々に分配する前記中間製品を特定する分配パターンを生成し、生成した鋼種毎の前記分配パターンの鋼種間での複数の組み合わせを生成するステップと生成された前記複数の組み合わせの各々について、前記中間製品の前記巾の変化量に関する評価値を導出し、導出した前記評価値を参照して前記中間製品の製造順を生成するステップと、を含む。
【0009】
本発明の各態様に係るキャスト編成装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記キャスト編成装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記キャスト編成装置をコンピュータにて実現させるキャスト編成装置のキャスト編成プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、複数の鋼種からなる中間製品のキャスト編成を、効率よく行う技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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