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公開番号2024150450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2024100740,2022123899
出願日2024-06-21,2017-11-21
発明の名称エキセンディン(9-39)の緩衝製剤
出願人アイガー・バイオファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド,Eiger Biopharmaceuticals, Inc.,ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー
代理人個人,個人
主分類A61K 38/26 20060101AFI20241016BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】効力、純度及び安定性の向上を実現するエキセンディン(9-39)の改善された液体医薬製剤を提供する。
【解決手段】本発明は、約5~約6の範囲のpHを有する生理学的緩衝液中に、エキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩と等張化剤とを含む液体医薬製剤が提供される。一部の実施形態では、液体医薬製剤は、酢酸緩衝液又はクエン酸緩衝液中にエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。被験者の高インスリン性低血糖症を治療又は予防する方法であって、液体医薬製剤を被験者に投与するステップを含む方法も提供される。
【選択図】図9A
特許請求の範囲【請求項1】
約5~約6の範囲のpHを有する生理学的に許容される緩衝液中に、エキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩と等張化剤とを含む液体医薬製剤。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記生理学的に許容される緩衝液が、酢酸緩衝液又はクエン酸緩衝液を含む、請求項1に記載の液体医薬製剤。
【請求項3】
前記生理学的に許容される緩衝液が、酢酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウムを含む、請求項1又は2に記載の液体医薬製剤。
【請求項4】
前記生理学的に許容される緩衝液が、約5mM~約30mMの濃度で酢酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウムを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の液体医薬製剤。
【請求項5】
前記生理学的に許容される緩衝液が、約10mMの濃度で酢酸ナトリウムを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の液体医薬製剤。
【請求項6】
前記緩衝液が、5.2~5.8の範囲のpHを有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の液体医薬製剤。
【請求項7】
前記pHが、約5.5である、請求項6に記載の液体医薬製剤。
【請求項8】
前記等張化剤が、マンニトール、デキストロース、グリセリン、ラクトース、スクロース、又はトレハロースを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の液体医薬製剤。
【請求項9】
前記等張化剤が、マンニトールを含む、請求項8に記載の液体医薬製剤。
【請求項10】
前記等張化剤が、約20~約60mg/mlの量で存在する、請求項8又は9に記載の液体医薬製剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2016年11月21日に提出された米国仮出願第62/424,979号明細書、及び2017年6月8日に提出された米国仮出願第62/517,065号明細書に対する優先権を主張する。なお、これら文献の各々の全内容は、参照により本明細書に組み込むものとする。
続きを表示(約 3,100 文字)【0002】
本発明は、約5~約6の範囲のpHを有する生理学的に許容される緩衝液中のエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩及び等張化剤の改善された医薬製剤、並びに肥満手術後の低血糖症(PBH)を含む高インスリン性低血糖症を治療若しくは予防するためにエキセンディン(9-39)の製剤を使用する方法に関し、従って、医学、医薬品化学、薬理学、化学、及び生物学の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
インスリンは、高血糖値を制御するために分泌されるホルモンである。インスリン分泌の異常な上昇は、重度の低血糖症を引き起こす恐れがあり、これは、発作、脳損傷及び死を招き得る。グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、消化管ホルモンであり、これは、腸管L-細胞から食後に放出され、膵臓のβ細胞上のGLP-1受容体に結合し、これによってインスリン放出を増大する。PBHを有する患者の場合、GLP-1媒介性インスリン分泌が増大する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
米国では毎年約150,000~200,000件の肥満外科手術が実施されている。重度の肥満を治療するための肥満手術の件数が増えるにつれ、PBHを経験する個体の数も増加する。従って、高インスリン性低糖症及びPBHを安全且つ有効に緩和する治療法のアンメットニーズがますます高まっている。
【0005】
エキセンディン(9-39)は、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体を選択的にターゲティングし、遮断して、PBH患者の膵臓によるインスリン分泌を正常化することにより、低血糖症を軽減する31-アミノ酸ペプチドである。静脈内又は皮下投与のために食塩水中で再構成されるエキセンディン(9-39)が、PBHの治療薬として現在進行中のヒト臨床試験である(Stanford Clinical Trials,Clinicaltrials.gov.,clinical trials identifiers:NCT02771574及びNCT02550145)。しかし、効力、純度及び安定性の向上を提供するエキセンディン(9-39)の改善された液体医薬製剤に対するニーズは依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、約5~約6の範囲のpHを有する生理学的緩衝液中にエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む液体医薬製剤が提供される。一部の実施形態では、液体医薬製剤は、薬学的に許容される塩のエキセンディン(9-39)酢酸塩又はエキセンディン(9-39)トリフルオロ酢酸塩を含む。
【0007】
一部の実施形態では、生理学的に許容される緩衝液は、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液、又はヒスチジン緩衝液である。一部の実施形態では、生理学的に許容される緩衝液は、酢酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウムである。一部の実施形態では、緩衝剤(例えば、酢酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウム)は、約5mM~約30mMの濃度で製剤中に存在する。一部の実施形態では、緩衝剤(例えば、酢酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウム)は、約10mM~約30mM(例えば、10mM~20mM)の濃度で製剤中に存在する。一部の実施形態では、生理学的に許容される緩衝液は、約10mM、約20mM、又は約30mMの濃度で酢酸ナトリウムを含む。一部の実施形態では、生理学的に許容される緩衝液は、約10mMの濃度で酢酸ナトリウムを含む。一部の実施形態では、生理学的に許容される緩衝液は、約10mMの濃度でクエン酸ナトリウムを含む。一部の実施形態では、生理学的に許容される緩衝液は、少なくとも約10mMの濃度で酢酸ナトリウムを含む。一部の実施形態では、生理学的に許容される緩衝液は、少なくとも約10mMの濃度でクエン酸ナトリウムを含む。
【0008】
一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、等張化剤を含む。一部の実施形態では、等張化剤は、マンニトール、デキストロース、グリセリン、ラクトース、スクロース、トレハロース、又はこれらの混合物を含む。一部の実施形態では、等張化剤は、マンニトールである。一部の実施形態では、等張化剤は、約20~約60mg/mlの濃度で存在する。一部の実施形態では、等張化剤は、約45mg/mlの濃度で存在する。一部の実施形態では、等張化剤は、約20mg/mlの濃度で存在する。一部の実施形態では、等張化剤は、約290mOsm/kgの等生理学的(isophysiological)浸透圧を目標に添加する。
【0009】
一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、5を超えるpH、例えば、少なくともpH5.1~約pH6.0を有する。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、5.2~5.8の範囲のpHを有する緩衝液を含む。一部の実施形態では、バッファーは、約5.5のpHを有する。
【0010】
一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、約10~約60mg/ml(例えば、約10mg/ml、約15mg/ml、約20mg/ml、約25mg/ml、約30mg/ml、約35mg/ml、約40mg/ml、約45mg/ml、約50mg/ml、約55mg/ml、若しくは約60mg/ml)の濃度(例えば、ペプチド濃度)で、エキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、約30~約180mg/ml、例えば、約30mg/ml~約150mg/ml、約30mg/ml~約120mg/ml、約50mg/ml~約150mg/ml、又は約60mg/ml~約120mg/ml(例えば、約30mg/ml、約40mg/ml、約50mg/ml、約60mg/ml、約70mg/ml、約80mg/ml、約90mg/ml、約100mg/ml、約110mg/ml、約120mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、約150mg/ml、約160mg/ml、約170mg/ml、若しくは約180mg/ml)の濃度で、エキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、約15mg/ml、30mg/ml、45mg/ml、若しくは60mg/mlの濃度でエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、少なくとも15mg/mlの濃度でエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、約30mg/mlの濃度でエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、30mg/mlを超える濃度でエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、少なくとも60mg/mlの濃度でエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、約60mg/mlの濃度でエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、約90mg/mlの濃度でエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、緩衝液体製剤は、約120mg/mlの濃度でエキセンディン(9-39)又はその薬学的に許容される塩を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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