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公開番号2024149460
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2024061476
出願日2024-04-05
発明の名称量子ドット組成物、その製造方法、その硬化物、及びそれを含む表示装置
出願人三星電子株式会社,Samsung Electronics Co.,Ltd.,韓国韓松化学有限公司
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 290/06 20060101AFI20241010BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】量子ドット組成物、その製造方法、その硬化物、及びそれを含む表示装置を提供する。
【解決手段】本発明は、量子ドット組成物、その製造方法、その硬化物、及びそれを含む表示装置に係り、具体的には、電気流体力学インクジェットプリンティング用の量子ドット組成物、その製造方法、その硬化物、及びそれを含む表示装置に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
量子ドット、光重合性モノマー及びオリゴマーを含み、
前記オリゴマーは、炭素-炭素二重結合を含む化合物、及びチオール基を含む化合物を含むことを特徴とする量子ドット組成物。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記オリゴマーは、前記炭素-炭素二重結合を含む化合物を2種以上含むことを特徴とする請求項1に記載の量子ドット組成物。
【請求項3】
前記炭素-炭素二重結合を含む化合物は、分子当たり炭素-炭素二重結合を2~3個含む化合物、及び分子当たり炭素-炭素二重結合を1個含む化合物を1種ずつ含むことを特徴とする請求項2に記載の量子ドット組成物。
【請求項4】
前記炭素-炭素二重結合を含む化合物は、フェノール基を含む化合物を1種以上含むことを特徴とする請求項1に記載の量子ドット組成物。
【請求項5】
前記チオール基を含む化合物は、2~4官能基を含むことを特徴とする請求項1に記載の量子ドット組成物。
【請求項6】
前記炭素-炭素二重結合を含む化合物は、トリアリルイソシアヌレート及びフェノールアクリレートを含み、
前記チオール基を含む化合物は、エチレングリコールジ(3-メルカプトプロピオネート)を含むことを特徴とする請求項1に記載の量子ドット組成物。
【請求項7】
前記炭素-炭素二重結合を含む化合物と、前記チオール基を含む化合物とのモル比は、2.75:1~5:1であることを特徴とする請求項3に記載の量子ドット組成物。
【請求項8】
前記分子当たり炭素-炭素二重結合を2~3個含む化合物と、前記分子当たり炭素-炭素二重結合を1個含む化合物とのモル比は、0.01:1~1.5:1であることを特徴とする請求項7に記載の量子ドット組成物。
【請求項9】
前記炭素-炭素二重結合は、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリル基、イソプロペニル基、2-ブテニル基を含む群から選択される1つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の量子ドット組成物。
【請求項10】
常温で粘度が200~1000cpsの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の量子ドット組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、量子ドット組成物、その製造方法、その硬化物、及びそれを含む表示装置に係り、具体的には、電気流体力学インクジェットプリンティング用の量子ドット組成物、その製造方法、その硬化物、及びそれを含む表示装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
量子ドット(Quantum dot: QD)は、いわゆる半導体ナノ結晶(semiconductor nanocrystals)であり、物質種類の変化なしに粒子サイズ別に異なる波長の光が発生して多様な色を作り出すことができ、既存の発光体よりも色純度及び光安定性が高いという長所があるので、次世代発光素子として注目されている。
【0003】
特に、ディスプレイ分野において新たなトレンドとなった量子ドットは、高分子マトリックスに分散され、複合体の形態にTV、LED以外に多様なディスプレイ、電子素子などに適用可能である。CdSe、InPなどで代表される量子ドットは、発光効率(Quantum Yield)の面において速く発展し、発光効率が100%に近い合成法が紹介されている。これに基づいて、現在、量子ドットシートを適用したTVが商用化されている。次の段階において、量子ドットを既存のLED TVのカラーフィルタ層に含み(顔料及び染料排除)、カラーフィルタ層においてフィルタリング方式ではない自体発光バージョンでの量子ドットTVが開発されている。そのような量子ドットTVの開発の核心は、量子ドットが画素を構成する工程及び製造工程において、量子ドットの光効率をどれほど維持させることができるかに焦点が合わせられている。
【0004】
一方、カラーフィルタ用素材は、高い感度、基板への付着力、耐化学性、耐熱性などが要求される。従来、ディスプレイに適用するカラーフィルタは、一般的に、感光性レジスト組成物を使用してフォトマスクを適用した露光工程を通じて所望のパターンを形成し、次いで、現像工程を通じて非露光部を溶解させて除去する、パターニング工程を通じて形成されたが、捨てられる素材によるコスト上昇問題をもたらした。
【0005】
最近、画素に使用される材料の高級化、及びこれによるコスト上昇の解消のために、既存のスピンコーティングやスリットコーティングを行ってパターニングするよりも、所望の部分にのみ材料を使用し、材料の使用を最大限抑制する方法が関心を受けている。最も代表的な方法は、インクジェット方式であり、大きくバブルジェット方式及びピエゾ方式が挙げられるが、インクジェット方式は、所望の画素にのみ材料を使用するため、不要な材料の無駄を防止することができる。
【0006】
しかし、インクジェット法に使用される量子ドット組成物は、粘度が100cps以下、好ましくは、50cps以下であることが要求されるので、100cpsを超える高粘度インクを適用するのには困難があった。
【0007】
そのようなインクジェット方式の短所を補完するために、微細パターニングが可能な電気流体力学(EHD: electrohydrodynamic)インクジェット方式が開発されている。EHDインクジェット方式は、インク吐出ノズルと基材との間に電気電位差を印加し、電場によるインクの微細化及びプリンティングを可能にした。
【0008】
関連した先行技術として、韓国特許公開第10-2020-0137977号公報には、電気流体力学的印刷方式に使用される溶液が開示されている。
【0009】
前述の先行技術は、微細プリンティングを利用してレンズ形態にして光効率を改善することが特徴であるので、粘度向上のために溶媒を蒸発させ、量子ドット-ポリマーレジンを形成しなければならない。また、量子ドットの割合が高ければ、良好な光変換効率を有するが、量子ドット間の凝集が生じ、量子ドットの割合が低ければ、光変換効率が悪くなるという問題点があった。
【0010】
これを解決するために、ポリマーと量子ドットとの適正の割合を提示したこともあるが、その重量の割合が約1:100~1:1000とポリマーの量が過度に多く必要であり、これにより、量子ドット-ポリマー間の撹拌過程、及び量子ドット-ポリマーレジン形成過程に相当な時間がかかるという問題がもたらされた。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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