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公開番号2024148193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061081
出願日2023-04-05
発明の名称管理装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類A47K 11/00 20060101AFI20241010BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】便槽にセンサを設置することなく便槽の汲み取りの管理を適切に行う。
【解決手段】便器から排出されるし尿を貯留する便槽の汲み取りを管理する管理装置は、便器に取り付けられる便座装置の状態を検知する検知部から検知情報を取得する取得部と、取得部で取得された検知情報に基づいて便器から便槽に排出される排出量を推定し、排出量を累積することで便槽の貯留量を推定する推定部と、推定部で推定された貯留量に基づいて便槽の汲み取り要否を判定して、汲み取り指示を行う指示部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
便器から排出されるし尿を貯留する便槽の汲み取りを管理する管理装置であって、
前記便器に取り付けられる便座装置の状態を検知する検知部から検知情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記検知情報に基づいて前記便器から前記便槽に排出される排出量を推定し、前記排出量を累積することで前記便槽の貯留量を推定する推定部と、
前記推定部で推定された前記貯留量に基づいて前記便槽の汲み取り要否を判定して、汲み取り指示を行う指示部と、
を備える管理装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記取得部は、前記センサとして、便座の開閉を検知する開閉センサと人体までの距離を検知する測距センサとから前記検知情報を取得し、
前記推定部は、前記検知情報に基づいて、前記便座の開を検知し且つ前記便器の外側で人体を検知している第1検知状態が第1時間以上継続したことを検出すると、立ち小便時の前記排出量を推定して前記貯留量に累積する、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記センサとして、便座の開閉を検知する開閉センサと使用者の前記便座への着座を検知する着座センサとから前記検知情報を取得し、
前記推定部は、前記検知情報に基づいて、前記便座の閉を検知し且つ前記便座への着座を検知している第2検知状態が第2時間以上継続したことを検出すると、前記第2検知状態の継続時間が所定時間より短い場合に、小便時の前記排出量を推定して前記貯留量に累積し、前記第2検知状態の継続時間が前記所定時間以上の場合に、大便時の前記排出量を推定して前記貯留量に累積する、
請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記指示部は、前記便槽の前記貯留量が第1閾値以上の場合に、該便槽の汲み取りが必要と判定して汲み取り対象に設定し、汲み取り対象に設定した前記便槽から所定距離範囲内にある前記便槽の前記貯留量が前記第1閾値よりも低い第2閾値以上の場合に、該便槽を汲み取り対象に設定する、
請求項1または2に記載の管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、便槽の汲み取りを管理する管理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、便器から排出されるし尿を貯留する便槽の汲み取りを管理する管理装置が提案されている。例えば、特許文献1には、便槽内のし尿の水位を検知するセンサの検知結果に基づいて、便槽内が満水であることを清掃業者に通知するものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-66661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように便槽内にセンサを設ける場合、センサのコストと設置工数が必要となる。また、センサが故障した場合、センサの交換コストや交換工数が必要となるだけでなく、便槽内での交換作業となるために作業者に多大な負担がかかることになる。
【0005】
本開示は、便槽にセンサを設置することなく便槽の汲み取りの管理を適切に行うことを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の管理装置は、
便器から排出されるし尿を貯留する便槽の汲み取りを管理する管理装置であって、
前記便器に取り付けられる便座装置の状態を検知する検知部から検知情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記検知情報に基づいて前記便器から前記便槽に排出される排出量を推定し、前記排出量を累積することで前記便槽の貯留量を推定する推定部と、
前記推定部で推定された前記貯留量に基づいて前記便槽の汲み取り要否を判定して、汲み取り指示を行う指示部と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
本開示の管理装置は、便座装置の状態を検知する検知部から取得された検知情報に基づいて便器から便槽に排出される排出量を推定し、排出量を累積することで便槽の貯留量を推定する。そして、推定された貯留量に基づいて便槽の汲み取り要否を判定して、汲み取り指示を行う。これにより、貯留量を検知するための専用のセンサを便槽に設置することなく、汲み取り要否を判定して汲み取り指示を行うことができるから、便槽の汲み取りの管理を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
管理システム10の概略構成図である。
洗浄便座装置20の概略構成図である。
汲み取り判定処理の一例を示すフローチャートである。
貯留量推定処理の一例を示すフローチャートである。
所定の検知領域Dの一例を示す説明図である。
変形例の汲み取り判定処理を示すフローチャートである。
変形例の管理システム10Bの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、管理システム10の概略構成図である。図2は、洗浄便座装置20の概略構成図である。管理システム10は、住宅2毎に簡易水洗式の便器(洋式便器)21から排出されるし尿を貯留する各便槽40の管理を行うものである。便槽40は、例えば地中に埋設され、バキュームカーBによる汲み取りが可能な、し尿タンクである。管理システム10は、各便器21の上面に設置された洗浄便座装置20の状態(運転状態、使用状態)に関する検知情報であるデータ(以下、運転データ)を取得し、その運転データに基づいて各便槽40に貯留されているし尿の貯留量を推定して汲み取りタイミングを管理する管理サーバ(管理装置)50を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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