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公開番号2024146981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023059720
出願日2023-04-03
発明の名称電線の保護構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B60K 1/00 20060101AFI20241008BHJP(車両一般)
要約【課題】簡単な構成により、車両の衝突が生じても電線の制御装置との接続部分を保護できるようにする。
【解決手段】保護部材13の係合部14を、PCU(制御装置)の筐体7aの後側面に一体形成されたブラケット12に取り付け、第1、第2リブ16a,16b間に保護部材13に挿通された高圧ハーネス8の先端部分を挟んだ状態で保護する。これにより、簡単な構成によって、車両の衝突が生じても、エンジンルームの内部の渡り部における高圧ハーネス8の屈曲部分による衝撃吸収効果を保つとともに、高圧ハーネス8の先端部分のPCUの筐体7aへの固定状態を強固に維持する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
車両前部のエンジンルームの外部に配置された電池と、前記エンジンルームの内部に配置された制御装置とを接続する電線であって、前記エンジンルームの内部では屈曲して配索される電線を保護する電線の保護構造において、
前記制御装置の筐体の後面に設けられたブラケットと、
前記電線の端部が挿通されるL字状の保護部材と、
前記保護部材に設けられ前記ブラケットと係合されることで前記保護部材を前記ブラケットに取り付け状態に保持する係合部と、
前記筐体の後面に設けられ前記ブラケットに取り付け状態の前記保護部材の上方であって前記電線の前記端部を挟み両側に位置する一対のリブと
を備えることを特徴とする電線の保護構造。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電線の保護構造において、
前記筐体の後面であって、前記ブラケットに取り付け状態の前記保護部材の下方に当接するように設けられた他のリブを更に備えることを特徴とする電線の保護構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、車両前部のエンジンルームの外部に配置された電池と、エンジンルームの内部に配置された制御装置とを接続する電線を保護する電線の保護構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ハイブリッド(Hybrid Electric Vehicle/以下、HEVという)車のように、ダッシュボードで仕切られた車室のフロア下に高圧のHEVバッテリを配置し、ダッシュボードで仕切られた前部のエンジンルーム内部にパワーコントロールユニットなどの制御装置を配置した車両において、車両に配索された高圧電線によりこれらバッテリと制御装置とを接続することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の高圧電線はエンジンルームの内部で屈曲されて配索され、高圧電線の先端に取り付けられた一方のコネクタが制御装置に設けられた他方のコネクタに嵌合されることにより、バッテリと制御装置とが電気的に接続される。このとき、エンジンルーム内部で高圧電線を屈曲することにより、車両の加減速等による車体の動きに相反する高圧電線の動きを吸収できるようにし、高圧電線のバッテリ及び制御装置との接続部分に余分な荷重がかかることを軽減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-168284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記したように、HEV車ではエンジンルームの内部にパワーコントロールユニットなどの制御装置が配置されるため、車両の衝突が生じると衝突時の衝撃によりエンジンルームを仕切るダッシュボードが変形し、高圧電線の屈曲部分では十分にその衝撃を吸収できず、高圧電線の制御装置との接続部分を衝撃から保護できないおそれがあり、高圧電線の制御装置との接続部分や高圧電線自体に破損等が生じ、接続不良や絶縁不良など法規に反するような事態を招くおそれがある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により、車両の衝突が生じても電線の制御装置との接続部分を保護できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明の電線の保護構造は、車両前部のエンジンルームの外部に配置された電池と、前記エンジンルームの内部に配置された制御装置とを接続する電線であって、前記エンジンルームの内部では屈曲して配索される電線を保護する電線の保護構造において、前記制御装置の筐体の後面に設けられたブラケットと、前記電線の端部が挿通されるL字状の保護部材と、前記保護部材に設けられ前記ブラケットと係合されることで前記保護部材を前記ブラケットに取り付け状態に保持する係合部と、前記筐体の後面に設けられ前記ブラケットに取り付け状態の前記保護部材の上方であって前記電線の前記端部を挟み両側に位置する一対のリブとを備えることを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、保護部材の係合部を制御装置の筐体の後面に設けられたブラケットに係合させて保護部材をブラケットに取り付け、一対のリブ間に保護部材に挿通された電線の端部を挟んだ状態で保護するため、簡単な構成により、車両の衝突が生じても、エンジンルームの内部の電線の屈曲部分による衝撃吸収効果を保ちつつ、電線の先端部分の制御装置の筐体への固定状態を強固に維持することができ、電線の制御装置との接続部分及び電線自体を保護することができる。
【0009】
また、前記筐体の後面であって、前記ブラケットに取り付け状態の前記保護部材の下方に当接するように設けられた他のリブを更に備えていてもよい。
【0010】
このような構成によれば、他のリブにより保護部材の下方を支えることができ、電線の先端部分の制御装置の筐体への固定状態をより強固に維持することができる。なお、電線の端部を挟持する一致のリブ、及び、保護部材の下方を支える他のリブを設けることにより、制御装置の筐体の補強効果を得ることもできる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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