TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024146044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058718
出願日2023-03-31
発明の名称バッテリ温度調整装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 10/6568 20140101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】冷媒を入れ替える際に、空気を抜きやすいバッテリ温度調整装置を提供すること。
【解決手段】冷媒によりバッテリ10の温度を調整するバッテリ温度調整装置1は、冷媒が循環する回路2に設けられ、注水口3と、ポンプ4と、複数の熱交換器5、6と、回路2の分岐路に配置され、冷媒の流路を切り替える電磁弁7と、流路の切り替えを制御する制御装置8と、バッテリ10と熱交換を行う熱交換回路20と、第1熱交換器5が設けられる第1回路21と、第2熱交換器6が設けられる第2回路22と、を備え、注水口3は、第1回路21及び第2回路22のいずれかに配置され、注水口3から冷媒を充填する場合に、ポンプ4の作動後に電磁弁7の開閉制御を行い、回路2を、第1回路21及び第2回路22のいずれかのうち注水口3が配置された注水口配置回路210へ切り替えることで、回路2内に残存する空気を注水口3から排出させる。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
冷媒によりバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置であって、
冷媒が循環する回路に設けられ、冷媒を注入する注水口と、
冷媒を循環させるポンプと、
冷媒と熱交換する複数の熱交換器と、
前記回路の分岐路に配置され、冷媒が流通する流路を切り替える電磁弁と、
前記電磁弁による前記流路の切り替えを制御する制御装置と、
前記バッテリと熱交換を行う熱交換回路と、
前記電磁弁により前記熱交換回路から切り替え可能に配置され、第1熱交換器が設けられる第1回路と、
前記電磁弁により前記熱交換回路から切り替え可能に配置され、第2熱交換器が設けられる第2回路と、を備え、
前記注水口は、前記第1回路及び前記第2回路のいずれかに配置され、
前記注水口から冷媒を充填する場合に、
前記ポンプの作動後に前記電磁弁の開閉制御を行い、
冷媒を循環させる前記回路を、前記第1回路及び前記第2回路のいずれかのうち前記注水口が配置された注水口配置回路へ切り替えることで、
前記回路内に残存する空気を前記注水口から排出させる、バッテリ温度調整装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
冷媒は、前記注水口配置回路から、前記熱交換回路を経由して、前記注水口配置回路を流通するように循環する、請求項1に記載のバッテリ温度調整装置。
【請求項3】
前記開閉制御は、前記注水口配置回路から冷媒が前記熱交換回路へ流通した後、前記第1回路及び前記第2回路のいずれかのうち前記注水口が配置されない注水口非配置回路を開き、
前記注水口非配置回路を冷媒が通過した後に、冷媒の前記流路を前記注水口配置回路へ切り替えて、前記注水口配置回路から空気を排出させることを含む、請求項1又は2に記載のバッテリ温度調整装置。
【請求項4】
前記開閉制御は、電磁弁閉鎖時間を経過した後、前記電磁弁を開くように行い、
前記電磁弁閉鎖時間は、前記熱交換回路に満たされる冷媒の水量及び前記注水口配置回路に満たされる冷媒の水量を足した値を、前記電磁弁を閉じた状態の流量で除した値以上とする、請求項3に記載のバッテリ温度調整装置。
【請求項5】
前記開閉制御は、前記電磁弁閉鎖時間を経過した後、所定の時間電磁弁を開くように行い、
前記所定の時間の下限は、前記注水口非配置回路に満たされる冷媒の水量を、前記電磁弁を開いた状態の流量で除した値とし、
前記所定の時間の上限は、前記熱交換回路に満たされる冷媒の水量を、前記電磁弁を開いた状態の流量で除した値とする、請求項4記載のバッテリ温度調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリ温度調整装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載されるバッテリの温度調整装置において、バッテリや熱交換器が設けられた回路を冷媒が流通するように構成され、電磁弁を切り替えて冷媒の流路を制御することが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
車両のメンテナンス等で、冷媒を入れ替える場合、真空注水器を用いないで注水を行うと、回路に空気が入る。空気は回路に設けられた注水口から排出される。しかし、熱交換器等が複数あって回路が分岐している場合、注水口の位置によっては、空気を抜くことができない部分が生じることがある。このため、注水口の配置は、空気を抜くことができる位置に限定されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-47555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
冷媒を入れ替える際に、空気を抜きやすいバッテリ温度調整装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 冷媒によりバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置(例えば、バッテリ温度調整装置1)であって、冷媒が循環する回路(例えば、回路2)に設けられ、冷媒を注入する注水口(例えば、注水口3)と、冷媒を循環させるポンプ(例えば、ポンプ4)と、冷媒と熱交換する複数の熱交換器(例えば、第1熱交換器5、第2熱交換器6)と、前記回路の分岐路に配置され、冷媒が流通する流路を切り替える電磁弁(例えば、電磁弁7)と、前記電磁弁による前記流路の切り替えを制御する制御装置(例えば、制御装置8)と、前記バッテリと熱交換を行う熱交換回路(例えば、共通回路20)と、前記電磁弁により前記熱交換回路から切り替え可能に配置され、第1熱交換器(例えば、第1熱交換器5)が設けられる第1回路(例えば、第1回路21)と、前記電磁弁により前記熱交換回路から切り替え可能に配置され、第2熱交換器(例えば、第2熱交換器6)が設けられる第2回路(例えば、第2回路22)と、を備え、前記注水口は、前記第1回路及び前記第2回路のいずれかに配置され、前記注水口から冷媒を充填する場合に、前記ポンプの作動後に前記電磁弁の開閉制御を行い、冷媒を循環させる前記回路を、前記第1回路及び前記第2回路のいずれかのうち前記注水口が配置された注水口配置回路(例えば、注水口配置回路210)へ切り替えることで、前記回路内に残存する空気を前記注水口から排出させる、バッテリ温度調整装置である。
【0007】
(2) 上記(1)に記載のバッテリ温度調整装置において、冷媒は、前記注水口配置回路から、前記熱交換回路を経由して、前記注水口配置回路を流通するように循環することが好ましい。
【0008】
(3) 上記(1)又は(2)に記載のバッテリ温度調整装置において、前記開閉制御は、前記注水口配置回路から冷媒が前記熱交換回路へ流通した後、前記第1回路及び前記第2回路のいずれかのうち前記注水口が配置されない注水口非配置回路(例えば、注水口非配置回路220)を開き、前記注水口非配置回路を冷媒が通過した後に、冷媒の前記流路を前記注水口配置回路へ切り替えて、前記注水口配置回路から空気を排出させることを含むことが好ましい。
【0009】
(4) 上記(3)に記載のバッテリ温度調整装置において、前記開閉制御は、電磁弁閉鎖時間(例えば、電磁弁第一閉鎖時間t0、電磁弁第二閉鎖時間t2)を経過した後、前記電磁弁を開くように行い、前記電磁弁閉鎖時間は、前記熱交換回路に満たされる冷媒の水量及び前記注水口配置回路に満たされる冷媒の水量を足した値を、前記電磁弁を閉じた状態の流量で除した値以上とすることが好ましい。
【0010】
(5) 上記(4)に記載のバッテリ温度調整装置において、前記開閉制御は、前記電磁弁閉鎖時間を経過した後、所定の時間(例えば、所定の時間t1)電磁弁を開くように行い、前記所定の時間の下限は、前記注水口非配置回路に満たされる冷媒の水量を、前記電磁弁を開いた状態の流量で除した値とし、前記所定の時間の上限は、前記熱交換回路に満たされる冷媒の水量を、前記電磁弁を開いた状態の流量で除した値とすることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
多孔性フィルム
15日前
株式会社村田製作所
磁性部品
4日前
日新イオン機器株式会社
プラズマ源
13日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
12日前
ローム株式会社
電子部品
13日前
古河電池株式会社
非水電解質二次電池
4日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
13日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
18日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
12日前
甲神電機株式会社
変流器及び零相変流器
15日前
甲神電機株式会社
変流器及び零相変流器
15日前
住友化学株式会社
積層基板
4日前
ローム株式会社
半導体装置
15日前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
12日前
三洲電線株式会社
撚線導体
7日前
株式会社東京精密
シート剥離装置
18日前
住友化学株式会社
積層基板
4日前
川崎重工業株式会社
ロボット
11日前
株式会社カネカ
固体撮像装置
12日前
株式会社カネカ
固体撮像装置
12日前
株式会社半導体エネルギー研究所
二次電池
18日前
ソニーグループ株式会社
面発光素子
11日前
本田技研工業株式会社
端子台
13日前
HOYA株式会社
光照射モジュール
7日前
芝浦メカトロニクス株式会社
基板処理装置
7日前
エリーパワー株式会社
蓄電池
7日前
三菱電機株式会社
半導体装置
7日前
TDK株式会社
電子部品
12日前
本田技研工業株式会社
保持装置
11日前
株式会社アイシン
加湿器
13日前
株式会社アイシン
加湿器
11日前
株式会社アイシン
加湿器
13日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
13日前
TDK株式会社
無線モジュール
12日前
ローム株式会社
半導体集積回路
12日前
FDK株式会社
二次電池
18日前
続きを見る