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公開番号2024145303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057592
出願日2023-03-31
発明の名称印刷装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 29/38 20060101AFI20241004BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷装置の動作の安定性が低下するおそれが低減された印刷装置を提供すること。
【解決手段】USB-PD規格に対応する直流電圧を出力するUSB-PDアダプターから電力の供給を受けて動作する印刷装置であって、USB-PDアダプターを付属せず、媒体に印刷を行う第1印刷部と、媒体に印刷を行う第2印刷部と、USB-PDアダプターとのネゴシエーション情報を取得するネゴシエーション情報取得部と、を備え、ネゴシエーション情報は、USB-PDアダプターから供給可能な定格電力値を含み、定格電力値が第1所定値以上の場合、第1印刷部と第2印刷部とは、同時に媒体に印刷を行い、定格電力値が第1所定値未満の場合、第1印刷部が媒体に印刷を行う期間において第2印刷部は媒体に印刷を行わず、第2印刷部が媒体に印刷を行う期間において第1印刷部は媒体に印刷を行わない、印刷装置。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
USB-PD規格に対応する直流電圧を出力するUSB-PDアダプターから電力の供給を受けて動作する印刷装置であって、
前記USB-PDアダプターを付属せず、
媒体に印刷を行う第1印刷部と、
前記媒体に印刷を行う第2印刷部と、
前記USB-PDアダプターとのネゴシエーション情報を取得するネゴシエーション情報取得部と、
を備え、
前記ネゴシエーション情報は、前記USB-PDアダプターから供給可能な定格電力値を含み、
前記定格電力値が第1所定値以上の場合、前記第1印刷部と前記第2印刷部とは、同時に前記媒体に印刷を行い、
前記定格電力値が前記第1所定値未満の場合、前記第1印刷部が前記媒体に印刷を行う期間において前記第2印刷部は前記媒体に印刷を行わず、前記第2印刷部が前記媒体に印刷を行う期間において前記第1印刷部は前記媒体に印刷を行わない、
ことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記媒体を搬送する搬送部を備え、
前記定格電力値が第2所定値以上の場合、前記搬送部は、第1速度で前記媒体を搬送し、
前記定格電力値が前記第2所定値未満の場合、前記搬送部は、前記第1速度よりも遅い第2速度で前記媒体を搬送する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記USB-PDアダプターから供給される前記直流電圧の電圧値を検出する電圧検出部と、
使用者に情報を報知する報知部と、
を備え、
前記電圧検出部が検出した前記直流電圧の電圧値が第3所定値を超える場合、前記報知部は、異常情報を報知し、
前記電圧検出部が検出した前記直流電圧の電圧値が前記第3所定値以下の場合、前記第1印刷部、及び前記第2印刷部の少なくとも一方は、前記媒体に印刷を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記USB-PDアダプターから供給される前記直流電圧の電圧値を検出する電圧検出部と、
使用者に情報を報知する報知部と、
を備え、
前記電圧検出部が検出した前記直流電圧の電圧値が第4所定値以上の場合、前記第1印刷部、及び前記第2印刷部の少なくとも一方は、前記媒体に印刷を行い、
前記電圧検出部が検出した前記直流電圧の電圧値が前記第4所定値未満の場合、前記報知部は、異常情報を報知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、USB-PD(Universal Serial Bus - Power Delivery)規格に準拠した電源から電力の供給を受ける印刷装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-133585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるようなUSB-PD規格に準拠した電源から電力の供給を受ける印刷装置においては、使用者が既に多くの当該電源を所有している可能性があることから、持続可能な開発目標(SDGs)の一つであるつくる責任とつかう責任の観点において、印刷装置に対する当該電源の付属及び同梱を控える取り組みが行われている。しかしながら、印刷装置に対して、使用者がすでに所有する電源を使用した場合、当該電源の仕様が明確でなく、その結果、印刷装置の動作の安定性が低下するおそれがあるのと新たな問題が生じた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る印刷装置の一態様は、
USB-PD規格に対応する直流電圧を出力するUSB-PDアダプターから電力の供給を受けて動作する印刷装置であって、
前記USB-PDアダプターを付属せず、
媒体に印刷を行う第1印刷部と、
前記媒体に印刷を行う第2印刷部と、
前記USB-PDアダプターとのネゴシエーション情報を取得するネゴシエーション情報取得部と、
を備え、
前記ネゴシエーション情報は、前記USB-PDアダプターから供給可能な定格電力値を含み、
前記定格電力値が第1所定値以上の場合、前記第1印刷部と前記第2印刷部とは、同時に前記媒体に印刷を行い、
前記定格電力値が前記第1所定値未満の場合、前記第1印刷部が前記媒体に印刷を行う期間において前記第2印刷部は前記媒体に印刷を行わず、前記第2印刷部が前記媒体に印刷を行う期間において前記第1印刷部は前記媒体に印刷を行わない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
印刷装置の機能構成の一例を示す図である。
メイン制御部の機能構成の一例を示す図である。
USB通信部の機能構成の一例を示す図である。
USB-PDアダプターと印刷装置とのネゴシエーション処理の一例を示す図である。
印刷装置の動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0008】
1.印刷装置の機能構成
印刷装置1の機能構成について説明する。図1は、印刷装置1の機能構成の一例を示す図である。本実施形態の印刷装置1は、媒体としての感熱ロール紙の所望の位置に熱を加えることで、当該媒体に印刷を行う所謂サーマルプリンターであって、商用電源VacをUSB-PD(Universal Serial Bus - Power Delivery)規格に対応する直流電圧の電圧信号Vpdし変換し、変換した電圧信号Vpdを出力するUSB-PDアダプターADPから電力の供給を受けて動作する。なお、印刷装置1は、サーマルプリンターに限られるものではなく、媒体の所望の位置にインクを吐出することで印刷を行う所謂インクジェットプリンターであってもよい。また、USB-PD規格に対応する直流電圧を出力するUSB-PDアダプターADPは、例えば、商用電源Vacを変圧し、USB-PD規格に対応する直流電圧を出力する変圧器であってもよく、また、USB-PD規格に対応する直流電圧の出力が可能なパーソナルコンピューターやタブレット等の電子機器であってもよい。
【0009】
また、本実施形態の印刷装置1には、印刷装置1に駆動電力としての電圧信号Vpdを供給するUSB-PDアダプターADPは付属されない。ここで、印刷装置1がUSB-PDアダプターADPを付属しないとは、印刷装置1の出荷時、及び納入時の少なくとも一方において、印刷装置1にUSB-PDアダプターADPが付属されていないことを意味し、例えば、印刷装置1の出荷時、及び納入時の少なくとも一方において、USB-PDアダプターADPが印刷装置1に同梱されていない場合等が含まれる。そのため、本実施形態の印刷装置1は、仕様が明確でないUSB-PDアダプターADPであって、例えば、印刷装置1の使用者、又は設置者が所有する汎用のUSB-PDアダプターADPから電力の供給を受けて動作する。
【0010】
印刷装置1は、メイン制御部10、電源生成部12、報知部14、操作部16、外部IF18、及び印刷部20を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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