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公開番号2024141392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053001
出願日2023-03-29
発明の名称電力増幅回路
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H03F 1/32 20060101AFI20241003BHJP(基本電子回路)
要約【課題】高出力の電力増幅を行う場合に線形性を保つことが可能な電力増幅回路を提供する。
【解決手段】電力増幅回路10は、ベースにバイアス電流IB1又はバイアス電圧が供給され、入力信号RFinを増幅して電流I1を出力するトランジスタ101と、エミッタがトランジスタ101のベースに接続され、エミッタから、トランジスタ101のベースにバイアス電流IB1を供給するトランジスタ102とを有する。電力増幅回路10は、トランジスタ102のエミッタ電流又は電圧に基づいて比較電圧Vcompを生成する比較電圧生成回路103と、比較電圧生成回路103に接続され、比較電圧とVcomp基準電圧Vrefとが供給され、比較電圧Vcompと基準電圧Vrefとに基づいて、バイアス電流IB1又はバイアス電圧の減少に伴って電流Icを生成する補償回路104と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ベース又はゲートにバイアス電流又は電圧が供給され、入力信号を増幅して第1電流を出力する第1トランジスタと、
エミッタ又はソースが前記第1トランジスタのベース又はゲートに接続され、前記エミッタ又はソースから、前記第1トランジスタのベース又はゲートに前記バイアス電流又は電圧を供給する、第2トランジスタと、
前記第2トランジスタのエミッタ電流又は電圧に基づいて比較電圧を生成する比較電圧生成回路と、
前記比較電圧生成回路に接続され、前記比較電圧と基準電圧とが供給され、前記比較電圧と前記基準電圧とに基づいて、前記バイアス電流又は電圧の減少に伴って補償電流を生成する補償回路と、を備える、電力増幅回路。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電力増幅回路であって、
前記補償回路は、
前記第2トランジスタのベース又はゲートに接続され、
前記第2トランジスタのベース又はゲートに供給される第2電流を前記補償電流によって補償する、
電力増幅回路。
【請求項3】
請求項2に記載の電力増幅回路であって、
前記第2トランジスタのベース又はゲートに接続され、前記第2電流を前記第2トランジスタに供給するバイアス源、をさらに備え、
前記補償回路は、前記比較電圧と前記基準電圧との差分である差分電圧に基づいて前記補償電流を生成し、
前記第2トランジスタのベース又はゲートには、前記補償電流が加えられた前記第2電流が供給される、電力増幅回路。
【請求項4】
請求項1に記載の電力増幅回路であって、
前記入力信号は第1入力信号であり、
前記バイアス電流又は電圧は、第1バイアス電流又は電圧であり、
ベース又はゲートに第2バイアス電流又は電圧が供給され、第2入力信号を増幅して第3電流を出力する第3トランジスタと、
エミッタ又はソースが前記第3トランジスタのベース又はゲートに接続され、前記エミッタ又はソースから、前記第3トランジスタのベース又はゲートに前記第2バイアス電流又は電圧を供給する第4トランジスタと、をさらに備え、
前記補償回路は、前記第2トランジスタのベース又はゲートと前記第4トランジスタの前記ベース又はゲートとに接続され、前記第4トランジスタのベース又はゲートに供給される第4電流を前記補償電流によって補償する、電力増幅回路。
【請求項5】
請求項4に記載の電力増幅回路であって、
前記第4トランジスタのベース又はゲートに前記第4電流を供給するバイアス源、をさらに備え、
前記補償回路は、前記比較電圧と前記基準電圧との差分である差分電圧に基づいて前記補償電流を生成し、
前記第4トランジスタのベース又はゲートには、前記補償電流が加えられた前記第4電流が供給される、電力増幅回路。
【請求項6】
請求項4に記載の電力増幅回路であって、
前記第1トランジスタは、前記第1トランジスタのコレクタ又はドレインが前記第3トランジスタの前記ベース又はゲートに接続され、前記第1電流を前記第2入力信号として前記第3トランジスタに供給する、電力増幅回路。
【請求項7】
請求項4に記載の電力増幅回路であって、
前記電力増幅回路はドハティ増幅回路であり、
前記第1トランジスタはキャリア増幅器であり、
前記第3トランジスタはピーク増幅器であり、
前記第1トランジスタのベース又はゲート及び前記第3トランジスタのベース又はゲートに接続され、入力される信号を、前記第1トランジスタに供給される前記第1入力信号と前記第3トランジスタに供給される前記第2入力信号とに分配する分配回路と、
前記第1トランジスタのコレクタ又はドレイン及び前記第3トランジスタのコレクタ又はドレインに接続され、前記第1電流と前記第3電流とを合成する合成回路と、をさらに備える、電力増幅回路。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の電力増幅回路であって、
前記比較電圧生成回路は、
エミッタが接地に接続される第5トランジスタと、
コレクタ又はドレインが前記第2トランジスタのベース又はゲートに接続され、エミッタ又はソースが前記第5トランジスタのコレクタ又はドレインに接続される第6トランジスタと、
前記第5トランジスタのコレクタ又はドレインと、前記補償回路との間に設けられる抵抗素子と、をさらに有する、電力増幅回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電力増幅回路に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電力増幅回路が無線周波数信号の電力増幅に用いられている。電力増幅回路に対する高出力化の要請は強く、電力増幅回路に供給される電源電圧を高くしたり、電力増幅回路の増幅素子に流れる電流を増加させたりすることが行われている。電力増幅回路ではバイアス電流又は電圧と増幅対象の信号とが増幅素子に入力されて電力増幅が行われる。バイアス電流又は電圧の変動は増幅素子の動作に影響を及ぼすことがあり、特許文献1には、製造ばらつきに伴うバイアス電流の変動を抑制する電力増幅モジュールが示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-222878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電力増幅回路の出力電力を制御する方法として、電力増幅回路の利得を一定にして入力電力を制御する方法や、入力電力を一定にして電力増幅回路の利得を制御する方法がある。出力電力を制御するために入力電力を制御する方法を採用する場合、増幅素子が飽和状態で動作することがある。増幅素子を飽和状態で動作させる場合には、増幅素子の出力の高出力化及び増幅素子の高線形性(利得の平坦性)が要求される。増幅素子の出力及び線形性は、バイアス電流又は電圧の変動による影響を受ける。
【0005】
増幅素子には、直流(DC)であるバイアス電流又は電圧及び交流(AC)である増幅対象の信号が入力される。バイアス電流又は電圧を供給するバイアス回路と交流入力との間のアイソレーションがない場合、バイアス回路からも交流信号が引き抜かれることとなる。バイアス電流又は電圧が交流信号によって変動する結果、増幅素子のDC動作点が変動する。増幅素子のDC動作点の変動は、増幅素子の増幅動作に影響を及ぼし、結果として電力増幅回路の線形性が劣化する。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、高出力の電力増幅を行う場合に線形性を保つことが可能な電力増幅回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る電力増幅回路は、ベース又はゲートにバイアス電流又は電圧が供給され、入力信号を増幅して第1電流を出力する第1トランジスタと、エミッタ又はソースが第1トランジスタのベース又はゲートに接続され、エミッタ又はソースから、第1トランジスタのベース又はゲートにバイアス電流又は電圧を供給する、第2トランジスタと、第2トランジスタのエミッタ電流又は電圧に基づいて比較電圧を生成する比較電圧生成回路と、比較電圧生成回路に接続され、比較電圧と基準電圧とが供給され、比較電圧と基準電圧とに基づいて、バイアス電流又は電圧の減少に伴って補償電流を生成する補償回路と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高出力の電力増幅を行う場合に線形性を保つことが可能な電力増幅回路を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る電力増幅回路の回路図である。
第2実施形態に係る電力増幅回路の回路図の一例である。
第2実施形態に係る電力増幅回路の動作を説明する図である。
第2実施形態に係る電力増幅回路の動作を説明する図である。
第2実施形態に係る電力増幅回路の動作を説明する図である。
第2実施形態に係る電力増幅回路の詳細な回路図である。
第3実施形態に係る電力増幅回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1実施形態について説明する。図1には第1実施形態に係る電力増幅回路の模式的な回路図が示される。電力増幅回路10は、トランジスタ101,102、比較電圧生成回路103、補償回路104、キャパシタ105、抵抗素子106、及びインダクタ107を備える。トランジスタ101は、入力信号RFinを増幅してコレクタから出力信号RFoutを出力する。
(【0011】以降は省略されています)

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