TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024157595
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072009
出願日
2023-04-26
発明の名称
機能材料インク
出願人
株式会社村田製作所
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C09D
11/36 20140101AFI20241031BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】粘度の経時変化を抑制し、かつ、脱バインダの時間を短くすることができる機能材料インクを提供する。
【解決手段】本発明に基づく機能材料インクは、機能材料と、溶剤と、バインダとを含む。溶剤は、メトキシブタノールを含む。バインダは、セルロースナノファイバを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
機能材料と、溶剤と、バインダとを含む、機能材料インクであって、
前記溶剤は、メトキシブタノールを含み、
前記バインダは、セルロースナノファイバを含む、機能材料インク。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記溶剤は、1,3-ブタンジオールおよびエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物をさらに含む、請求項1に記載の機能材料インク。
【請求項3】
分散剤をさらに含み、
前記機能材料、前記バインダ、および、前記分散剤の合計体積に対する、前記機能材料の体積の比率は、80vol%以上90vol%以下である、請求項1に記載の機能材料インク。
【請求項4】
前記機能材料は、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、タングステン(W)、炭素(C)、チタン(Ti)、NiTi合金、ステンレス鋼、コバルトクロム(CoCr)合金、金(Au)、スズ(Sn)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、マンガン(Mn)、リチウム(Li)、シリコン(Si)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO
3
)、ジルコン酸カルシウム(CaZrO
3
)、酸化マグネシウム(MgO)、シリカ(SiO
2
)、アルミナ(Al
2
O
3
)、酸化クロム(Cr
2
O
3
)、二酸化マンガン(MnO
2
)、酸化イットリウム(Y
2
O
3
)、チタン酸カルシウム(CaTiO
3
)、ジルコニア(ZrO
2
)、ジルコン酸ストロンチウム(SrZrO
3
)、チタン酸バリウム(BaTiO
3
)、および、炭酸カルシウム(CaCO
3
)からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料を含む粉末である、請求項1に記載の機能材料インク。
【請求項5】
積層型セラミック電子部品における非導電層、導体層、または、半導体層をインクジェット印刷法により形成するために用いられる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の機能材料インク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能材料インクに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
積層型セラミック電子部品の非導電層および導体または半導体層を形成するための方法として、インクジェット印刷法が注目されている。特開2021-24992号公報(特許文献1)には、インクジェット印刷法に用いられる従来の機能材料インクが開示されている。そして、積層型セラミック電子部品の製造においては、機能材料インクに含まれる樹脂(バインダ)を、熱分解または燃焼させることによって除去する脱脂(脱バインダ)が実施される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-24992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の機能材料インクは、インクに含まれる樹脂(バインダ)の影響により、製造後の保管期間中に粘度が経時的に変化し、これによりインクの吐出性が経時的に変化するという問題があった。また、機能材料インクの脱バインダにかかる時間の短縮についても、さらなる改善の余地がある。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、粘度の経時変化を抑制し、かつ、脱バインダの時間を短くすることができる機能材料インクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に基づく機能材料インクは、機能材料と、溶剤と、バインダとを含む。溶剤は、メトキシブタノールを含む。バインダは、セルロースナノファイバを含む。
【0007】
上記のようにバインダがセルロースナノファイバを含むことにより、機能材料インクの粘度の経時変化が抑制される。また、セルロースナノファイバは、バインダとして使用される従来の他の樹脂より熱分解に必要な熱エネルギーが比較的小さい。このため、バインダがセルロースナノファイバを含むことにより、機能材料インクの脱バインダの時間を短くすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、粘度の経時変化を抑制し、かつ、脱バインダの時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る機能材料インクを用いて製造される積層型セラミック電子部品の一例としての積層セラミックコンデンサを示す断面図である。
図1の積層セラミックコンデンサを製造する途中で作製される構造物の一部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係る機能材料インクについて説明する。本実施形態に係る機能材料インクは、(A)機能材料と、(B)溶剤と、(C)バインダとを含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る