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公開番号2024139248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023050105
出願日2023-03-27
発明の名称操作デバイスおよび医療システムの操作方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61B 17/22 20060101AFI20241002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】処置デバイスの使用の際に、処置デバイスのルーメンを通るワイヤに連結された留置物やワイヤの適切な位置や形状を維持できる操作デバイスおよび医療システムの操作方法を提供する。
【解決手段】生体管腔内に留置される留置部310から体外へ延びるワイヤ320が通るルーメン111が形成された処置デバイス100の基端部を連結可能な操作デバイス10であって、処置デバイス100を連結可能な連結部21を備える筐体20と、連結部21の基端側に配置されて、処置デバイス100から導出されるワイヤ320に接触して当該ワイヤ320に当該ワイヤ320の長軸方向Xへの移動力を付与する作用部40とを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
生体管腔内に留置される留置部から体外へ延びるワイヤが通るルーメンが形成された長尺な処置デバイスの基端部を連結可能な操作デバイスであって、
前記処置デバイスの基端部を連結可能な連結部を備える筐体と、
前記連結部の基端側に配置されて、前記処置デバイスの基端部から導出される前記ワイヤに接触して当該ワイヤに当該ワイヤの長軸方向への移動力を付与する作用部と、を有する操作デバイス。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記作用部は、前記ワイヤに接触可能な外周面を備える少なくとも1つの回転ローラを有する請求項1に記載の操作デバイス。
【請求項3】
前記回転ローラの外周面の少なくとも一部は、ゴム材料により形成される請求項2に記載の操作デバイス。
【請求項4】
前記回転ローラの回転を制限可能な制限機構を有する請求項2または3に記載の操作デバイス。
【請求項5】
前記筐体の前記長軸方向に沿う移動量および移動方向を検出する移動検出部を有する請求項1に記載の操作デバイス。
【請求項6】
前記移動検出部は、前記筐体に対して回転可能であり、外周面の少なくとも一部が前記筐体の外部に位置する少なくとも1つの検出ローラを有する請求項5に記載の操作デバイス。
【請求項7】
前記移動検出部により検出される前記移動量に応じた距離で、前記移動方向の逆方向へ前記ワイヤを移動させるように前記作用部を作動させる伝達部を有する請求項5または6に記載の操作デバイス。
【請求項8】
前記伝達部は、前記移動検出部で検出した回転を前記作用部へ伝達する少なくとも1つの歯車を有する請求項7に記載の操作デバイス。
【請求項9】
前記筐体の外部に配置されて前記ワイヤを保持可能なワイヤ保持部を有し、
前記ワイヤ保持部は、前記ワイヤの前記長軸方向への移動を制限しつつ前記長軸方向を中心とする回転を可能とする請求項1~3、5、6または8のいずれか1項に記載の操作デバイス。
【請求項10】
前記処置デバイスは、長軸を中心に回転可能な駆動シャフトを有し、
前記操作デバイスは、前記駆動シャフトに回転力を付与する駆動源を有する請求項1~3、5、6または8のいずれか1項に記載の操作デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体管腔に挿入された処置デバイスを操作する操作デバイスおよび医療システムの操作方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
静脈内血栓の治療法として、経皮的にカテーテルを静脈内に挿入して、血栓を物理的に破砕して除去する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。このような治療において、血管壁から完全剥離または一部剥離した血栓が血流に乗り肺に達すると、肺塞栓が生じる恐れがある。このような肺塞栓を回避するために、長尺に延びるワイヤの先端部に血栓を捕集するフィルタが設置されたデバイスを、血栓破砕前に血管内に留置する方法が知られている。この方法では、血管内に留置したフィルタから長尺に延びて体外に出ているワイヤに沿って、血栓破砕デバイスを血管内に挿入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第8435228号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、フィルタから長尺に延びて体外に出ているワイヤは、ワイヤを介して挿入および抜去される血栓破砕デバイスなどから受ける摺動力により意図せずに動く可能性がある。ワイヤの基端部が動くと、結果的に体内に留置されたフィルタの位置がずれてしまったり、血管内腔を覆うように展開されていたフィルタの形状が解除されてしまう可能性がある。
【0005】
また、フィルタのメッシュ部分は、流れの力を受けており、心臓側へ移動しやすい。フィルタは、メッシュ部分に血栓を捕集すると、血栓が捕集していないときよりも大きな流れの力を受ける。フィルタは、自己の径方向への拡張力により血管壁に固定されるため、フィルタのメッシュ部分が太い血管に留置されている場合、フィルタの血管壁に対する固定力が弱まり、心臓側へ移動しやすい。例えば、下大静脈をフィルタの留置位置と仮定すると、心臓側の血管径が太い可能性があり、フィルタは心臓側へ移動しやすくなる。そして、場合によっては、フィルタは、腎静脈に嵌り込んでメッシュ部分と血管壁との間に隙間を生じさせて、血栓を捕集することが困難となる。
【0006】
したがって、フィルタを血管壁に対して常時固定しておくことが望ましく、そのためには、フィルタから体外に延びるワイヤを手などで押さえることが好ましい。しかしながら、ワイヤに沿って血栓破砕デバイスをオーバーザワイヤ(OTW)で挿入したり抜去したり、破砕された血栓を吸引するために吸引デバイスを押し引きしたり、血栓破砕デバイスを駆動させるための駆動装置(Drive unit)に接続したりする際に、フィルタから延びるワイヤを一時的に手放すことによるワイヤの移動や、摺動力によるワイヤの移動が発生し、フィルタの意図しない位置ずれが発生し得る。特に、血栓破砕デバイスをワイヤに沿って挿入および抜去するときに、ワイヤと血栓破砕デバイスとの間の摺動性が起因して、フィルタの意図しない位置ずれやワイヤの弛みが発生し得る。また、血流から受ける力によるフィルタの移動も発生し得る。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ワイヤの移動を調節できるワイヤ位置調節装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明に係る(1)操作デバイスは、生体管腔内に留置される留置部から体外へ延びるワイヤが通るルーメンが形成された長尺な処置デバイスの基端部を連結可能な操作デバイスであって、前記処置デバイスの基端部を連結可能な連結部を備える筐体と、前記連結部の基端側に配置されて、前記処置デバイスの基端部から導出される前記ワイヤに接触して当該ワイヤに当該ワイヤの長軸方向への移動力を付与する作用部と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)に記載の操作デバイスは、作用部によりワイヤを長軸方向に沿って移動させることができるため、留置部が生体管腔に対して意図せずに移動したり、ワイヤが意図せずに弛んだりすることを抑制できる。このため、本操作デバイスは、処置デバイスの使用の際に、処置デバイスのルーメンを通るワイヤに連結された留置部やワイヤの適切な位置や形状を維持できる。
【0010】
(2) 上記(1)に記載の操作デバイスにおいて、前記作用部は、前記ワイヤに接触可能な外周面を備える少なくとも1つの回転ローラを有してもよい。これにより、操作デバイスは、回転ローラによってワイヤに移動力を確実かつ高精度に付与できる。回転ローラは、省スペースで配置できるため、操作デバイスは、大型化を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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