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公開番号2024160188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-13
出願番号2021154164
出願日2021-09-22
発明の名称塞栓物装填済みカテーテルおよび医療器具セット
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61M 25/00 20060101AFI20241106BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】プライミング操作時にカテーテルに装填された塞栓物の意図しない飛び出しを防止するカテーテルを提供する。
【解決手段】塞栓物装填済みカテーテル20に装填される塞栓物10は、装填用ルーメン22を画成するカテーテル本体21の内周面と接触して塞栓物10のカテーテル本体21の軸方向への移動を抑制する移動抑制力を受けている複数の接触部を、塞栓物10の外周面上に複数有する。カテーテル本体21は、注入用ハブを介して流体(プライミング液)を装填用ルーメン22内に注入する注入口および流体を装填用ルーメン22内から排出する排出口を有する。そして、塞栓物10が装填され、かつ複数の接触部が移動抑制力を受けている状態の装填用ルーメン22内には、装填用ルーメン22の先端から基端にかけて延在し、かつ注入口および排出口と連通した流体流路28が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長尺状のカテーテル本体と、
液体との接触により膨潤する塞栓物と、
前記カテーテル本体の先端から基端にかけて連通して設けられ、前記塞栓物が装填された装填用ルーメンと、
前記装填用ルーメンと連通する挿通路を有し、前記装填用ルーメンに流体を注入可能な注入用ハブと、
を備え、
前記塞栓物は、前記塞栓物の外周面上に、前記装填用ルーメンを画成する前記カテーテル本体の内周面と接触して前記塞栓物の前記カテーテル本体の軸方向への移動を抑制する移動抑制力を受けている複数の接触部を有し、
前記カテーテル本体は、前記注入用ハブを介して前記流体を前記装填用ルーメン内に注入する注入口および前記流体を前記装填用ルーメン内から排出する排出口を有し、
前記塞栓物が装填され、かつ前記複数の接触部が前記移動抑制力を受けている状態の前記装填用ルーメン内には、前記装填用ルーメンの先端から基端にかけて延在し、かつ前記注入口および前記排出口と連通した流体流路が形成されている、塞栓物装填済みカテーテル。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記塞栓物は、軸方向と直交する方向の断面において、前記装填用ルーメンを画成する前記カテーテル本体の前記内周面とは異なる形状に形成されていることにより、前記カテーテル本体の前記内周面と接触する複数の前記接触部を有し、
前記流体流路は、少なくとも前記カテーテル本体の前記内周面と前記塞栓物の前記外周面との間に形成される空隙からなる第1流体流路を含む、請求項1記載の塞栓物装填済みカテーテル。
【請求項3】
前記流体流路は、少なくとも前記塞栓物の基端から先端にかけて前記塞栓物の内方に形成される空隙からなる第2流体流路を含む、請求項1または2記載の塞栓物装填済みカテーテル。
【請求項4】
前記塞栓物は、前記装填用ルーメンの軸方向に沿って延在し、かつ前記カテーテル本体の前記内周面と接触する複数の前記接触部を有する線状構造をなし、
前記流体流路は、少なくとも前記カテーテル本体の前記内周面と前記塞栓物との間に形成される空隙からなる第3流体流路を含む、請求項1記載の塞栓物装填済みカテーテル。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載の塞栓物装填済みカテーテルと、
前記塞栓物装填済みカテーテルの基端ハブの挿通路を介して前記装填用ルーメンに挿入可能な長尺状のプッシャー本体を備える送達用プッシャーと、を有する医療器具セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塞栓物装填済みカテーテルおよび医療器具セットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
患者の大動脈に生じた瘤(大動脈瘤)は、瘤径の増大、破裂を防ぐ薬物的治療はなく、破裂の危険を伴う瘤径のものに対しては、一般的に外科的療法(手術)が行われる。また、大動脈瘤の手術は、従来、開腹または開胸して人工血管を移植する人工血管置換術が主流であったが、近年では、より低侵襲なステントグラフト内挿術(Endovascular Aneurysm Repair;EVAR)の適用が急速に拡大しつつある。
【0003】
一例として、腹部大動脈瘤(AAA:Abdominal aortic aneurysm)に対するステントグラフト内挿術においては、先端にステントグラフトを収容したカテーテルを患者の末梢血管から挿入し、ステントグラフトを動脈瘤患部に展開・留置することにより、動脈瘤への血流が遮断されて動脈瘤の破裂が防止され得る。
【0004】
一般的に、ステントグラフト内挿術で使用されるステントグラフトは、略Y字状に分岐した分岐部を備える「主本体部」と、分岐部に装着されると共に右腸骨動脈および左腸骨動脈にそれぞれ装着される「脚部」の2種類の部材を組み立てられる構造を有している。
【0005】
そのため、ステントグラフト内挿術において、内挿したステントグラフトの密着不足によるステントグラフト周囲からの血液漏れ、動脈瘤から枝分れした細い血管(側枝血管)からの血液の逆流などにより、動脈瘤内に血流が残存する、所謂「エンドリーク」が生じることがある。この場合、動脈瘤内に浸入した血流によって動脈瘤壁に圧がかかってしまうため、動脈瘤破裂の危険性が潜在する。
【0006】
下記特許文献1には、エンドリークを起因とする大動脈瘤内への血流残存を遮断するため、圧縮した比較的細長なスポンジ(塞栓物)をその管腔内に保持可能なカテーテルと、カテーテル内に保持された塞栓物を血液で満たされた動脈瘤内に押し出すプランジャーとを備えたデバイスについて開示されている。このデバイスに使用されるスポンジは、血液に曝されると直ちに拡張するため、動脈瘤内に押し出されて瘤内の血液を吸収すると膨張し、その状態で動脈瘤内に留置されて血流を遮断して破裂を防止するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許第9561096号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示されるデバイスのような管腔に塞栓物を装填した状態のカテーテルは、管腔内に空気が存在する場合があり、瘤内に塞栓物を吐出した際、空気も一緒に排出されることがある。瘤内に排出された空気は、瘤の側枝血管に流れ込んでエアーエンボリズムを引き起こす可能性がある。そのため、術者は、塞栓物を装填した状態のカテーテルに対し、生理食塩水などのプライミング液をカテーテル内に注入して管腔内の空気を排出させるプライミング操作を行う。
【0009】
しかし、特許文献1に開示されるデバイスでは、カテーテルに塞栓物を装填した状態でプライミング操作を行うと、プライミング液の押圧力(水圧)によって塞栓物がカテーテルから意図せず飛び出してしまうことがある。塞栓物を装填するカテーテルは、血管などの生体管腔内に挿入して使用するため径サイズが小さく、一度カテーテルから飛び出た塞栓物を再び装填し直すのは困難であり、また、飛び出した塞栓物を再装填することは衛生的にも好ましくなく、改善の余地がある。
【0010】
本発明の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、具体的には、プライミング操作時にカテーテルに装填された塞栓物の意図しない飛び出しを防止できる塞栓物装填済みカテーテルおよび医療器具セットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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