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公開番号2024138741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049395
出願日2023-03-27
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 57/04 20100101AFI20241002BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】油の熱を利用する場合に、熱の利用効率を高め易い車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】車両用駆動装置は、回転電機と、車輪に駆動連結される出力部材と、回転電機のロータと出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、回転電機、動力伝達機構、及び油Fが収容されたケース9と、油Fを循環させるオイルポンプと、油Fの循環経路に設けられて、油Fと熱媒との間で熱交換を行う熱交換器と、熱媒の熱を利用する排熱利用部と、を備え、ケース9の内面の少なくとも一部に、油Fの付着を阻害する撥油構造10が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機、前記動力伝達機構、及び油が収容されたケースと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記油を循環させるオイルポンプと、
前記油の循環経路に設けられて、前記油と熱媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
前記熱媒の熱を利用する排熱利用部と、を更に備え、
前記ケースの内面の少なくとも一部に、前記油の付着を阻害する撥油構造が設けられている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記撥油構造は、フッ素を含む撥油コーティング剤を用いた表面コーティング、及び、撥油性を生じさせる凹凸形状の少なくとも一方である、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記撥油構造は、前記ケースの内面における、前記回転電機と対向する領域、及び、前記動力伝達機構を構成するギヤと対向する領域、の少なくとも一方に設けられている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記撥油構造は、前記油の粘度が第1粘度以上である場合には、前記油の付着を阻害し、前記油の粘度が前記第1粘度よりも低い第2粘度以下である場合には、前記油の付着を阻害しないように、又は、前記油の付着を促進するように構成されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機と、車輪に駆動連結される出力部材と、回転電機のロータと出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、回転電機、動力伝達機構、及び油が収容されたケースと、を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の車両用駆動装置(1)では、動力伝達機構は、減速機(4)及び差動歯車機構(5)を備えている。ケース(10)の内部に貯留された油(OL)が、差動歯車機構(5)の差動ケース(50)の回転により掻き上げられ、動力伝達機構を構成するギヤ等に供給される。また、掻き上げられた油(OL)の一部は、熱交換器(17)へ流動し、当該熱交換器において油(OL)と熱媒(Q)との間で熱交換が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-124185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の車両用駆動装置(1)では、油(OL)の循環経路においてケース(10)の内面に油(OL)が付着し、当該油の熱がケース(10)を通して外部に放熱される。そのような放熱は、油(OL)の冷却だけを目的としていれば特に問題はないが、例えば、油(OL)の熱を車両のいずれかの箇所で利用する場合には、当該熱の利用効率の低下の要因となる。
【0006】
そこで、油の熱を利用する場合に、熱の利用効率を高め易い車両用駆動装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機、前記動力伝達機構、及び油が収容されたケースと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記油を循環させるオイルポンプと、
前記油の循環経路に設けられて、前記油と熱媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
前記熱媒の熱を利用する排熱利用部と、を更に備え、
前記ケースの内面の少なくとも一部に、前記油の付着を阻害する撥油構造が設けられている点にある。
【0008】
この特徴構成によれば、撥油構造が設けられたケースの内面に油が付着し難くなるため、油とケースの内面との接触面積を少なく抑えることができる。これにより、油からケースへの熱の伝達を少なくし、ケースを通した油の放熱量を少なく抑えることができる。したがって、排熱利用部において油の熱を利用する場合における熱の利用効率を高め易い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図
実施形態に係る車両用駆動装置における複数の回路を模式的に示す図
撥油構造が設けられたケースの内面に油の滴が付着した場合の一例を示す図
撥油構造が設けられていないケースの内面に油の滴が付着した場合の一例を示す図
油の粘度が第1粘度以上である場合における、撥油構造が設けられたケースの内面に付着した油の様子の一例を示す図
油の粘度が第2粘度以下である場合における、撥油構造が設けられたケースの内面に付着した油の様子の一例を示す図
撥油構造が設けられた位置を示す図
撥油構造が設けられた位置を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、実施形態に係る車両用駆動装置100について、図面を参照して説明する。図1に示すように、車両用駆動装置100は、ステータ11及びロータ12を備えた回転電機MGと、車輪Wに駆動連結される出力部材Oと、ロータ12と出力部材Oとの間の動力伝達を行う動力伝達機構GTと、回転電機MG、動力伝達機構GT、及び油F(図2等参照)が収容されたケース9と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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