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公開番号2024138305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-08
出願番号2024102798,2020043196
出願日2024-06-26,2020-03-12
発明の名称化粧料容器
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人
主分類A45D 34/04 20060101AFI20241001BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】貯えている化粧料が紫外線を受けて劣化することを防止可能で、しかも化粧料の残量を簡単に確認できる化粧料容器を得る。
【解決手段】化粧料Cを貯える容器本体10と、この容器本体10を側外方から取り囲む無底の筒状部材である外筒11およびこの外筒11の一端側の開口を閉じる蓋体12とから遮光カバーを構成する。また、外筒11の他端側の開口を閉じ、この開口を閉じた状態において容器本体10の外筒11から飛び出ている部分を内部に収める有底の筒状部材からなる袴パーツ20を設ける。そして、外筒11の内周面に形成されたねじ溝11aにねじパーツ22のねじ突条22aを係合させて、ねじ突条22aの螺進退により袴パーツ20を、外筒11と組み合ったまま外筒11に接する閉位置と、外筒11との間に間隙を形成する開位置との間で移動可能とし、上記間隙から容器本体10を視認可能とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
化粧料を貯える有底の容器であって、少なくとも底から該底よりも上の位置までの所定の範囲に透明部を有する容器本体と、
遮光性材料からなり、前記容器本体の少なくとも前記透明部を外部から視認可能にする側部開口が形成されて前記容器本体を側外方から取り囲む無底の筒状部材と、
遮光性材料からなり、前記容器本体及び前記筒状部材を保持する蓋体と、
遮光性材料からなり、前記筒状部材に組み付けられ、前記容器本体とは非接触の回転シャッタと、を備え、
前記回転シャッタは、前記筒状部材の周方向に相対回転可能であることで、前記容器本体、前記筒状部材及び前記蓋体に対して、回転可能であり、
前記回転シャッタが、前記筒状部材に対して相対回転することで
前記回転シャッタが前記側部開口の端縁と接触して前記側部開口を閉じる閉位置と、
前記回転シャッタの一部が前記筒状部材の内径側に入り込んで前記回転シャッタが前記端縁から離れて前記側部開口を開く開位置と、を選択的に取りえる、
化粧料容器。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記筒状部材に形成された前記側部開口が、該筒状部材の全長に近い長さに亘って該筒状部材の筒軸方向に延びるスリット状開口である、
請求項1に記載の化粧料容器。
【請求項3】
前記スリット状開口が、前記筒状部材の周方向に互いに離して複数設けられている、
請求項2に記載の化粧料容器。
【請求項4】
遮光性材料からなり、前記無底の筒状部材の下端側の開口を閉じる底板をさらに備え、
前記底板が、前記無底の筒状部材に対して該筒状部材の周方向に相対回転可能とされ、
前記回転シャッタが前記底板の上に固定されて該底板と共に回転する、
請求項1から3いずれか1項に記載の化粧料容器。
【請求項5】
前記容器本体内に貯えられた液体状の化粧料に浸漬されるディップチューブと、
前記ディップチューブを通して吸い上げた液体状の化粧料をスプレー状に噴射させる噴霧装置とをさらに備える、
請求項1から4のいずれか1項に記載の化粧料容器。
【請求項6】
前記容器本体が筒状部材からなる請求項1から5のいずれか1項に記載の化粧料容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は化粧料を貯える化粧料容器、特に詳細には、貯えている化粧料が紫外線によって劣化することを防止可能で、またその残量を確認可能とした化粧料容器に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば液体状やクリーム状等の化粧料が種々知られているが、そのような化粧料には、紫外線が照射されると劣化するものが多い。そこで従来、化粧料を貯える容器を紫外線遮蔽効果がある材料から形成することが提案されている。しかし、化粧料容器を紫外線遮蔽効果がある材料から形成すると、容器内部の化粧料の残量を確かめることが不可能あるいは困難になる。そこで、紫外線遮蔽効果がある材料から形成する一方、容器内部の化粧料の残量を視認可能とした化粧料容器が種々提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、一方が他方との対向面に再帰性反射構造を有し、対向して配置される1組の透明板と、上記再帰性反射構造に液体を供給および排出する機構とを有する構造体を装着してなる容器が示されている。この容器によれば、通常は再帰性反射構造を光反射状態にしておいて容器内部への紫外線入射を遮断し、容器の内容物の残量を確認したいときだけ再帰性反射構造に液体を供給して光透過状態にし、残量確認が終了したならば再帰性反射構造を光反射状態に戻すことができる。
【0004】
また特許文献2には、内容物を排出するエアレス排出ポンプが結合された不透明内部容器に、透明外部容器を結合して二重容器を構成し、内部容器の内側にディスクを配置する一方、外部容器の内面には挿入溝を形成し、ディスクに連結された残量表示帯を上記挿入溝に挿入させてなる化粧品容器が示されている。この容器によれば、内部容器に貯えられている内容物の残量を、残量表示帯の高さによって確認することができる。
【0005】
また特許文献3には、液状の内容物を収容する容器本体内に、液状内容物が流通可能な流通機構を有して上昇可能な中仕切り壁部を内嵌する一方、この容器本体に覗き窓を設け、この覗き窓から中仕切り壁部が見えるようにしたディスペンサー容器が示されている。このディスペンサー容器によれば、覗き窓から中仕切り壁部の高さ位置を見ることによって液状内容物の残量を確認することができる。
【0006】
また特許文献4には、不透明容器の側壁に中味残量を判断するための透明体からなる残量視認窓を形成し、この残量視認窓を遮光性部材で被覆するようにした容器が示されている。上記遮光性部材はより詳細には、裏面に備えた粘着剤によって残量視認窓の外側に剥離自在に取り付けられるレーベル片とされたり、あるいは不透明容器の側壁外周に回転自在に配設されたフィルム状の巻き体に形成された印刷部とされる。この容器によれば、上記レーベル片を残量視認窓から剥離させたり、あるいは上記巻き体を回転させて印刷部を残量視認窓の位置からずらすことにより、残量視認窓を通して中味残量を確認することができる。
【0007】
また特許文献5には、外容器と、内容物を収納する内容器とが廻動可能に組み付けられた二重容器からなり、外容器の外周面には透明の窓部が設けられ、内容器の外面には、外容器との回転角度によって位置が切り替わる透明部と表示部とを設け、外容器の窓部に対応する部分に、窓部を覆う不透明の貼着シートを接着部を介して着脱自在に貼着した容器が示されている。この容器によれば、外容器の透明の窓部と内容器の透明部とが整合するように両容器の廻動位置を設定することにより、内容物の残量や状態を確認することができる。
【0008】
また特許文献6には、内容物を収容する内容器と、内容器に対して相対的に廻動可能とした外容器とから構成され、内容器および外容器の外周壁に内部を視認できる窓部が設けられてなる窓付き容器が示されている。この容器によれば、内容器および外容器の各窓部が整合するように両容器の廻動位置を設定することにより、内容物の残量や状態を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2017-58605号公報
特許第5806777号公報
特許第5088944号公報
特開2005-119691号公報
特許第4744906号公報
特許第4468220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1および2に示された容器は、構造が複雑であってコストが高くなるという問題が認められる。特許文献3~6に示された容器は、構造が比較的簡単であるものの、容器に透明な窓部を設けていることから以下の問題が認められる。すなわち、そのような窓部は容器の使用を重ねるうちに汚れたり擦れたりすることが多く、特にこの窓部に貼着シートを接着させる場合は接着層によって窓部が汚れることも多く、そのような状態になると、貯えている内容物の残量を正確に確認し難くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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