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公開番号2024137405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048916
出願日2023-03-24
発明の名称液晶表示パネル
出願人シャープディスプレイテクノロジー株式会社
代理人弁理士法人イノベンティア
主分類G02F 1/1335 20060101AFI20240927BHJP(光学)
要約【課題】歩留まりよく、ヘッドマウントディスプレイ用にいることができる液晶表示パネルを提供する。
【解決手段】液晶表示パネルは、アクティブマトリクス基板10と、カラーフィルタ基板20と、液晶層30とを備える。カラーフィルタ基板20は、液晶層に面し、表示領域および表示領域の外側に位置する非表示領域を含む第2主面を有する第2基板22と、第2基板の表示領域に配置された複数の金属ブラックマトリクス50と、非表示領域に配置された第1樹脂ブラックマトリクスとを備える。複数の金属ブラックマトリクス50は、少なくとも第1方向に伸びる部分を含み、かつ、平面視において、複数のソースバスラインSLとそれぞれ重なっており、複数の金属ブラックマトリクスは互いに独立している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
アクティブマトリクス基板と、前記アクティブマトリクス基板と対向するように配置されたカラーフィルタ基板と、前記アクティブマトリクス基板と前記カラーフィルタ基板との間に位置する液晶層と、
を備えた液晶表示パネルであって、
前記アクティブマトリクス基板は、
前記液晶層に面し、表示領域および前記表示領域を囲み前記表示領域の外側に位置する非表示領域を含む第1主面を有する第1基板と、
前記第1基板の前記表示領域に位置し、第1方向に伸びる複数のソースバスラインと、
前記第1基板の前記表示領域に位置し、前記複数のソースバスラインと交差し、第2方向に伸びる複数のゲートバスラインと、
前記第1方向および前記第2方向の2次元に配列され、前記複数のゲートバスラインのうちの隣接する一対のゲートバスライン、および、前記複数のソースバスラインのうちの隣接する一対のソースバスラインにそれぞれ囲まれた複数の画素と、
を備え、
前記カラーフィルタ基板は、
前記液晶層に面し、表示領域および前記表示領域を囲み前記表示領域の外側に位置する非表示領域を含む第2主面を有する第2基板と、
前記第2基板の前記表示領域に配置された複数の金属ブラックマトリクスと、
前記第2基板の前記非表示領域に配置された第1樹脂ブラックマトリクスと、
を備え、
前記複数の金属ブラックマトリクスは、少なくとも前記第1方向に伸びる部分を含み、かつ、平面視において、前記複数のソースバスラインとそれぞれ重なっており、
前記複数の金属ブラックマトリクスは互いに独立している、液晶表示パネル。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
各金属ブラックマトリクスは、矩形形状を有する、請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項3】
各金属ブラックマトリクスは、前記第1方向に配列された2以上の画素にまたがって前記第1方向に伸びている、請求項2に記載の液晶表示パネル。
【請求項4】
前記複数の金属ブラックマトリクスは、前記第1方向および前記第2方向に2次元に配置され、
前記第1方向において、各金属ブラックマトリクスの長さは、前記画素の長さ以下である、請求項2に記載の液晶表示パネル。
【請求項5】
前記複数の金属ブラックマトリクスは、前記第1方向および前記第2方向に2次元に配置され、
各金属ブラックマトリクスは、平面視において、前記第1方向に伸び、前記ソースバスラインと重なっている第1部分と、前記第2方向に伸びる第2部分とを含み、前記第1部分の一端と前記第2部分の一端とが互いに接続されている、請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項6】
前記複数の金属ブラックマトリクスは、前記第1方向および前記第2方向に2次元に配置され、かつ、前記第2方向に配列された複数の画素において一つ置きに位置し、
各金属ブラックマトリクスは、それぞれ前記第1方向に伸びる一対の第1部分と、前記第2方向に伸びる第2部分とを含み、
前記一対の第1部分は、平面視において、各画素を挟む一対のソースバスラインと重なっており、
前記第1方向において、各第1部分の長さは、前記画素の長さ以下であり、
前記第2部分の両端は、前記一対の第1部分の一端にそれぞれ接続されている、請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項7】
前記複数の金属ブラックマトリクスは、前記第1方向および前記第2方向に2次元に配置され、かつ、前記第2方向に配列された複数の画素において一つ置きに位置し、
各金属ブラックマトリクスは、それぞれ前記第1方向に伸びる一対の第1部分と、第3方向に伸びる第3部分とを含み、
前記一対の第1部分のそれぞれは、平面視において、各画素を挟む一対のソースバスラインと重なっており、かつ、前記第1方向に隣接する2つの画素にまたがって伸びており、
前記第3部分は平面視において前記隣接する2つの画素の間に位置するゲートバスラインと重なっており、
前記第3部分の両端は、前記一対の第1部分の両端にそれぞれ接続されている、請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項8】
前記複数の金属ブラックマトリクスは、前記第1方向および前記第2方向に2次元に配置され、かつ、前記第2方向に配列された複数の画素において一つ置きに位置し、
各金属ブラックマトリクスは、それぞれ前記第1方向に伸びる一対の第1部分と、それぞれ第2方向に伸びる一対の第2部分とを含み、
前記一対の第1部分は、平面視において、各画素を挟む一対のソースバスラインと重なっており、
前記第1方向において、前記一対の第1部分の長さは、それぞれ前記画素の長さ以下であり、
前記一対の第2部分の両端が、前記一対の第1部分の両端にそれぞれ接続されている、請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項9】
前記複数の金属ブラックマトリクスは、前記第1方向および前記第2方向に2次元に配置され、かつ、前記第2方向に配列された複数の画素において一つ置きに位置し、
各金属ブラックマトリクスは、それぞれ前記第1方向に伸びる一対の第1部分と、それぞれ第2方向に伸びる一対の第2部分と、第2方向に伸び、平面視において一対の第2部分の間に位置する第3部分とを含み、
前記一対の第1部分は、平面視において、各画素を挟む一対のソースバスラインと重なっており、
前記一対の第1部分のそれぞれは、平面視において、各画素を挟む一対のソースバスラインと重なっており、かつ、前記第1方向に隣接する2つの画素にまたがって伸びており、
前記一対の第2部分の両端が、前記一対の第1部分の両端とそれぞれ接続され、
前記第3部分は、前記第1方向に隣接する2つの画素の間に位置するゲートバスラインと重なっており、
前記第3部分の両端が、前記一対の第1部分にそれぞれ接続されている、請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項10】
前記複数の金属ブラックマトリクスは、前記第1方向および前記第2方向に2次元に配置され、
前記第2方向において隣接する金属ブラックマトリクスは、1つの画素を隔てて位置しており、
各金属ブラックマトリクスは、それぞれ前記第1方向に伸びる3つの第1部分と、それぞれ第2方向に伸びる一対の第2部分と、第2方向に伸び、平面視において一対の第2部分の間に位置する第3部分とを含み、
前記3つの第1部分は、平面視において、前記第2方向に隣接する2つの画素を挟む2つのソースバスラインおよび前記隣接する2つの画素の間に位置する1つのソースバスラインと重なっており、かつ、前記第1方向に隣接する2つの画素にまたがって伸びており、
前記一対の第2部分が、前記3つの第1部分の両端にそれぞれ接続され、
前記第3部分は、前記第1方向に隣接する2つの画素の間に位置するゲートバスラインと重なっており、
前記第3部分の両端が、前記一対の第1部分にそれぞれ接続されている、請求項1に記載の液晶表示パネル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液晶表示パネルに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示パネルは種々の用途に使用されており、用途に応じた仕様の液晶表示パネルが開発されている。例えば、特許文献1は、レンズと表示素子とを備えたヘッドマウントディスプレイを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2020/026586号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヘッドマウントディスプレイに用いられる液晶表示パネルには、高精細かつ高開口率であることが求められる場合がある。本開示は、歩留まりよく、ヘッドマウントディスプレイに用いることができる液晶表示パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態に係る液晶表示パネルは、アクティブマトリクス基板と、前記アクティブマトリクス基板と対向するように配置されたカラーフィルタ基板と、前記アクティブマトリクス基板と前記カラーフィルタ基板との間に位置する液晶層と、を備え、前記アクティブマトリクス基板は、前記液晶層に面し、表示領域および前記表示領域を囲み前記表示領域の外側に位置する非表示領域を含む第1主面を有する第1基板と、前記第1基板の前記表示領域に位置し、第1方向に伸びる複数のソースバスラインと、前記第1基板の前記表示領域に位置し、前記複数のソースバスラインと交差し、第2方向に伸びる複数のゲートバスラインと、前記第1方向および前記第2方向の2次元に配列され、前記複数のゲートバスラインのうちの隣接する一対のゲートバスライン、および、前記複数のソースバスラインのうちの隣接する一対のソースバスラインにそれぞれ囲まれた複数の画素と、を備え、前記カラーフィルタ基板は、前記液晶層に面し、表示領域および前記表示領域を囲み前記表示領域の外側に位置する非表示領域を含む第2主面を有する第2基板と、前記第2基板の前記表示領域に配置された複数の金属ブラックマトリクスと、前記第2基板の前記非表示領域に配置された第1樹脂ブラックマトリクスと、を備え、前記複数の金属ブラックマトリクスは、少なくとも前記第1方向に伸びる部分を含み、かつ、平面視において、前記複数のソースバスラインとそれぞれ重なっており、前記複数の金属ブラックマトリクスは互いに独立している。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一実施形態によれば、歩留まりよく、ヘッドマウントディスプレイに用いることができる液晶表示パネルを製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態による液晶表示パネルの一構成例を示す模式的な断面図である。
図2は、アクティブマトリクス基板の回路構成例を示す模式図である。
図3は、第1実施形態による液晶表示パネルの他の構成例を示す模式的な断面図である。
図4は、第1実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図5は、従来の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図6は、第2実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図7は、第2実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの他の構成を示す平面図である。
図8は、第3実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図9は、第3実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの他の構成を示す平面図である。
図10は、第4実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図11は、第5実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図12は、第6実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図13は、第7実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図14は、第8実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図15は、第9実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図16は、第10実施形態の金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図17は、第11実施形態の液晶表示パネルにおける金属ブラックマトリクスおよびゲートバスラインの平面図である。
図18は、第12実施形態の液晶表示パネルにおける金属ブラックマトリクスおよびソースバスラインの平面図である。
図19は、第13実施形態の液晶表示パネルにおける金属ブラックマトリクス、ゲートバスラインおよびソースバスラインの平面図である。
図20は第14実施形態の液晶表示パネルにおける複数の金属ブラックマトリクスおよび複数の遮光部の平面図である。
図21は、第14実施形態の液晶表示パネルにおける、アクティブマトリクス基板の主要な構成要素の平面図である。
図22は第15実施形態の液晶表示パネルにおける複数の金属ブラックマトリクスおよび複数の第2樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
図23は、第15実施形態の液晶表示パネルにおける、カラーフィルタ基板の主要な構成要素の平面図である。
図24は、第16実施形態の金属ブラックマトリクス、ダミー金属ブラックマトリクスおよび第1樹脂ブラックマトリクスの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ヘッドマウントディスプレイに用いられる液晶表示パネルには、高精細かつ高開口率であることが求められている。このような特徴を満たすためには、液晶表示パネルの構造もより微細かつ高い精度で形成される必要がある。例えば、画素のピッチは10μm以下であることが求められる。また、画素の開口率を高めるため、配線やブラックマトリクスの幅は3μm以下であることが求められる。
【0009】
ブラックマトリクスは、一般に黒色樹脂または金属によって形成される。黒色樹脂でブラックマトリクスを形成する場合、十分な遮光性を確保するためには、ブラックマトリクスは厚い方が好ましい。しかし、ブラックマトリクスの幅が狭くなると、幅に対する膜厚の比が大きくなり、高い精度で微細なブラックマトリクスを形成することが難しくなる。
【0010】
一方、金属膜でブラックマトリクスを形成する場合、例えばクロム膜は高い遮光性を有しているため、線幅が狭くなっても高い精度でブラックマトリクスを形成し得る。ただし、金属ブラックマトリクスは、樹脂ブラックマトリクスに比べてコストがかかる。
(【0011】以降は省略されています)

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