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公開番号2024137338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048828
出願日2023-03-24
発明の名称免震構造の施工方法及び免震構造
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E02D 27/34 20060101AFI20240927BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】免震構造の構築のための材料を削減することで労力やコストを削減する。
【解決手段】上部構造と、下部構造と、前記上部構造と前記下部構造との間に設置される免震装置と、前記免震装置が支持される免震基礎と、を有する免震構造の施工方法であって、前記下部構造は、前記免震基礎の下部を収納する凹部を備え、前記凹部の底面にグラウト材を打設するグラウト材打設ステップと、前記免震基礎の下面で前記グラウト材を下方に押圧することで、前記免震基礎の下面と前記凹部の底面との間に前記グラウト材が充填される底部グラウト材充填ステップと、前記グラウト材が前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間へ流入することにより上方へ押し上げられ、前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間に前記グラウト材が充填される側部グラウト材充填ステップと、を行う免震構造の施工方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上部構造と、
下部構造と、
前記上部構造と前記下部構造との間に設置される免震装置と、
前記免震装置が支持される免震基礎と、
を有する免震構造の施工方法であって、
前記下部構造は、前記免震基礎の下部を収納する凹部を備え、
前記凹部の底面にグラウト材を打設するグラウト材打設ステップと、
前記免震基礎の下面で前記グラウト材を下方に押圧することで、
前記免震基礎の下面と前記凹部の底面との間に前記グラウト材が充填される底部グラウト材充填ステップと、
前記グラウト材が前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間へ流入することにより上方へ押し上げられ、前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間に前記グラウト材が充填される側部グラウト材充填ステップと、
を行う免震構造の施工方法。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記免震基礎の前記下部の側面と、前記凹部の側面と、前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間に充填された前記グラウト材とにより、外力の水平せん断力に対抗する、
請求項1に記載の免震構造の施工方法。
【請求項3】
前記免震基礎は、前記免震装置を水平に支持する水平面を備え、
前記免震構造は、前記水平面を水平に保持する水平保持機構を有する、
請求項1に記載の免震構造の施工方法。
【請求項4】
前記免震基礎の下面による前記グラウト材の下方への押圧は、前記水平保持機構により規制される、
請求項3に記載の免震構造の施工方法。
【請求項5】
前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間の間隔を保持する側部間隔保持機構を有する、
請求項1に記載の免震構造の施工方法。
【請求項6】
前記免震基礎は、PCa又はサイトPCにより形成され、
前記免震構造は、前記免震基礎を上下方向に貫通し、前記下部構造に下端が埋設されるPC鋼棒を有する、
請求項1に記載の免震構造の施工方法。
【請求項7】
前記免震基礎は、PCa又はサイトPCにより形成され、
前記免震構造は、前記免震基礎を上下方向に貫通し、前記下部構造に下端が埋設されるPC鋼棒を有し、
前記水平保持機構は、前記PC鋼棒に取り付けられ、前記免震基礎の下面を支持する水平保持材である、
請求項3に記載の免震構造の施工方法。
【請求項8】
前記水平保持機構は、前記凹部の底面と、前記免震基礎の下面との間に設置される水平保持材である、
請求項3に記載の免震構造の施工方法。
【請求項9】
前記水平保持機構は、前記免震基礎の上部の側面と、前記下部構造の前記凹部を除く上面との間に設置される水平保持材である、
請求項3に記載の免震構造の施工方法。
【請求項10】
上方へ押し上げられた前記グラウト材が、前記凹部から上方にはみ出しているか否かを判定する充填判定ステップを行う、
請求項1に記載の免震構造の施工方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免震構造の施工方法及び免震構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
地震時に地盤から建物に伝播する揺れを抑制する装置として免震装置が普及している。免震装置は、下部構造(建物基礎・地中梁・杭・マットスラブ等)と一体化された免震基礎上に設置されることが一般的である。免震基礎は、下部構造の上部に突出した配置で構築されている。
【0003】
このような下部構造の上部に突出した免震基礎の構築は、例えば、次のような手順で行われる。まず、免震基礎部分の配筋と下部構造部分の配筋とを同時に行い、下部構造部分の型枠を組立ててからコンクリートを打設することにより、下部構造を先行して構築する。そして、免震基礎部分の配筋の上面に免震装置のベースプレートを設置し、その後に免震基礎部分の型枠を組立ててからコンクリートを打設することにより、免震基礎を構築する。
【0004】
この手順では、免震基礎の構築に対する現場での作業工数が多く、かつ品質の高い施工が必要であるので、多大な労力とコストがかかる要因となっていた。そこで、免震基礎をPCa化して構築し、その後下部構造とPC鋼棒で緊張して固定する施工方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-32759号公報
特開2011-47201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、PCa化された免震基礎は、無加工の下部構造に直接設置されるため、免震基礎にかかる外力のうち、水平せん断力と引抜力との両方をPC鋼棒が負担する構造となっていた。このため、PC鋼棒の必要断面積が増大してしまい、労力やコストを削減することが限定的となっていた。
【0007】
本発明は、免震構造の構築のための材料を削減することで労力やコストを削減することができる免震構造の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の幾つかの実施形態は、上部構造と、下部構造と、前記上部構造と前記下部構造との間に設置される免震装置と、前記免震装置が支持される免震基礎と、を有する免震構造の施工方法であって、前記下部構造は、前記免震基礎の下部を収納する凹部を備え、前記凹部の底面にグラウト材を打設するグラウト材打設ステップと、前記免震基礎の下面で前記グラウト材を下方に押圧することで、前記免震基礎の下面と前記凹部の底面との間に前記グラウト材が充填される底部グラウト材充填ステップと、前記グラウト材が前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間へ流入することにより上方へ押し上げられ、前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間に前記グラウト材が充填される側部グラウト材充填ステップと、を行う免震構造の施工方法である。
【0009】
本発明の幾つかの実施形態は、上部構造と、下部構造と、前記上部構造と前記下部構造との間に設置される免震装置と、前記免震装置が支持される免震基礎と、を有する免震構造であって、前記下部構造は、前記免震基礎の下部を収納する凹部を備え、前記免震基礎の下面と前記凹部の底面との間に充填される底部グラウト材と、前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間に充填される側部グラウト材と、を有し、前記底部グラウト材は、前記免震基礎の下面で下方に押圧され、前記側部グラウト材は、前記免震基礎の前記下部の側面と前記凹部の側面との間への前記底部グラウト材の流入により上方へ押し上げられている、免震構造である。
【0010】
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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