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公開番号2024137077
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048447
出願日2023-03-24
発明の名称衣類処理装置
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人サトー
主分類D06F 58/22 20060101AFI20240927BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】フィルタ部材の両面に堆積したリントを自動的に取り除く衣類処理装置を提供する。
【解決手段】衣類処理装置は、空気入口と空気出口とを有する乾燥室と、乾燥室の外部に形成されて空気出口と空気入口とを繋ぐ風路と、風路内に設けられて乾燥室に空気を送る送風装置と、風路内に設けられて風路を流れる空気内の異物を捕集するフィルタ装置と、を備える。フィルタ装置は、多数の孔を有して形成された異物を捕集する捕集部を有する複数のフィルタ部材を有する。複数のフィルタ部材は、互いに位置をずらしてかつ互いに離れて配置されている。複数のフィルタ部材の各々は、複数のフィルタ部材の各々の外縁部の一部は風路の内壁面に接しかつ一部は風路の内壁面から離れるように配置されている。風路を空気が流れる方向と平行な方向から見た場合、風路内の空気が通過可能な領域は少なくとも複数のフィルタ部材のいずれか一つによって覆われている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
空気入口と空気出口とを有する乾燥室と、
前記乾燥室の外部に形成されて前記空気出口と前記空気入口とを繋ぐ風路と、
前記風路内に設けられて前記乾燥室に空気を送る送風装置と、
前記風路内に設けられて前記風路を流れる空気内の異物を捕集するフィルタ装置と、を備え、
前記フィルタ装置は、多数の孔を有して形成された異物を捕集する捕集部を有する複数のフィルタ部材を有し、
前記複数のフィルタ部材は、互いに位置をずらしてかつ互いに離れて配置されて、
前記複数のフィルタ部材の各々は、前記複数のフィルタ部材の各々の外縁部の一部は前記風路の内壁面に接しかつ一部は前記風路の前記内壁面から離れるように配置されており、
前記風路を空気が流れる方向と平行な方向から見た場合、前記風路内の空気が通過可能な領域は少なくとも前記複数のフィルタ部材のいずれか一つによって覆われている、
衣類処理装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記複数のフィルタ部材に散水する散水口と、
前記散水口と外部の給水源とを接続する給水経路と、
前記給水経路を開閉する給水弁と、を備え、
前記複数のフィルタ部材は、前記風路を空気が流れる方向に関して下流側の面である第1面と、前記風路を空気が流れる方向に関して上流側の面である第2面とを有し、
前記散水口は、前記第1面に向いている、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記複数のフィルタ部材は、前記第1面が上方を向くような姿勢で配置され、
前記散水口は、前記第1面に対して上方から散水する、
請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記複数のフィルタ部材の各々は、水平方向に対して傾斜した姿勢で配置されている、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記フィルタ装置は、前記複数のフィルタ部材を保持する軸部材を有し、
前記複数のフィルタ部材は、前記軸部材を中心にして互いに任意の角度ずつ回転して配置されている、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記軸部材は、前記複数のフィルタ部材を保持する複数の保持部を有する、
請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記複数のフィルタ部材の各々は、前記捕集部の外周に前記複数のフィルタ部材の各々の外縁部を形成する枠部を有し、
前記第1面又は前記第2面のいずれかにおいて、前記捕集部と前記枠部とは同一平面上に配置されている、
請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記複数のフィルタ部材の各々は、前記捕集部の外周に前記複数のフィルタ部材の各々の外縁部を形成する枠部を有し、
前記枠部は、前記複数のフィルタ部材の各々が前記風路に設置された状態における下端部に、前記第1面から前記第2面に向けて切り欠いて形成された切欠き部を有する、
請求項2に記載の衣類処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乾燥機能を有する洗濯乾燥機などの衣類処理装置において、乾燥室からの空気出口の先には、衣類等から出た糸くずや綿ぼこり等のいわゆるリントを捕集するフィルタ装置が設けられている。フィルタ装置が目詰まりして乾燥用の風量が低下し乾燥効率が低下することを防止するために、ユーザは、ブラシなどを用いて定期的にフィルタ装置の清掃作業を行い、フィルタ装置に堆積したリントを取り除いている。
【0003】
リントは非常に細かいため、一部のリントはフィルタ装置を通り抜けてしまい、循環風路のフィルタ装置の下流側にリントが堆積してしまうことがあった。これに対して、フィルタ装置をメインフィルタとバックアップフィルタとの二重構造にして、メインフィルタで捕集できなかったリントをバックアップフィルタで捕集する構造が検討されている。この場合、二重構造のフィルタは単一のフィルタを有する構造に比較してユーザにとって清掃性が悪いためフィルタ装置の清掃性の向上を図る衣類処理装置が検討されている。
【0004】
例えば特許文献1には、本体内に設けられ衣類が収容される収容槽と、前記収容槽に対し乾燥風路を通して温風を循環供給させる温風供給装置と、前記乾燥風路中に設けられリントを捕獲するフィルタを備えたリント捕獲部と、前記フィルタの表面に沿って清掃部材を移動させることにより、該フィルタに堆積したリントを掻き取る清掃動作を実行するフィルタ清掃機構とを備え、前記リント捕獲部のフィルタは、メインフィルタ及びバックアップフィルタの二重構造を備えており、前記フィルタ清掃機構は、少なくとも前記メインフィルタの清掃を行うように構成されている衣類乾燥機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-196271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
リントの大部分はフィルタ部材の上流側の面で捕集されるものの、上述のようにフィルタ部材を通り抜けるリントも存在する。この場合、風路内の水分を吸収して膨らんだリントが、フィルタ部材の下流側の面に堆積してしまう虞がある。この場合、清掃機構により上流側の面を清掃しても、下流側に堆積したリントは取り除かれず、堆積し続ける一方となる。
【0007】
そこで、フィルタ部材の両面に堆積したリントを自動的に取り除く衣類処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の衣類処理装置は、空気入口と空気出口とを有する乾燥室と、前記乾燥室の外部に形成されて前記空気出口と前記空気入口とを繋ぐ風路と、前記風路内に設けられて前記乾燥室に空気を送る送風装置と、前記風路内に設けられて前記風路を流れる空気内の異物を捕集するフィルタ装置と、を備える。前記フィルタ装置は、多数の孔を有して形成された異物を捕集する捕集部を有する複数のフィルタ部材を有する。前記複数のフィルタ部材は、互いに位置をずらしてかつ互いに離れて配置されている。前記複数のフィルタ部材の各々は、前記複数のフィルタ部材の各々の外縁部の一部は前記風路の内壁面に接しかつ一部は前記風路の前記内壁面から離れるように配置されている。前記風路を空気が流れる方向と平行な方向から見た場合、前記風路内の空気が通過可能な領域は少なくとも前記複数のフィルタ部材のいずれか一つによって覆われている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例について概略構成を示す縦断側面図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例について概略構成を示す背面図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例についてフィルタ装置を斜め前方から見た斜視図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例についてフィルタ装置を斜め後方から見た斜視図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例についてフィルタ装置を図3のV-V線に沿って示す断面図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例についてフィルタ装置の底面図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例についてフィルタ本体の斜視図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例についてフィルタ部材の概略構成図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例について軸部材の右側面図
第1実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例について図8のX-X線に沿って拡大して示すフィルタ部材の概略断面図
第2実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例についてフィルタ部材の概略構成図
第2実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例について図11のXII-XII線に沿って拡大して示すフィルタ部材の概略断面図
第3実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例について水槽とフィルタ装置の概略構成を示す図
第3実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例について風路の一部を破断してフィルタ装置の概略構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、複数の実施形態による衣類処理装置について図面を参照して説明する。なお、複数の実施形態に共通の構成については同一の符号を用いて説明を省略する。本実施形態の衣類処理装置は、乾燥機能を備えた横軸又は斜め軸型のドラム式洗濯機である。なお、本実施形態の衣類処理装置は、縦軸型のいわゆる全自動洗濯機にも適用することができる。更になお、本実施形態の衣類処理装置は、洗濯機能を有さない構成にも適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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