TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024137045
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023048399
出願日2023-03-24
発明の名称二酸化炭素排出量算定システム及び二酸化炭素排出量算定方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20240927BHJP(計算;計数)
要約【課題】コンクリートの製造及び流通において生じる二酸化炭素排出量の削減効果を適切に評価する。
【解決手段】二酸化炭素排出量算定システム100は、二酸化炭素の排出量の算定に用いられる算出用データが格納されたデータ格納部12aと、コンクリートのサプライチェーンに関わる各事業者によって操作される事業者端末11と、算出用データに基づいて二酸化炭素の排出削減量を演算する演算部12bと、を備え、演算部12bは、算出用データに基づいて、納入済みコンクリートに代えて標準的なコンクリートが納入された場合にその製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の基準排出量と、納入済みコンクリートの製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の実質排出量と、の差分を二酸化炭素の排出削減量として算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートの製造及び流通において生じる二酸化炭素の排出量を算定する二酸化炭素排出量算定システムであって、
二酸化炭素の排出量の算定に用いられる算出用データが格納されたデータ格納部と、
コンクリートのサプライチェーンに関わる各事業者によって操作され、前記算出用データを入力可能な事業者端末と、
前記算出用データに基づいて二酸化炭素の排出削減量を演算する演算部と、を備え、
前記算出用データには、
標準的なコンクリートの配合に関する標準データと、
建設現場に納入された納入済みコンクリートの配合及び納入量に関する取引データと、
コンクリートの製造過程及び流通過程で生じる二酸化炭素の排出量を示す排出データと、が含まれ、
前記演算部は、前記標準データ、前記取引データ及び前記排出データに基づいて、前記納入済みコンクリートに代えて前記標準的なコンクリートが納入された場合にその製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の基準排出量と、前記納入済みコンクリートの製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の実質排出量と、の差分を二酸化炭素の排出削減量として算出する、
二酸化炭素排出量算定システム。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記取引データは、前記建設現場にコンクリートが納入された際に、前記事業者端末を介して入力され、
前記演算部は、前記取引データ毎に前記差分を算出する、
請求項1に記載の二酸化炭素排出量算定システム。
【請求項3】
前記演算部は、サプライチェーンに関わる各事業者が前記差分に対して貢献した度合をさらに算定する、
請求項1または2に記載の二酸化炭素排出量算定システム。
【請求項4】
コンクリートの製造及び流通において生じる二酸化炭素の排出量を算定する二酸化炭素排出量算定方法であって、
二酸化炭素の排出量の算定に用いられる算出用データとして、標準的なコンクリートの配合に関する標準データと、コンクリートの製造過程及び流通過程で生じる二酸化炭素の排出量を示す排出データと、が予め格納されたデータ格納部に、建設現場に納入された納入済みコンクリートの配合及び納入量に関する取引データを入力する入力工程と、
前記標準データ、前記取引データ及び前記排出データに基づいて、前記納入済みコンクリートに代えて前記標準的なコンクリートが納入された場合にその製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の基準排出量と、前記納入済みコンクリートの製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の実質排出量と、の差分を二酸化炭素の排出削減量として算出する演算工程と、を含む、
二酸化炭素排出量算定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生コンクリートの製造及び流通において生じる二酸化炭素の排出量を算定する二酸化炭素排出量算定システム及び二酸化炭素排出量算定方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、打設現場への生コンクリートの納入を管理するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-1658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、二酸化炭素排出量の少ない建築資材を積極的に利用することが求められている。特に特許文献1に記載されるように打設現場へとタイムリーに納入される生コンクリートは、建築資材の中でもその製造及び流通の過程において二酸化炭素を排出する量が比較的多いことから、二酸化炭素の排出量を削減する効果が高いと見込まれている。しかしながら、生コンクリートを製造及び流通するサプライチェーン上のどの部分においてどの程度の二酸化炭素の削減効果があったのかを適切に評価可能なシステムが存在しないことから、サプライチェーンに関わる事業者の二酸化炭素削減に対する意識を十分に高めるには至っていない。
【0005】
本発明は、コンクリートの製造及び流通において生じる二酸化炭素排出量の削減効果を適切に評価することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、コンクリートの製造及び流通において生じる二酸化炭素の排出量を算定する二酸化炭素排出量算定システムであって、二酸化炭素の排出量の算定に用いられる算出用データが格納されたデータ格納部と、コンクリートのサプライチェーンに関わる各事業者によって操作され、算出用データを入力可能な事業者端末と、算出用データに基づいて二酸化炭素の排出削減量を演算する演算部と、を備え、算出用データには、標準的なコンクリートの配合に関する標準データと、建設現場に納入された納入済みコンクリートの配合及び納入量に関する取引データと、コンクリートの製造過程及び流通過程で生じる二酸化炭素の排出量を示す排出データと、が含まれ、演算部は、標準データ、取引データ及び排出データに基づいて、納入済みコンクリートに代えて標準的なコンクリートが納入された場合にその製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の基準排出量と、納入済みコンクリートの製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の実質排出量と、の差分を二酸化炭素の排出削減量として算出する。
【0007】
また、本発明は、コンクリートの製造及び流通において生じる二酸化炭素の排出量を算定する二酸化炭素排出量算定方法であって、二酸化炭素の排出量の算定に用いられる算出用データとして、標準的なコンクリートの配合に関する標準データと、コンクリートの製造過程及び流通過程で生じる二酸化炭素の排出量を示す排出データと、が予め格納されたデータ格納部に、建設現場に納入された納入済みコンクリートの配合及び納入量に関する取引データを入力する入力工程と、標準データ、取引データ及び排出データに基づいて、納入済みコンクリートに代えて標準的なコンクリートが納入された場合にその製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の基準排出量と、納入済みコンクリートの製造過程及び流通過程において生じたと推定される二酸化炭素の実質排出量と、の差分を二酸化炭素の排出削減量として算出する演算工程と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コンクリートの製造及び流通において生じる二酸化炭素排出量の削減効果を適切に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る二酸化炭素排出量算定システムの全体構成を示す構成図である。
二酸化炭素の排出削減量の算定の一例を示したグラフである。
生コンクリートのサプライチェーンに関わる各事業者の二酸化炭素の排出削減量の算定について説明するためのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る二酸化炭素排出量算定システム及び二酸化炭素排出量算定方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

鹿島建設株式会社
接合構造
7日前
鹿島建設株式会社
計測システム
1日前
鹿島建設株式会社
水素吸蔵システム
15日前
鹿島建設株式会社
コンクリート打設方法
今日
鹿島建設株式会社
地下構造物の施工方法
1日前
鹿島建設株式会社
コンクリート打設配管
22日前
鹿島建設株式会社
既設コンクリート構造物の補強方法
1日前
鹿島建設株式会社
自動墨出しシステム及び自動墨出し方法
今日
鹿島建設株式会社
二酸化炭素排出量算定システム及び二酸化炭素排出量算定方法
今日
鹿島建設株式会社
微生物および微生物由来の有機物汚れの検出及び残留評価技術
今日
鹿島建設株式会社
非焼成骨材および非焼成骨材の製造方法、フレッシュコンクリート、水硬性硬化体
1日前
個人
GPSロガー
9日前
個人
情報処理システム
29日前
個人
デトろぐシステム
8日前
日本精機株式会社
表示装置
22日前
個人
管理装置
1日前
個人
指先受の付いたマウス。
25日前
個人
都市経営シミュレーション
14日前
個人
介護者指名システム
1か月前
個人
特徴検討支援システム
1日前
個人
契約管理サーバ
今日
個人
管理装置
3日前
株式会社テクロス
情報処理装置
7日前
國立臺灣大學
操作補助システム
15日前
個人
支援システム及び支援方法
16日前
株式会社美好屋商店
広告システム
14日前
株式会社野村総合研究所
検証装置
7日前
個人
すべて大吉となるおみくじ制作装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1日前
株式会社奥村組
削孔位置検出方法
今日
トヨタ自動車株式会社
記号認識装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
4日前
日本電気株式会社
システム及び方法
今日
日本信号株式会社
料金精算システム
21日前
個人
マイナンバーポイントの直販システム
10日前
株式会社mov
情報処理装置
1か月前
続きを見る