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公開番号2024136792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023048038
出願日2023-03-24
発明の名称転写箔の製造方法及び転写箔
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 5/18 20060101AFI20240927BHJP(光学)
要約【課題】軽剥離性及び形状再現性を高い水準で実現することができる転写箔の製造方法及び転写箔を提供する。
【解決手段】転写箔の製造方法は、支持体1に分離可能に支持された転写箔2の製造方法であって、支持体1の片面1aに剥離力調整層3を設け、剥離力調整層3を覆うように保護層6を設けて、剥離力調整層3は、保護層6の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、塗布前のインキ中で0.5μm以上且つ5.0μm未満の平均粒径を有する粒子状材料A(4)、及び、保護層6の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、塗布前のインキ中で0.005μm以上且つ0.5μm未満の平均粒径を有する粒子状材料B(5)を含み、塗布重量が0.001g/m2以上0.1g/m2以下にて設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
支持体に分離可能に支持された転写箔の製造方法であって、
前記支持体の片面に剥離力調整層を設け、前記剥離力調整層を覆うように保護層を設けて、
前記剥離力調整層は、
前記保護層の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、塗布前のインキ中で0.5μm以上且つ5.0μm未満の平均粒径を有する粒子状材料A、
及び、前記保護層の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、塗布前のインキ中で0.005μm以上且つ0.5μm未満の平均粒径を有する粒子状材料Bを含み、
塗布重量が0.001g/m

以上0.1g/m

以下にて設けられている、
転写箔の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記剥離力調整層はSP値11(CAL/cm

)以上の溶媒に材料を溶解または分散させたインキを塗布乾燥させて設け、
前記保護層はSP値10(CAL/cm

)以下の溶媒に材料を溶解または分散させたインキを塗布乾燥させて設けることによる、
請求項1に記載の転写箔の製造方法。
【請求項3】
支持体に分離可能に支持された転写箔であって、
前記支持体の片面から順に、剥離力調整層と、保護層と、を備え、
前記剥離力調整層は、
前記保護層の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、且つ前記保護層の膜厚以上の平均粒径を有する粒子状材料A、
及び、前記保護層の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、且つ平均粒径1μm未満の粒子状材料Bを含み、
塗布重量が0.001g/m

以上0.1g/m

以下にて設けられている、
転写箔。
【請求項4】
断面方向から観察したときに、前記保護層が前記剥離力調整層を介して前記支持体に接する断面Cと、前記保護層が前記支持体に直接接する断面Dを有し、
前記支持体に占める前記断面Cの割合が、前記支持体に占める前記断面Dの割合よりも大きい、
請求項3に記載の転写箔。
【請求項5】
前記粒子状材料Aの融点よりも前記粒子状材料Bの融点が低い、
請求項3または4に記載の転写箔。
【請求項6】
前記剥離力調整層を構成する材料の重量比率において、前記粒子状材料Aが1に対して前記粒子状材料Bが0.5以上1.5以下である、
請求項3または4に記載の転写箔。
【請求項7】
前記支持体から前記転写箔が分離した状態において、前記剥離力調整層の材料の少なくとも一部が、前記支持体の表面と前記転写箔の表面のいずれの側にも残る、
請求項3または4に記載の転写箔。
【請求項8】
レリーフ型光学素子または露光記録型光学素子を含む、
請求項3または4に記載の転写箔。
【請求項9】
前記支持体の材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含み、
前記剥離力調整層の材料は、ワックス、低分子ポリエチレン及び低分子ポリオレフィンの中の少なくとも1つを含み、
前記保護層の材料は、アクリルを主成分とする、
請求項3または4に記載の転写箔。
【請求項10】
前記保護層の膜厚は、0.5μm以上2.0μm以下で、
前記粒子状材料Aの平均粒径は、1.0μm以上5.0μm以下で、
前記粒子状材料Bの平均粒径は、0.01μm以上0.5μm以下である、
請求項3または4に記載の転写箔。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は、転写箔の製造方法及び転写箔に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
転写箔において、貼付時に、転写箔が支持体から剥がれやすい特性(軽剥離性)や転写箔が余剰部分や欠乏部分なく刻印金型の形状通りに貼付されやすい特性(形状再現性)等のいわゆる貼付作業性が良好であることは、非常に重要である。
【0003】
特に、レリーフ型または露光記録型の光学素子を具備する転写箔構成においては、これら光学素子を形成する為に、熱圧または高エネルギー光照射等の加工に耐えうる高融点材料や高分子量材料を転写箔内に追加して設ける必要がある。このため、軽剥離性や形状再現性の悪化を招きやすいという問題があった。
【0004】
この問題を解決する一つの方法として、支持体と転写箔との界面に、軽剥離性を付与するための剥離力調整層を追加して設けたものが提案されている(下記の特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開第6915755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1等の方法では、転写箔に軽剥離性を付与することができるものの、形状再現性の悪化を併発しやすいという問題点がある。
【0007】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、軽剥離性及び形状再現性を高い水準で実現することができる転写箔の製造方法及び転写箔を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る一態様は、支持体に分離可能に支持された転写箔の製造方法であって、前記支持体の片面に剥離力調整層を設け、前記剥離力調整層を覆うように保護層を設けて、前記剥離力調整層は、前記保護層の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、塗布前のインキ中で0.5μm以上且つ5.0μm未満の平均粒径を有する粒子状材料A、及び、前記保護層の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、塗布前のインキ中で0.005μm以上且つ0.5μm未満の平均粒径を有する粒子状材料Bを含み、塗布重量が0.001g/m

以上0.1g/m

以下にて設けられている、転写箔の製造方法である。
【0009】
また、本発明の他の一態様は、上述した転写箔であって、前記剥離力調整層はSP値11(CAL/cm

)以上の溶媒に材料を溶解または分散させたインキを塗布乾燥させて設け、前記保護層はSP値10(CAL/cm

)以下の溶媒に材料を溶解または分散させたインキを塗布乾燥させて設けることによる。
【0010】
また、本発明の他の一態様は、支持体に分離可能に支持された転写箔であって、前記支持体の片面から順に、剥離力調整層と、保護層と、を備え、前記剥離力調整層は、 前記保護層の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、且つ前記保護層の膜厚以上の平均粒径を有する粒子状材料A、及び、前記保護層の主材料よりも数平均分子量が少なく融点が低く、且つ平均粒径1μm未満の粒子状材料Bを含み、塗布重量が0.001g/m

以上0.1g/m

以下にて設けられている、転写箔。
(【0011】以降は省略されています)

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