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公開番号2024135915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046820
出願日2023-03-23
発明の名称野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法
出願人栗田工業株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類B65G 3/02 20060101AFI20240927BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】野積み堆積物粒子を被覆するコーティング膜の膜強度を高くすることができ、野積み堆積物の水分上昇を確実に防止することが可能な野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法を提供する。
【解決手段】アクリル系樹脂と、ポリビニルアルコール系樹脂とを含むO/W型エマルションを野積み堆積物に散布する、野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系樹脂と、ポリビニルアルコール系樹脂とを含むО/W型エマルションを野積み堆積物に散布する、野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法。
続きを表示(約 87 文字)【請求項2】
前記アクリル系樹脂がスチレンアクリル樹脂及び/又は酢酸ビニルアクリル樹脂である、請求項1に記載の野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
製鉄所、発電所、紙パルプ工場などでは、石炭、鉄鉱石、スラグ、ダスト、チップ、木くず、スラッジペーパー等の粉体を、野積みしている。野積みされた粉体からは粉塵が発生し、環境問題となる。また、豪雨等により山崩れ、流炭(石炭の含水率が上がりスラリー状となることにより、野積み石炭が流れ崩れる現象)などが発生することがある。また、降雨等により雨水が粉体に浸透し、粉体の含水率が上昇する。野積み粉体の含水率の上昇は、燃料として使用する際に粉体中の水分を蒸発させるために余分のエネルギーを消費させ、経済的に大きな損失を招くと共にCO

発生量の増加につながる上に、野積み粉体が原料炭の場合はコークス製造工程において種々の悪影響を及ぼす。
したがって、野積み粉体中における含水率の上昇を抑制する技術が求められている。
【0003】
特許文献1には、野積み堆積物の疎水化処理剤として、アクリル系のエマルション樹脂を用いることが開示されている。当該疎水化処理剤を堆積物に散布、塗布又は混練することにより、堆積物粒子の表面に疎水化部分が形成される。
特許文献2には、ポリマー粒子の平均粒子径が0.3~3μmで、標準偏差が0.2μm以上の粒度を有するエマルジョン樹脂溶液を野積み堆積物に散布することが開示されている。このようにポリマー粒子の粒子径が大きく、粒子径分布に広がりをもったエマルジョン樹脂溶液を用いることにより、膜厚が厚く、高強度で亀裂が入り難いコーティング膜が堆積物に形成されて、野積み堆積物の粉塵の発生ないしは水分上昇が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平01-38723号公報
特開2013-203525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の疎水化処理剤は、膜強度が弱く、壊れやすいため、膜にひび割れが生じ、雨水等が浸透してしまう問題がある。
また、特許文献2に記載の方法でも、膜強度は十分ではなく、膜にひび割れを生じることがあった。
本発明は、野積み堆積物粒子を被覆剤で被覆するコーティング膜の膜強度を高くすることができ、野積み堆積物の水分上昇を確実に防止することが可能な野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は鋭意検討の結果、アクリル系樹脂及びポリビニルアルコール系樹脂を含有するエマルションが、コーティング膜の膜強度を改善し、野積み堆積物の水分上昇を確実に防止できることを見出した。本発明は、当該知見に基づくものである。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[2]を提供するものである。
[1]アクリル系樹脂と、ポリビニルアルコール系樹脂とを含むО/W型エマルションを野積み堆積物に散布する、野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法。
[2]前記アクリル系樹脂がスチレンアクリル樹脂脂及び/又は酢酸ビニルアクリル樹脂である、前記[1]に記載の野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、野積み堆積物粒子を被覆剤で被覆するコーティング膜の膜強度を高くすることができ、野積み堆積物の水分上昇を確実に防止することが可能な野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る野積み堆積物の発塵及び/又は水分上昇防止方法について説明する。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルを意味する。
本明細書において、「固形分」とは、分散媒を除く成分を意味する。
【0010】
[野積み堆積物の被覆剤]
本発明に使用される野積み堆積物の被覆剤は、アクリル系樹脂と、ポリビニルアルコール(以下、「PVA」ということがある)系樹脂とを含むO/W型エマルションである。
当該被覆剤は、アクリル系樹脂に加えて、PVA系樹脂を含むことにより、PVA系樹脂を含まない場合と比べて膜強度が改善し、野積み堆積物の水分上昇が確実に防止することができる。その理由の詳細は不明であるが、以下のとおりであるものと推定される。
被覆剤として、アクリル系樹脂を含むがPVA系樹脂を含まない従来の被覆剤を野積み堆積物に添加した場合、堆積物粒子の表面にアクリル系樹脂からなるコーティング層が形成される。しかしながら、当該コーティング層は膜強度が低く、膜にひび割れが生じ、雨水等が浸透してしまうものと考えられる。
一方、本発明に係る被覆剤は、アクリル系樹脂と共にPVA系樹脂を含むため、野積み堆積物に添加した場合、堆積物粒子の表面にアクリル系樹脂からなるコーティング層が形成されると共に、当該アクリル系樹脂からなるコーティング層の上にPVA系樹脂からなる保護層が形成され、かつアクリル系樹脂とPVA系樹脂とが強固に融着することにより、膜強度が高くなり、膜にひび割れが生じ難くなり、雨水等の浸透が防止されるものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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