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公開番号
2024129446
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-27
出願番号
2023038665
出願日
2023-03-13
発明の名称
逆浸透膜のスケール抑制剤及びスケール抑制方法
出願人
栗田工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
5/10 20230101AFI20240919BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】スケール抑制効果に優れた非リン系のスケール抑制剤及びこのスケール抑制剤を用いたスケール抑制方法を提供する。
【解決手段】逆浸透膜処理におけるスケールの析出を抑制するスケール抑制剤であって、アクリル酸に由来する構成単位(i)と2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に由来する構成単位(ii)とを有し、構成単位(i)と構成単位(ii)とのモル比が95:5~99:1であり、重量平均分子量が2000以上10000未満である共重合体Aと、アクリル酸に由来する構成単位(i)と2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に由来する構成単位(ii)とを有し、構成単位(i)と構成単位(ii)とのモル比が80:20~90:10であり、重量平均分子量が5000を超え10000未満である共重合体Bとを含み、共重合体Aと共重合体Bとの配合質量比A:Bが3:1~6:1であり、リン含有化合物を実質的に含まない、スケール抑制剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
逆浸透膜処理におけるスケールの析出を抑制するスケール抑制剤であって、
アクリル酸に由来する構成単位(i)と2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に由来する構成単位(ii)とを有し、構成単位(i)と構成単位(ii)とのモル比が95:5~99:1であり、重量平均分子量が2000以上10000未満である共重合体Aと、
アクリル酸に由来する構成単位(i)と2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に由来する構成単位(ii)とを有し、構成単位(i)と構成単位(ii)とのモル比が80:20~90:10であり、重量平均分子量が5000を超え10000未満である共重合体Bと
を含み、
共重合体Aと共重合体Bとの配合質量比A:Bが3:1~6:1であり、
リン含有化合物を実質的に含まない、スケール抑制剤。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
逆浸透膜処理におけるスケールの析出を抑制するスケール抑制方法であって、
該逆浸透膜処理の被処理水に、
アクリル酸に由来する構成単位(i)と2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に由来する構成単位(ii)とを有し、構成単位(i)と構成単位(ii)とのモル比が95:5~99:1であり、重量平均分子量が2000以上10000未満である共重合体Aと、
アクリル酸に由来する構成単位(i)と2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に由来する構成単位(ii)とを有し、構成単位(i)と構成単位(ii)とのモル比が80:20~90:10であり、重量平均分子量が5000を超え10000未満である共重合体Bとを、
共重合体Aと共重合体Bとの添加質量比A:Bが3:1~6:1となるように添加し、
該被処理水にリン含有化合物を添加しない、スケール抑制方法。
【請求項3】
該逆浸透膜処理の濃縮水のFe濃度が0.01mg/L以上である、請求項2の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は逆浸透(RO)膜のスケール抑制剤及びスケール抑制方法に係る。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
海水、かん水の淡水化や排水回収系等でRO膜システムが用いられている。高回収率でRO膜システムを運転した場合、RO膜面でRO膜給水中の成分が高濃縮されることで、スケール障害が問題となる。
【0003】
逆浸透膜処理において生成するスケール種としては、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸ストロンチウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネシウム、フッ化カルシウム、金属水酸化物等がある。特に、鉄鋼分野や化学工場分野では、製造プロセスにおいて硫酸等の酸性溶液を大量に使用するため、高濃度の硫酸イオンを含む水が排出されることから、RO膜の高回収率運転時における硫酸カルシウムスケールの発生が問題となってくる。
【0004】
一般的に、RO処理でのスケール抑制剤として、分子量が比較的小さく、スケール抑制効果が高いことから、ヘキサメタリン酸ナトリウム及びトリポリリン酸ナトリウム等の無機ポリリン酸類、アミノメチルホスホン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、及びホスホノブタントリカルボン酸、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)等のホスホン酸類といったリンを含む素材が使用されている。
【0005】
近年の環境負荷低減の動きから、各種リン系化合物を用いないスケール抑制剤が求められることが増えている。
【0006】
特許文献1には、非リン系スケール抑制剤として、特定のアクリル酸/2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸系ポリマーがカルシウム系スケール、シリカ系スケール抑制性能に優れていることが記載されている。
【0007】
特許文献1の非リン系スケール抑制剤は、給水中の鉄濃度が高いと、スケール抑制効果が低下することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-47852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、スケール抑制効果に優れた非リン系のスケール抑制剤及びこのスケール抑制剤を用いたスケール抑制方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のスケール抑制剤は、逆浸透膜処理におけるスケールの析出を抑制するスケール抑制剤であって、アクリル酸に由来する構成単位(i)と2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に由来する構成単位(ii)とを有し、構成単位(i)と構成単位(ii)とのモル比が95:5~99:1であり、重量平均分子量が2000以上10000未満である共重合体Aと、アクリル酸に由来する構成単位(i)と2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に由来する構成単位(ii)とを有し、構成単位(i)と構成単位(ii)とのモル比が80:20~90:10であり、重量平均分子量が5000を超え10000未満である共重合体Bとを含み、共重合体Aと共重合体Bとの配合質量比A:Bが3:1~6:1であり、リン含有化合物を実質的に含まない。
(【0011】以降は省略されています)
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