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公開番号2024149050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062717
出願日2023-04-07
発明の名称水処理方法および水処理装置
出願人株式会社ササクラ
代理人弁理士法人アローレインターナショナル
主分類C02F 5/00 20230101AFI20241010BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 被処理水に含まれるカルシウムを十分除去して、蒸発濃縮に伴うスケールの発生を確実に防止することができる水処理装置を提供する。
【解決手段】 カルシウムを含む被処理水を処理する水処理装置1であって、被処理水にアルカリ剤を添加してカルシウムを凝集沈殿させるアルカリ凝集沈殿槽2と、アルカリ凝集沈殿槽2を経た被処理水に残留するカルシウムを、陽イオン交換樹脂を用いて吸着除去する軟水化装置5と、軟水化装置5を経た被処理水の一部をアルカリ凝集沈殿槽2の前段側に戻す還流ライン7と、軟水化装置5を経た被処理水の残部を蒸発濃縮する蒸発濃縮装置6とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
カルシウムを含む被処理水を処理する水処理方法であって、
被処理水にアルカリ剤を添加してカルシウムを凝集沈殿させるアルカリ凝集沈殿ステップと、
前記アルカリ凝集沈殿ステップを経た被処理水に残留するカルシウムを、陽イオン交換樹脂を用いて吸着除去する軟水化ステップと、
前記軟水化ステップを経た被処理水の一部を前記アルカリ凝集沈殿ステップの前段側に戻す還流ステップと、
前記軟水化ステップを経た被処理水の残部を蒸発濃縮する蒸発濃縮ステップとを備える水処理方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記アルカリ凝集沈殿ステップの後段側且つ前記蒸発濃縮ステップの前段側で、被処理水を逆浸透膜に通水して濃縮する逆浸透膜処理ステップを更に備える請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記還流ステップは、前記逆浸透膜処理ステップの後段側において、被処理水の一部を前記アルカリ凝集沈殿ステップの前段側に戻すステップを備える請求項2に記載の水処理方法。
【請求項4】
前記軟水化ステップは、前記陽イオン交換樹脂の再生に使用した薬液の廃液を、前記アルカリ凝集沈殿ステップの前段側で被処理水に合流させるステップを備える請求項1に記載の水処理方法。
【請求項5】
前記蒸発濃縮ステップを経た被処理水の晶析処理を行う晶析ステップを更に備える請求項1から4のいずれかに記載の水処理方法。
【請求項6】
カルシウムを含む被処理水を処理する水処理装置であって、
被処理水にアルカリ剤を添加してカルシウムを凝集沈殿させるアルカリ凝集沈殿槽と、
前記アルカリ凝集沈殿槽を経た被処理水に残留するカルシウムを、陽イオン交換樹脂を用いて吸着除去する軟水化装置と、
前記軟水化装置を経た被処理水の一部を前記アルカリ凝集沈殿槽の前段側に戻す還流ラインと、
前記軟水化装置を経た被処理水の残部を蒸発濃縮する蒸発濃縮装置とを備える水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理方法および水処理装置に関し、より詳しくは、カルシウムを含む被処理水を処理する水処理方法および水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
埋立地からの浸出水や地下水やなどのカルシウム含有排水を蒸発濃縮装置により蒸発濃縮すると、伝熱面にスケールが付着して性能が低下するおそれがあることから、排水中のカルシウム濃度を効率良く低下させることが従来から検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、被処理水に含まれるCaCO

等のスケール成分を凝集沈殿させる複数の凝集沈殿部(第1の凝集沈殿部および第2の凝集沈殿部)と、被処理水に含まれるCaイオン等をイオン交換樹脂により除去するカルシウム除去部(軟水器)と、被処理水から水を抽出可能な第1水抽出部(低圧逆浸透部)および第2水抽出部(正浸透部)とを備える水処理装置が開示されている。この水処理装置は、第1水抽出部が排出した濃縮水を、第2水抽出部でさらに濃縮して高濃縮水を生成した後、この高濃縮水を蒸留晶析部に供給して蒸留処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-108707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の水処理装置は、蒸留晶析部で被処理水の蒸留処理を行う前に、複数の凝集沈殿部およびカルシウム除去部によって、被処理水に含まれるカルシウムの多くを除去することができるが、被処理水に残留するカルシウムが微量であっても、これを高濃度に蒸発濃縮するとスケールが依然として発生するおそれがあった。
【0006】
そこで、本発明は、被処理水に含まれるカルシウムを十分除去して、蒸発濃縮に伴うスケールの発生を確実に防止することができる水処理方法および水処理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の前記目的は、カルシウムを含む被処理水を処理する水処理方法であって、被処理水にアルカリ剤を添加してカルシウムを凝集沈殿させるアルカリ凝集沈殿ステップと、前記アルカリ凝集沈殿ステップを経た被処理水に残留するカルシウムを、陽イオン交換樹脂を用いて吸着除去する軟水化ステップと、前記軟水化ステップを経た被処理水の一部を前記アルカリ凝集沈殿ステップの前段側に戻す還流ステップと、前記軟水化ステップを経た被処理水の残部を蒸発濃縮する蒸発濃縮ステップとを備える水処理方法により達成される。
【0008】
この水処理方法は、前記アルカリ凝集沈殿ステップの後段側且つ前記蒸発濃縮ステップの前段側で、被処理水を逆浸透膜に通水して濃縮する逆浸透膜処理ステップを更に備えることが好ましい。この場合、前記還流ステップは、前記逆浸透膜処理ステップの後段側において、被処理水の一部を前記アルカリ凝集沈殿ステップの前段側に戻すステップを備えることが好ましい。
【0009】
前記軟水化ステップは、前記陽イオン交換樹脂の再生に使用した薬液の廃液を、前記アルカリ凝集沈殿ステップの前段側で被処理水に合流させるステップを備えることが好ましい。
【0010】
本発明の水処理方法は、前記蒸発濃縮ステップを経た被処理水の晶析処理を行う晶析ステップを更に備えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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