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公開番号2024126849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035557
出願日2023-03-08
発明の名称純水製造システムの制御方法
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/00 20230101AFI20240912BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 使用水量に応じ給水量を制御可能な純水製造システムの制御方法を提供する。
【解決手段】 各ユースポイントの使用水量が減少して、サブシステム4A,4B,4Cへの給水量が基準値より減少したら、コントロール弁60A,60B,60Cをそれぞれ絞って給水量を減少させると、圧力計59の給水圧力が上昇する。そこで、制御手段は、圧力計59の計測値に基づいて、該圧力計59の計測値があらかじめ定めた値に対して略一定となるように、高圧ポンプ52Bの出力をインバータ制御により減少させる。また、各ユースポイントの使用水量が増加して、サブシステム4A,4B,4Cへの給水量が基準値より増加したら、コントロール弁60A,60B,60Cをそれぞれ開成して給水量を増加させる。これにより圧力計59の給水圧力が減少する。そこで、制御手段は、この圧力計59の計測値に基づいて、圧力計59の計測値があらかじめ定めた値に対して略一定となるように、高圧ポンプ52Bによる出力をインバータ制御により増加させる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水供給源と、この被処理水供給源に接続した給水機構と、前記給水機構の後段に設けられた給水の圧力計と、前記給水機構と圧力計との間に設けられた1又は2種以上の水処理機器とを備えた純水製造システムで製造された純水を、前記圧力計の後段の純水使用機器に供給する純水製造システムの制御方法であって、
前記圧力計と前記純水使用機器の間に該純水使用機器に供給される純水の流量調整機構を有し、前記純水使用機器の使用水量に応じて、前記流量調整機構により純水の供給量を調整するとともに、前記給水機構の給水出力を前記圧力計の計測値が略一定となるように制御する、純水製造システムの制御方法。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記純水使用機器が前記圧力計の後段で複数系列並列に設けられている、請求項1に記載の純水製造システムの制御方法。
【請求項3】
前記水処理機器が、逆浸透膜、紫外線酸化装置、脱気膜、電気脱イオン装置、再生式イオン交換装置、非再生式イオン交換装置から選ばれた1種又は2種以上である、請求項1又は2に記載の純水製造システムの制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は半導体、液晶等の電子産業分野で利用される超純水を製造するための純水製造システムの制御方法に関し、特に使用水量に応じて給水量を制御可能な純水製造システムの制御方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、半導体等の電子産業分野で用いられている超純水は、前処理システム、一次純水装置及び一次純水を処理するサブシステムで構成される超純水製造システムで原水を処理することにより製造されている。
【0003】
例えば、図1に示すように、超純水製造システム1は、前処理装置2、一次純水装置(純水製造システム)3、及び純水使用機器としての二次純水製造装置(サブシステム)4といった3段の装置で構成されている。このような超純水製造システム1の前処理装置2では、原水Wの濾過、凝集沈殿、精密濾過膜などによる前処理が施され、主に懸濁物質が除去される。
【0004】
一次純水装置3は、前処理水(被処理水)W1を貯留する被処理水タンク31と、この前処理水W1を送水する高圧ポンプ32と、逆浸透膜装置33と、空気により溶存気体を除去する第一の脱気膜装置34Aと、窒素ガスにより溶存気体をさらに脱気する第二の脱気膜装置34Bと、紫外線酸化装置35と、電気脱イオン装置36と、この電気脱イオン装置36に給水を供給する給水ポンプ37とを有する。この一次純水装置3で前処理水W1中の大半の電解質、微粒子、生菌等の除去を行うとともに有機物を分解する。
【0005】
サブシステム4は、一次純水装置3で製造された一次純水W2を貯留する上記電気脱イオン装置の後段に配置された純水タンクとしてのサブタンク41と、このサブタンク41から図示しないポンプを介して送給される一次純水W2を処理する紫外線酸化装置42と非再生型混床式イオン交換装置43と膜濾過装置としての限外濾過(UF)膜44とで構成され、さらに必要に応じRO膜分離装置等が設けられている場合もある。このサブシステム4では、紫外線酸化装置42により一次純水W2中に含まれる微量の有機物(TOC成分)を酸化分解し、続いて非再生型混床式イオン交換装置43で処理することで残留した炭酸イオン、有機酸類、アニオン性物質、さらには金属イオンやカチオン性物質をイオン交換によって除去する。そして、限外濾過(UF)膜44で微粒子を除去して超純水W3とし、これをユースポイント5に供給して、未使用の超純水はサブタンク41に還流する。
【0006】
この超純水製造システム1では、所定の水質の一次純水を安定して供給するために、あらかじめ過剰量の一次純水W2を製造して、サブタンク41に必要量のみ供給し、余剰分は循環利用するなどの制御を行っていた。
【0007】
しかしながら、上述したような超純水製造システム1の従来の制御方法では、電気脱イオン装置36などに必要量以上の給水を供給して処理することになるので、エネルギー効率の点で改善の余地があった。そこで、一次純水装置3の処理量をユースポイント5の使用量に応じて電気脱イオン装置36の処理量を変動させることが考えられるが、ユースポイント5での使用量の変動に追従するのが困難であるばかりか、電気脱イオンでの脱塩水の水質の低下をきたす。
【0008】
そこで、ユースポイントでの使用量に応じて、一次純水を製造可能な超純水製造システムの制御方法として、本出願人は、逆浸透膜と電気脱イオン装置と前記電気脱イオン装置の前段に設けられた給水ポンプとを有する一次純水システムと、前記電気脱イオン装置の後段に配置された水位計測手段が付設された貯水タンク(サブタンク)と、前記一次純水システムで製造された一次純水をさらに処理するサブシステムとを備えた超純水製造システムの制御方法であり、前記水位計測手段で計測される貯水タンクの水位を略一定に保持するように前記電気脱イオン装置の供給するポンプをインバータ制御する方法について特許を取得した(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許6863510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、この特許文献1に記載の超純水製造システムの制御方法では、貯水タンク(サブタンク)などのタンクの水位に基づいて、このタンクの水位を略一定に保持するように制御するものであるため、サブタンクなどのタンクを給水供給系に有しない場合にはこの制御方法を適用できないという、課題がある。特に複数のサブシステムを備える大型の超純水製造システムなどにおいて、簡単な制御でより確実にサブシステムに給水可能な純水製造システムの制御方法があれば、超純水製造システムの効率的な運転の点で望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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