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公開番号2024105021
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009525
出願日2023-01-25
発明の名称逆浸透システム及びその運転方法
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 61/06 20060101AFI20240730BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】第1RO装置からのブラインを第2RO装置で処理して透過水を回収する逆浸透システムにおいて、第1RO装置からの高圧ブラインからエネルギー回収装置でエネルギーを回収できると共に、第1RO装置及び第2RO装置の水バランスを調整することが可能な逆浸透システムを提供する。
【解決手段】原水は、第1高圧ポンプ6によって第1RO装置8に供給される。第1RO装置8からの第1ブラインは、高圧を維持したままエネルギー回収装置30に導入され、配管32から送水されたブライン水槽15からのブラインを昇圧させる。昇圧されたブラインは、第2RO装置18に供給される。第2RO装置18からの第2透過水は、配管19によって原水槽2に送水される。エネルギー回収装置30を通って降圧した第1ブラインはブライン水槽15に導入される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
原水が第1高圧ポンプによって供給され、第1透過水と第1ブラインとに分離する第1RO装置と、
該第1RO装置からの第1ブラインの圧力により第2RO装置用給水を加圧するためのエネルギー回収装置と、
該エネルギー回収装置からの該第2RO装置用給水を第2透過水と第2ブラインとに分離する第2RO装置と、
該エネルギー回収装置を通過して降圧した該第1ブラインを受け入れるブライン水槽と、
該ブライン水槽内のブラインを前記第2RO装置用給水として前記エネルギー回収装置に送水する送水手段と、
前記第2RO装置の第2透過水を前記第1RO装置の給水側へ戻す返送手段と
を有する逆浸透システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
原水槽が設置されており、該原水槽から原水が前記第1高圧ポンプによって前記第1RO装置へ供給され、
前記返送手段は、前記第2透過水を該原水槽に返送する請求項1の逆浸透システム。
【請求項3】
原水槽が設置されており、該原水槽から原水が前記第1高圧ポンプによって前記第1RO装置へ供給され、
前記返送手段は、前記第2透過水を前記第1高圧ポンプのサクション側に返送する請求項1の逆浸透システム。
【請求項4】
前記第1高圧ポンプと第1RO装置とを有するラインが並列に複数設けられており、
複数の第1RO装置からの第1ブラインを合流させて前記エネルギー回収装置に供給する請求項1の逆浸透システム。
【請求項5】
原水が第1高圧ポンプによって供給され、第1透過水と第1ブラインとに分離する第1RO装置と、
該第1RO装置からの第1ブラインの圧力により膜濾過装置用給水を加圧するためのエネルギー回収装置と、
該エネルギー回収装置を通過して降圧した該第1ブラインを受け入れるブライン水槽と、
該ブライン水槽からの該第1ブラインを第2透過水と第2ブラインとに分離する第2RO装置と、
該第2RO装置の第2透過水を前記第1RO装置の給水側へ戻す第2透過水返送手段と、
廃水又はその処理水を前記エネルギー回収装置に送水する廃水又は処理水送水手段と、
該エネルギー回収装置で加圧された廃水又は処理水を膜濾過する膜濾過装置と、
該膜濾過装置からの膜濾過水を前記第1RO装置の給水側へ送水する膜濾過水送水手段と
を有する逆浸透システム。
【請求項6】
前記廃水送水手段は、前記廃水の凝集処理手段と、該凝集処理手段からの凝集処理水を固液分離処理する固液分離手段とを備えており、
該固液分離手段からの固液分離処理水が前記エネルギー回収装置に送水される
請求項5の逆浸透システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかの逆浸透システムの運転方法であって、前記原水としてかん水を処理する逆浸透システムの運転方法。
【請求項8】
請求項6又は7の逆浸透システムの運転方法であって、前記原水としてかん水を処理し、前記廃水として電子部品製造プロセスからの排出水を処理する逆浸透システムの運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、逆浸透膜装置(RO装置)を備えた逆浸透システムに係り、特にRO装置が多段に設置されており、前段RO装置の濃縮水(ブライン)を後段RO装置で処理してその透過水を前段RO装置の給水側に戻すよう構成された逆浸透システム及びその運転方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
RO装置が多段に設置されており、前段RO装置の濃縮水(ブライン)を後段RO装置で処理してその透過水を前段RO装置の給水側に戻すよう構成された逆浸透システムとして、前段RO装置からの高圧のブライン水を一旦オリフィスで減圧させてからブライン水槽で受け、該ブライン水槽内のブラインを後段用高圧ポンプで加圧して後段RO装置に供給するものがある(図4)。
【0003】
また、RO装置が多段に設置されており、前段RO装置の濃縮水(ブライン)を後段RO装置で処理してその透過水を前段RO装置の給水側に戻すよう構成された逆浸透システムとして、前段RO装置からのブラインを、高圧のまま直接後段RO装置に供給し、透過水を得るものがある(図5)。
【0004】
図4,5を参照してこれらの逆浸透システムについて説明する。なお、図4,5は、海水よりも塩分濃度の低い、かん水等よりなる原水を2段RO処理するものである。
【0005】
図4の逆浸透システムにあっては、原水は原水配管1によって原水槽2に導入される。原水槽2内の原水は、給水ポンプ3及び配管4によって保安フィルタ5に通水される。保安フィルタ5を通過した水は、第1高圧ポンプ6によって昇圧され、配管7から第1RO装置8に供給される。
【0006】
RO膜を透過した第1透過水は、配管9によって処理水槽10に送水される。処理水槽10内の処理水は、ポンプ11及び配管12によって目的箇所に送水される。
【0007】
第1RO装置8でRO膜を透過しなかった第1ブライン(濃縮水)は、オリフィス13によって降圧された後、配管14を介してブライン水槽15に導入される。ブライン水槽15内のブラインは、第2高圧ポンプ16によって昇圧され、配管17を介して第2RO装置18に供給される。第2RO装置18のRO膜を透過した第2透過水は、配管19によって原水槽2に送水される。
【0008】
第2RO装置18からの第2ブラインは、オリフィス20で降圧された後、配管(排水配管)21を介して排出される。なお、第2RO装置18からの第2ブラインの水量が不足する場合には、第2RO装置18からの第2ブラインの一部は、配管21から分岐した配管22を介してブライン水槽15に導入される。
【0009】
なお、システム全体の水バランスをとるように、第1高圧ポンプ6の出口弁の調整を行ったり、第1高圧ポンプ6をインバータ制御する。
【0010】
図5は、第1RO装置からの第1ブラインの圧力によって第2RO装置でRO処理を行うようにした従来例の一例を示すものである。図5の逆浸透システムは、図4の逆浸透システムにおいてオリフィス13、ブライン水槽15、第2高圧ポンプ16、配管17及び分岐配管22を省略し、第1RO装置8からの第1ブラインを、高圧を維持したまま第2RO装置18に供給し、このブライン水圧によってRO膜処理するようにしたものである。図5のその他の構成は図4と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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