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公開番号2024127213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036206
出願日2023-03-09
発明の名称浄水器及びフィルターユニット
出願人個人
代理人めぶき弁理士法人,個人
主分類C02F 1/28 20230101AFI20240912BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】原水の濾過処理と、逆洗との切替えを簡単な操作で行うことが可能な浄水器及びこの浄水器に使用されるフィルターユニットを提供すること。
【解決手段】浄水器1は、原水を貯留する容器10と、容器10に排出用コック14を介して着脱可能なフィルターユニット30とを有している。フィルターユニット30は、プレフィルターユニット31と、プレフィルターユニット31の下流側に配置されるポストフィルターユニット32とを有している。ポストフィルターユニット32は、排出用コック14に着脱自在に取り付けることが可能な排出用コック取付け部81と、プレフィルターユニット31を着脱自在に取り付けることが可能なプレフィルターユニット取付け部80とを有している。ポストフィルターユニット32は、プレフィルターユニット取付け部80に排出用コック14を取り付けることが可能に構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
原水を貯留する容器と、
前記容器の内部を加圧する蓄圧式ポンプと、
前記容器の内部に配置され、前記容器に排出用コックを介して着脱可能なフィルターユニットと、を有し、
前記フィルターユニットは、前記原水の上流側に配置されるプレフィルターユニットと、前記プレフィルターユニットの下流側に配置されるポストフィルターユニットと、を有し、
前記ポストフィルターユニットは、前記排出用コックに着脱自在に取り付けることが可能な排出用コック取付け部と、前記プレフィルターユニットを着脱自在に取り付けることが可能なプレフィルターユニット取付け部と、を有し、
前記排出用コック取付け部と前記プレフィルターユニット取付け部とは、同じ構成であり、
前記ポストフィルターユニットは、前記プレフィルターユニット取付け部に前記排出用コックを取り付けることが可能に構成されている、
ことを特徴とする浄水器。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の浄水器において、
前記排出用コック取付け部及び前記プレフィルターユニット取付け部の各々は、弾性を有するパッキンを介して前記ポストフィルターユニット又は前記プレフィルターユニットに嵌着することが可能に構成されている、
ことを特徴とする浄水器。
【請求項3】
請求項1に記載の浄水器において、
前記プレフィルターユニットが取り外された前記プレフィルターユニット取付け部には、前記排出用コックを取り付けることが可能であり、
前記排出用コックを介して前記容器の内部に前記ポストフィルターユニットを取り付けた状態で、前記容器に貯留されている浄水を前記ポストフィルターユニットに流通させ、前記排出用コックから排出する逆洗が可能に構成されている、
ことを特徴とする浄水器。
【請求項4】
原水を吸入する側から順に接続されるプレフィルターユニット、ポストフィルターユニットを有し、
前記ポストフィルターユニットは、排出用コックに着脱自在に取り付けることが可能な排出用コック取付け部と、前記プレフィルターユニットを着脱自在に取り付けることが可能なプレフィルターユニット取付け部と、を有し、
前記排出用コック取付け部と前記プレフィルターユニット取付け部とは、同じ構成であり、
前記排出用コックは、前記プレフィルターユニット取付け部に取り付けることが可能に構成されている、
ことを特徴とするフィルターユニット。
【請求項5】
請求項4に記載のフィルターユニットにおいて、
前記プレフィルターユニット取付け部及び前記排出用コック取付け部は、外周方向に突出する凸条部、及び前記凸条部に設けられるパッキン溝に嵌着されるパッキンを有し、
前記ポストフィルターユニットは、前記パッキンを介して前記排出用コック、又は前記プレフィルターユニットに着脱可能に取り付けることが可能に構成されている、
ことを特徴とするフィルターユニット。
【請求項6】
請求項4に記載のフィルターユニットにおいて、
前記プレフィルターユニットは、一方が前記原水を吸入する吸入開口部、他方が前記ポストフィルターユニットに嵌着する嵌着開口部が形成されたプレフィルターケースを有し、
前記プレフィルターケースの内部に、前記吸入開口部側から金網、スポンジシート、及び不織布シートの順に配置されている、
ことを特徴とするフィルターユニット。
【請求項7】
請求項4に記載のフィルターユニットにおいて、
前記ポストフィルターユニットは、前記プレフィルターユニット側から順に直列接続される活性炭フィルターユニットと、MF中空糸フィルターユニットとを有し、
前記活性炭フィルターユニットには、前記プレフィルターユニット側に前記プレフィルターユニット取付け部が形成され、
前記MF中空糸フィルターユニットには、前記排出用コック側に前記排出用コック取付け部が形成されている、
ことを特徴とするフィルターユニット。
【請求項8】
請求項7に記載のフィルターユニットにおいて、
前記活性炭フィルターユニットと、前記MF中空糸フィルターユニットとの間に、中間フィルターが配置されている、
ことを特徴とするフィルターユニット。
【請求項9】
請求項7に記載のフィルターユニットにおいて、
活性炭フィルターケースの前記プレフィルターユニットに挿着される側の端部には、前記原水を導入する導入開口部が設けられ、前記端部の内側端面と活性炭フィルターとの間に不織布シートが介在されている、
ことを特徴とするフィルターユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浄水器及びフィルターユニットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
台風や地震などの非常時においては、水道、電力、ガスなどのライフラインの遮断によって被害者の日常生活に大きな影響を受けることがある。特に、生活に必要な飲用水や生活用水などの確保は重要である。災害時の対応手段として、例えば、水道水以外の河川、貯水池又は貯水槽に溜めた雨水などの原水から生活に必要な飲用水や生活用水を生成するための浄水器を日頃から準備しておくことが重要となる。浄水器としては、フィルターを使用して原水を濾過するものがある。しかし、浄水器を長時間使用していると、フィルターに不純物が付着することによって、濾過機能が劣化するため、フィルターを交換したり、洗浄したりすることが必要になる。
【0003】
簡単にフィルターを交換できる浄水器として、原水を吸入する開口部側から順にプレフィルター、活性炭フィルターなどの濾過材、中空糸フィルターの順に配置している浄水器がある。プレフィルターは、複数のフィルター単体で構成されている。この浄水器は、原水に含まれる異物でプレフィルター単体が目詰まりした場合に、目詰まりしたフィルター単体を原水の上流側から1枚ずつ取り外し、残りのフィルター単体を新たなプレフィルターとして使用するというものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、原水を吸引するポンプ、ポンプの後段側に接続される濾過ユニット、及び濾過ユニットの後段側に接続される活性炭フィルターユニットを有し、ポンプと濾過ユニットとが第1通水管で接続され、濾過ユニットと活性炭フィルターユニットとが第2通水管で接続される可搬型浄水器がある。この浄水器では、第1通水管及び第2通水管が着脱可能な構成となっている。原水を濾過する際には、ポンプ、第1通水管、濾過ユニット、第2通水管、活性炭フィルターユニット、送水管、浄水貯留用のポリタンクの順に接続する。そして、逆洗(逆洗浄ともいう)の際には、浄水貯留用のポリタンク、取水管、ポンプ、第2通水管、濾過ユニットの順に接続し、濾過のときとは逆方向に浄水を流通させ、濾過ユニット下方の逆洗排水口から逆洗水を排出するというものである(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-36758号公報
特開2019-195746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の浄水器は、複数のフィルター単体を1枚ずつ取り外していくことで、容易にプレフィルターの機能を再生することが可能になるとしている。しかし、プレフィルターの再生は可能であるが、プレフィルターの後段側にある濾過材及び中空糸フィルターの洗浄はできないことから、浄水器の逆洗としては不十分である。また、プレフィルターにおいても、例えば、2枚目以降のフィルター単体が1枚目のフィルター単体よりも少ないとはいえ目詰まりがあることは否定できない。
【0007】
上記特許文献2の浄水器は、原水を濾過するときのルートとは逆ルートで浄水(処理水)を流すことで逆洗している。しかし、第1通水管、第2通水管、送水管及び取水管の接続を切換えなければならず、その接続切換えは面倒で煩わしく、また、間違える可能性もあるという課題がある。さらに、この逆洗方法においては、活性炭フィルターユニットの逆洗はできない構成である。
【0008】
そこで、本発明は、このような課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、浄水器及びフィルターユニットの原水の濾過処理と、逆洗との切替えを簡単な操作で行うことが可能であり、逆洗によるフィルターユニットの再生を効果的に行うことが可能な浄水器及びこの浄水器に使用されるフィルターユニットを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]本発明の浄水器は、前記原水を貯留する容器と、前記容器の内部を加圧する蓄圧式ポンプと、前記容器の内部に配置され、前記容器に排出用コックを介して着脱可能なフィルターユニットと、を有し、前記フィルターユニットは、前記原水の上流側に配置されるプレフィルターユニットと、前記プレフィルターユニットの下流側に配置されるポストフィルターユニットと、を有し、前記ポストフィルターユニットは、前記排出用コックに着脱自在に取り付けることが可能な排出用コック取付け部と、前記プレフィルターユニットを着脱自在に取り付けることが可能なプレフィルターユニット取付け部と、を有し、前記排出用コック取付け部と前記プレフィルターユニット取付け部とは、同じ構成であり、前記ポストフィルターユニットは、前記プレフィルターユニット取付け部に前記排出用コックを取り付けることが可能に構成されていることを特徴とする。
【0010】
[2]本発明の浄水器においては、前記排出用コック取付け部及び前記プレフィルターユニット取付け部の各々は、弾性を有するパッキンを介して前記ポストフィルターユニット又は前記プレフィルターユニットに嵌着することが可能に構成されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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