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公開番号
2024135258
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023045855
出願日
2023-03-22
発明の名称
車両用空調装置
出願人
サンデン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60H
3/00 20060101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約
【課題】車室内空調時の窓ガラスの防曇性能を向上させつつ消費エネルギーを低減できる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置1は、空調ケース21内に、外気入口22からデフロスタ出口24に空気を導く第1通路P1と、内気入口23からフェイス出口25およびフット出口26に空気を導く第2通路P2とが形成されている。第1および第2通路P1,P2内には、ブロアファン31、蒸発器32およびヒータコア33が設けられており、ヒータコア33の下流側には、空気中の水分を収着および放出するデシカントロータ34が第1および第2通路に亘って設けられている。デシカントロータ34は、第1通路を流れる空気が通過する部分と、第2通路を流れる空気が通過する部分とが入れ替わるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外気を導入する外気入口および内気を導入する内気入口が一端側に形成され、かつ、車両の窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタ出口、並びに、車室内の乗員に向けて空気を吹き出すフェイス出口およびフット出口が他端側に形成されている空調ケースと、
前記空調ケース内に、前記外気入口から前記デフロスタ出口に空気を導く第1通路と、前記内気入口から前記フェイス出口および前記フット出口に空気を導く第2通路とを形成する仕切板と、
前記第1および第2通路内に、前記一端側から前記他端側へ向かう空気の流れを発生させる送風部と、
前記第1および第2通路を流れる空気と熱交換する熱交換部と、
を含む車両用空調装置であって、
前記空調ケース内における前記熱交換部の下流側に、前記第1および第2通路に亘って設けられ、空気中の水分を収着および放出する除湿部を含み、
前記除湿部は、前記第1通路を流れる空気が通過する部分と、前記第2通路を流れる空気が通過する部分とが入れ替わるように構成されている、車両用空調装置。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記熱交換部は、前記第1および第2通路を流れる空気を加熱する加熱用熱交換器を有し、
前記第1および第2通路ごとに、前記加熱用熱交換器を通過させる空気の流量と前記加熱用熱交換器のバイパス通路を通過させる空気の流量の割合を調節する加熱風量調節部を含む、請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記熱交換部は、前記第1および第2通路を流れる空気を冷却する冷却用熱交換器を有し、
前記第1通路内における前記冷却用熱交換器の上流側に配置され、前記第1通路を流れる空気を前記冷却用熱交換器に導入するか、または前記冷却用熱交換器のバイパス通路に導入するかを切り替えるダンパ部を含む、請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記除湿部は、高分子収着材を用いて形成されている、請求項1に記載の車両用空調装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内を空調する車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の車両用空調装置として、例えば、特許文献1には、外気吸入口からの外気が第1空気通路を介してデフロスタ開口部に導かれるとともに、内気吸入口からの内気が第2空気通路を介してフット開口部に導かれる車両用空調装置が開示されている。この車両用空調装置は、第1空気通路に、この第1空気通路内に内気を導入する内気通路を設け、この内気通路内に、空気中の水分を除湿する乾燥剤ユニットを設けることにより、車室内暖房時の窓ガラスの防曇性能の向上と暖房能力の向上を両立できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-156350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の車両用空調装置では、乾燥剤ユニットが外気吸入口および内気吸入口の付近に設置されており、乾燥剤ユニットが収着(吸着)した水分を放出させて乾燥剤ユニットの再生を行うために、乾燥剤ユニットの上流側に空気を加熱する専用のヒータが設けられている。このヒータは、第1および第2空気通路内の空気を加熱するヒータコア(暖房用熱交換器)とは別に設置する必要がある。このため、暖房熱源を確保しにくい電気自動車等の車両では、乾燥剤ユニットの再生専用ヒータの運転による消費エネルギーの増加が問題になる可能性があり、改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記の点に着目してなされたもので、車室内空調時の窓ガラスの防曇性能を向上させつつ消費エネルギーを低減できる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の一態様は、外気を導入する外気入口および内気を導入する内気入口が一端側に形成され、かつ、車両の窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタ出口、並びに、車室内の乗員に向けて空気を吹き出すフェイス出口およびフット出口が他端側に形成されている空調ケースと、前記空調ケース内に、前記外気入口から前記デフロスタ出口に空気を導く第1通路と、前記内気入口から前記フェイス出口および前記フット出口に空気を導く第2通路とを形成する仕切板と、前記第1および第2通路内に、前記一端側から前記他端側へ向かう空気の流れを発生させる送風部と、前記第1および第2通路を流れる空気と熱交換する熱交換部と、を含む車両用空調装置を提供する。この車両用空調装置は、前記空調ケース内における前記熱交換部の下流側に、前記第1および第2通路に亘って設けられ、空気中の水分を収着および放出する除湿部を含み、前記除湿部は、前記第1通路を流れる空気が通過する部分と、前記第2通路を流れる空気が通過する部分とが入れ替わるように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様に係る車両用空調装置によれば、除湿部を再生するための専用のヒータが不要になるので、車室内空調時の窓ガラスの防曇性能を向上させつつ消費エネルギーを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態による車両用空調装置の全体構成を示す概略図である。
第1実施形態による車両用空調装置の電気的構成を示すブロック図である。
第1実施形態による車両用空調装置における暖房時の動作を説明する図である。
図3において第1および第2通路を流れる空気の状態の変化を空気線図上にプロットした図である。
第2実施形態による車両用空調装置の全体構成を示す概略図である。
第2実施形態による車両用空調装置の電気的構成を示すブロック図である。
第2実施形態による車両用空調装置における冷房時の動作を説明する図である。
図7において第1および第2通路を流れる空気の状態の変化を空気線図上にプロットした図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の構成を示している。図1は、第1実施形態による車両用空調装置1の全体構成の概略図であり、図2は、第1実施形態による車両用空調装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【0010】
第1実施形態による車両用空調装置1は、自動車などの車両に搭載され、車両の車室内に空調風を吹き出すことで車室内を空調するように構成されている。車両用空調装置1は、空調ユニット2(図1)と空調制御装置5(図2)とを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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