TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024134941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045407
出願日2023-03-22
発明の名称成膜装置
出願人東京エレクトロン株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C23C 14/12 20060101AFI20240927BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】膜厚の均一性を保ちつつ、成膜効率を向上させる。
【解決手段】成膜装置は、第1の気化器と、第2の気化器と、第1の配管と、第2の配管と、チャンバとを備える。第1の気化器は、イソシアネートを含む第1のモノマーを気化させる。第2の気化器は、第1のモノマーと反応して重合体を形成する第2のモノマーを気化させる。チャンバは、基板が収容される内部空間を有し、第1の配管および第2の配管に接続されている。また、チャンバは、第1の配管を介して内部空間に供給された第1のモノマーと、第2の配管を介して内部空間に供給された第2のモノマーとを用いた蒸着重合により、基板に重合体の膜を形成する。第1の気化器は、第1のモノマーを120℃以下の温度に加熱する。第1の気化器の内部の圧力はチャンバ内の圧力以上であり、第1の気化器の内部記チャンバ内との差圧は、1Torr以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
イソシアネートを含む第1のモノマーを気化させる第1の気化器と、
前記第1のモノマーと反応して重合体を形成する第2のモノマーを気化させる第2の気化器と、
前記第1の気化器に接続された第1の配管と、
前記第2の気化器に接続された第2の配管と、
基板が収容される内部空間を有し、前記第1の配管および前記第2の配管に接続され、前記第1の配管を介して前記内部空間に供給された第1のモノマーと、前記第2の配管を介して前記内部空間に供給された第2のモノマーとを用いた蒸着重合により、前記基板に重合体の膜を形成するチャンバと
を備え、
前記第1の気化器は、前記第1のモノマーを120℃以下の温度に加熱し、
前記第1の気化器の内部の圧力は前記チャンバ内の圧力以上であり、
前記第1の気化器の内部と前記チャンバ内との差圧は、1Torr以下である成膜装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記チャンバの圧力は、1Torr以上2Torr以下の範囲内の圧力である請求項1に記載の成膜装置。
【請求項3】
前記第1の気化器の内部の圧力は、2Torr以下である請求項1または2に記載の成膜装置。
【請求項4】
前記第1の気化器は、バブリング方式により前記第1のモノマーを気化させる請求項1に記載の成膜装置。
【請求項5】
前記第1の気化器の気化速度は、10sccm以上である請求項1に記載の成膜装置。
【請求項6】
前記チャンバ内での前記基板への成膜レートは、10nm/min以上である請求項1に記載の成膜装置。
【請求項7】
前記チャンバ内で前記基板に成膜される重合体の膜の厚さの均一性は、35%未満である請求項1に記載の成膜装置。
【請求項8】
前記第1の配管には、前記第1の配管のコンダクタンスを調整するバルブが設けられている請求項1に記載の成膜装置。
【請求項9】
前記第2のモノマーは、アミンを含み、
前記重合体の膜には、尿素結合が含まれる請求項1に記載の成膜装置。
【請求項10】
前記第2のモノマーは、アルコールであり、
前記重合体の膜には、ウレタン結合が含まれる請求項1に記載の成膜装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の種々の側面および実施形態は、成膜装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、「被処理体Wに膜を生成するために用いられる複数種類の原料が、二種類の原料、例えば、第1の原料としての原料Aおよび第2の原料としての原料B、である場合を説明する。例えば、被処理体Wにポリ尿素の膜を生成する場合には、原料Aおよび原料Bは、例えば、ジイソシアナートおよびジアミンである。成膜装置1において、被処理体Wの表面においてジイソシアナートおよびジアミンを蒸着重合させることによって、被処理体Wの表面にポリ尿素の膜を生成する。」ことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-218616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、膜厚の均一性を保ちつつ、成膜効率を向上させることができる成膜装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面における成膜装置は、第1の気化器と、第2の気化器と、第1の配管と、第2の配管と、チャンバとを備える。第1の気化器は、イソシアネートを含む第1のモノマーを気化させる。第2の気化器は、第1のモノマーと反応して重合体を形成する第2のモノマーを気化させる。第1の配管は、第1の気化器に接続されている。第2の配管は、第2の気化器に接続されている。チャンバは、基板が収容される内部空間を有し、第1の配管および第2の配管に接続されている。また、チャンバは、第1の配管を介して内部空間に供給された第1のモノマーと、第2の配管を介して内部空間に供給された第2のモノマーとを用いた蒸着重合により、基板に重合体の膜を形成する。第1の気化器は、第1のモノマーを120℃以下の温度に加熱する。第1の気化器の内部の圧力はチャンバ内の圧力以上であり、第1の気化器の内部記チャンバ内との差圧は、1Torr以下である。
【発明の効果】
【0006】
本開示の種々の側面および実施形態によれば、膜厚の均一性を保ちつつ、成膜効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示の一実施形態における成膜装置の一例を示す概略図である。
図2は、イソシアネートの質量変化の一例を示す図である。
図3は、チャンバ内の圧力と成膜レートとの関係の一例を示す図である。
図4は、チャンバ内の圧力と膜厚の均一性との関係の一例を示す図である。
図5は、イソシアネートおよびアミンの供給量を一定に制御した場合のチャンバ内の圧力、成膜レート、および膜厚の均一性の関係の一例を示す図である。
図6は、気化器内の圧力と気化速度との関係の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、成膜装置の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態により、開示される成膜装置が限定されるものではない。
【0009】
蒸着重合により基板に重合体の膜を形成する場合、チャンバ内へのモノマーのガスの供給量を増やすことにより、成膜レートを高めることができる。気化器においてモノマーの温度を上昇させると、モノマーの蒸気圧が上昇し、チャンバ内へのモノマーのガスの供給量を増やすことができる。しかし、モノマーの温度を上げ過ぎると、モノマーによっては、熱により変質してしまい、揮発性が低下してしまう場合がある。モノマーの揮発性が低下すると、チャンバ内へのモノマーのガスの供給量が逆に減少してしまう。
【0010】
また、チャンバ内へのモノマーのガスの供給量を増やすために、気化器において、キャリアガスの流量を増加させることが考えられる。この場合、チャンバ内へのモノマーの供給量は増えるが、モノマーと共にキャリアガスの供給量も増えるため、チャンバ内においてモノマーの濃度がそれほど高まらない。チャンバ内のモノマーの量を増やすためにチャンバの圧力を高めることも考えられるが、チャンバの圧力が高まると、膜厚の均一性が低下する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

大同特殊鋼株式会社
熱処理方法
1か月前
日鉄防食株式会社
防食施工方法
今日
神東塗料株式会社
鋼構造物の防食方法
1か月前
大阪瓦斯株式会社
成膜装置
1か月前
株式会社アルバック
成膜方法
7日前
株式会社神戸製鋼所
被膜および軸受
1日前
信越化学工業株式会社
ガス発生装置
22日前
株式会社鈴木商店
皮膜および皮膜形成方法
1か月前
日揚科技股分有限公司
防着オブジェクト
1か月前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
1か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置及び成膜方法
1か月前
JFEスチール株式会社
耐遅れ破壊性に優れた高強度鋼板
1か月前
信越化学工業株式会社
炭化金属被覆炭素材料
1か月前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
1か月前
大阪瓦斯株式会社
原料粉、成膜方法及び成膜体
1か月前
出光興産株式会社
水溶性防錆剤組成物
1か月前
株式会社高純度化学研究所
金属薄膜の原子層堆積方法
1か月前
JFEスチール株式会社
絶縁被膜付き電磁鋼板
1か月前
三菱重工業株式会社
風車翼の前縁保護層施工方法
1か月前
テス カンパニー、リミテッド
非晶質炭素膜及びその蒸着方法
1か月前
株式会社フジミインコーポレーテッド
溶射用粉末
1か月前
デンカ株式会社
電解質溶液及び電気化学的防食工法
1か月前
上村工業株式会社
めっき皮膜の製造方法
28日前
新東工業株式会社
投射材の製造方法及び表面処理方法
1か月前
株式会社神戸製鋼所
表面処理金属材、及び接合体
1日前
大陽日酸株式会社
前駆体用バブリング容器
20日前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置及び成膜方法
1か月前
株式会社アルバック
モリブデンターゲットおよびその製造方法
1日前
トーカロ株式会社
皮膜の形成方法および皮膜が形成された部材
今日
神港精機株式会社
マグネトロンスパッタ法による成膜装置および成膜方法
1日前
キヤノントッキ株式会社
マスク支持装置及び成膜装置
1か月前
株式会社デンソー
粉体成膜装置及び粉体成膜方法
1か月前
武漢大学
蒸気環境でのマルテンサイト系耐熱鋼の酸化層の内層厚さの計算方法
28日前
株式会社高純度化学研究所
蒸発原料用容器および固体気化供給システム
1か月前
東海カーボン株式会社
多結晶SiC自立成形体
1か月前
アキレス株式会社
めっき物の製造方法及びめっき物
1か月前
続きを見る