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公開番号2024134904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045344
出願日2023-03-22
発明の名称車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/90 20180101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約【課題】ストラップをシート前方斜め上方側への一定方向に沿って引くことによってリクライニング機構のロックを解除することができる車両用シートを得る。
【解決手段】解除レバー34は、シート前方側かつシート上方側へ回動されることによってリクライニング機構30のロックを解除する。解除レバー34の先端部34Aには、シート側面視で解除レバー34がシート前方側かつシート上方側へ回動される場合の回動方向側へ凹状に湾曲した湾曲部36Aが形成されている。また、ストラップ40は、湾曲部36Aの一部に巻き掛けられた巻掛部40Bと、巻掛部40Bからシート前方斜め上方側へ延在するように設けられて把持用端部40Cを備える操作力伝達部40Tと、を有し、把持用端部40Cにシート前方斜め上方側へ引く操作力Fが付与された場合に巻掛部40Bが湾曲部36Aに対して位置をずらしながら操作力Fを伝達する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
シートクッションに対するシートバックの傾倒角度を調整可能なリクライニング機構と、
前記シートバックの側部の下端部においてシート幅方向の軸線回りに回動可能に設けられ、先端部が前記シートクッションの後部の側部側に配置されると共にシート前方側かつシート上方側へ回動されることによって前記リクライニング機構のロックを解除する解除レバーと、
前記解除レバーの先端部に形成され、シート側面視で前記解除レバーがシート前方側かつシート上方側へ回動される場合の回動方向側へ凹状に湾曲した湾曲部と、
前記解除レバーの操作用として帯状に形成され、前記湾曲部の一部に巻き掛けられた巻掛部と、前記巻掛部からシート前方斜め上方側へ延在するように設けられて乗員が把持可能な把持用端部を備える操作力伝達部と、を有し、前記把持用端部にシート前方斜め上方側へ引く操作力が付与された場合に前記巻掛部が前記湾曲部に対して位置をずらしながら前記操作力を伝達するストラップと、
を備える車両用シート。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記シートクッションの側部に設けられ、前記解除レバーと、前記ストラップのうち前記把持用端部側の一部を除く部分と、を含む範囲をシート幅方向外側から覆い、前記操作力伝達部が挿通される挿通部が貫通形成されたサイドフィニッシャと、
前記シートクッションの側部において前記サイドフィニッシャの内側に設けられ、前記操作力伝達部の長手方向中間部がシート上下方向及びシート幅方向へ変位するのを当接することによって規制する変位規制部と、
を備える請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記ストラップは、一方の端部が前記把持用端部とされると共に他方の端部が取付端部とされ、
前記取付端部は、シート側面視で前記操作力伝達部と重なる範囲内でかつ前記解除レバーの回動範囲から外れた位置において前記シートクッションの側部に取り付けられている、請求項1に記載の車両用シート。
【請求項4】
運転席の側方に隣接して配置された助手席に適用され、
前記解除レバー及び前記ストラップが前記助手席における前記運転席側の側部に設けられている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、リクライニング機構を備えた車両用シートに関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、リクライニング機構をアンロック状態にするための解除レバーが回動可能に設けられると共に、解除レバーの先端部側の係合用切欠部に操作用ストラップの一端側が係合されている。このような構成によれは、操作用ストラップの他端側を引っ張ることで解除レバーが回動してリクライニング機構をアンロック状態にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-18764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記先行技術では、解除レバーの係合用切欠部は、シート側面視で操作用ストラップの幅に合わせたサイズに形成され、係合用切欠部において操作用ストラップを受ける部分はシート側面視で直線状の縁部となっているので、解除レバーの回動に応じてストラップを引く方向を変えなければならない(特許文献1の図4参照)。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して、ストラップをシート前方斜め上方側への一定方向に沿って引くことによってリクライニング機構のロックを解除することができる車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載する本発明の車両用シートは、シートクッションに対するシートバックの傾倒角度を調整可能なリクライニング機構と、前記シートバックの側部の下端部においてシート幅方向の軸線回りに回動可能に設けられ、先端部が前記シートクッションの後部の側部側に配置されると共にシート前方側かつシート上方側へ回動されることによって前記リクライニング機構のロックを解除する解除レバーと、前記解除レバーの先端部に形成され、シート側面視で前記解除レバーがシート前方側かつシート上方側へ回動される場合の回動方向側へ凹状に湾曲した湾曲部と、前記解除レバーの操作用として帯状に形成され、前記湾曲部の一部に巻き掛けられた巻掛部と、前記巻掛部からシート前方斜め上方側へ延在するように設けられて乗員が把持可能な把持用端部を備える操作力伝達部と、を有し、前記把持用端部にシート前方斜め上方側へ引く操作力が付与された場合に前記巻掛部が前記湾曲部に対して位置をずらしながら前記操作力を伝達するストラップと、を備える。
【0007】
上記構成によれば、リクライニング機構によってシートクッションに対するシートバックの傾倒角度が調整可能になっている。解除レバーは、シートバックの側部の下端部においてシート幅方向の軸線回りに回動可能に設けられ、先端部がシートクッションの後部の側部側に配置されると共にシート前方側かつシート上方側へ回動されることによってリクライニング機構のロックを解除する。
【0008】
ここで、解除レバーの先端部には湾曲部が形成され、この湾曲部は、シート側面視で解除レバーがシート前方側かつシート上方側へ回動される場合の回動方向側へ凹状に湾曲している。また、解除レバーの操作用として帯状に形成されたストラップは、湾曲部の一部に巻き掛けられた巻掛部と、巻掛部からシート前方斜め上方側へ延在するように設けられて乗員が把持可能な把持用端部を備える操作力伝達部と、を有し、把持用端部にシート前方斜め上方側へ引く操作力が付与された場合に巻掛部が湾曲部に対して位置をずらしながら前記操作力を伝達する。これにより、乗員がストラップの把持用端部をシート前方斜め上方側への一定方向に沿って引くことによって、解除レバーを回動させてリクライニング機構のロックを解除することができる。
【0009】
請求項2に記載する本発明の車両用シートは、請求項1に記載の構成において、前記シートクッションの側部に設けられ、前記解除レバーと、前記ストラップのうち前記把持用端部側の一部を除く部分と、を含む範囲をシート幅方向外側から覆い、前記操作力伝達部が挿通される挿通部が貫通形成されたサイドフィニッシャと、前記シートクッションの側部において前記サイドフィニッシャの内側に設けられ、前記操作力伝達部の長手方向中間部がシート上下方向及びシート幅方向へ変位するのを当接することによって規制する変位規制部と、を備える。
【0010】
上記構成によれば、ストラップの操作力伝達部の長手方向中間部は、サイドフィニッシャの内側に設けられた変位規制部に当接することによってシート上下方向及びシート幅方向への変位が規制される。このため、ストラップの巻掛部から操作力伝達部の長手方向中間部にかけての部分をその長尺方向に沿って安定的に直線状に移動させることが可能になると共に、ストラップの操作時に操作力伝達部からサイドフィニッシャの挿通部の縁部に作用する力を低減することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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