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公開番号2024134270
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044483
出願日2023-03-20
発明の名称床版設置装置および床版設置方法
出願人JFEエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人MTS国際特許事務所,個人,個人
主分類E01D 24/00 20060101AFI20240926BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】安全性により配慮した床版設置装置および床版設置方法を提供する。
【解決手段】橋梁80の床版30を設置する床版設置装置40であって、略鉛直方向に立設している4つの脚部42Aを有して全体の形状が略直方体形状となっているフレーム本体部42と、フレーム本体部42に支持されていてフレーム本体部42を略水平方向に貫いて延びる天井長尺梁14と、を有し、天井長尺梁14の両端部は2つの片持ち張り出し部14A、14Bとなっており、天井長尺梁14には、床版30を支持した状態で、片持ち張り出し部14A、14B間を移動可能な運搬機構16が設けられており、4つの脚部42Aのうち、前記略直方体形状における側面を形成する隣り合う側辺に位置していて天井長尺梁14が間に位置する2つの脚部42Aの下部同士の間には、当該下部同士を連結する脚部連結部材44が設けられている。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の床版を設置する床版設置装置であって、
略鉛直方向に立設している4つの脚部を有してなり、該4つの脚部が側辺に位置して全体の形状が略直方体形状となっているフレーム本体部と、
前記フレーム本体部に支持されていて前記フレーム本体部を略水平方向に貫いて延びる天井長尺梁と、
を有し、
前記天井長尺梁の両端部は、それぞれ前記フレーム本体部から片持ちで張り出していて2つの片持ち張り出し部となっており、
前記天井長尺梁には、前記床版を支持した状態で、前記天井長尺梁の前記2つの片持ち張り出し部のうちの一方から前記2つの片持ち張り出し部のうちの他方まで移動可能な運搬機構が設けられており、
前記フレーム本体部の前記4つの脚部のうち、前記略直方体形状における側面を形成する隣り合う側辺に位置していて前記天井長尺梁が間に位置する2つの脚部の下部同士の間には、当該下部同士を連結する脚部連結部材が設けられていることを特徴とする床版設置装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記フレーム本体部の前記4つの脚部のうち、前記略直方体形状における側面を形成する隣り合う側辺に位置していて前記天井長尺梁が間に位置しない2つの脚部の下部同士の間に、当該下部同士を連結する第2の脚部連結部材が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の床版設置装置。
【請求項3】
前記橋梁は、橋軸方向に延びていて橋軸直角方向に隣り合う2つの橋桁を少なくとも有しており、
前記フレーム本体部の前記脚部は、橋軸直角方向に隣り合う前記2つの橋桁の直上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の床版設置装置。
【請求項4】
橋軸方向に延びていて橋軸直角方向に隣り合う2つの橋桁を少なくとも有する橋梁の床版を設置する床版設置装置であって、
略鉛直方向に立設している4つの脚部を有してなり、該4つの脚部が側辺に位置して全体の形状が略直方体形状となっているフレーム本体部と、
前記フレーム本体部に支持されていて前記フレーム本体部を略水平方向に貫いて延びる天井長尺梁と、
設置する前記床版を運搬する運搬車両と、
を有し、
前記天井長尺梁の両端部は、それぞれ前記フレーム本体部から片持ちで張り出していて2つの片持ち張り出し部となっており、
前記天井長尺梁には、前記床版を支持した状態で、前記天井長尺梁の前記2つの片持ち張り出し部のうちの一方から前記2つの片持ち張り出し部のうちの他方まで移動可能な運搬機構が設けられており、
前記運搬車両は、前記橋梁の橋面に支持されて当該橋面上を移動できる第1走行部および第2走行部を、走行する方向に対して直交する方向に所定の間隔を空けて備えており、
前記フレーム本体部の前記4つの脚部は、橋軸直角方向に隣り合う前記2つの橋桁の直上に位置しており、
前記運搬車両の前記第1走行部および前記第2走行部の間の前記所定の間隔は、橋軸直角方向に隣り合う前記2つの橋桁の間隔以上の長さであることを特徴とする床版設置装置。
【請求項5】
前記運搬車両の前記第1走行部および前記第2走行部は、橋軸直角方向に隣り合う前記2つの橋桁の直上に位置していることを特徴とする請求項4に記載の床版設置装置。
【請求項6】
前記4つの脚部はそれぞれ長手方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の床版設置装置。
【請求項7】
前記運搬機構は、前記床版の吊り上げおよび吊り下げを行う手段を備えることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の床版設置装置。
【請求項8】
前記フレーム本体部の前記4つの脚部には、前記橋梁の橋面に支持されて当該橋面上を移動できる移動手段がそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の床版設置装置。
【請求項9】
前記運搬機構は、支持した前記床版を水平面内で回動させて向きを変えることができる回動手段を備えていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の床版設置装置。
【請求項10】
略鉛直方向に立設している4つの脚部を有してなり、該4つの脚部が側辺に位置して全体の形状が略直方体形状となっているフレーム本体部と、
前記フレーム本体部に支持されていて前記フレーム本体部を略水平方向に貫いて延び、両端部がそれぞれ前記フレーム本体部から片持ちで張り出していて2つの片持ち張り出し部となっている天井長尺梁と、
を備える床版設置装置を用いて、橋梁の床版を設置する設置方法であって、
前記天井長尺梁の前記2つの片持ち張り出し部のうちの一方の下方まで前記床版を運搬する運搬工程と、
前記運搬工程で前記2つの片持ち張り出し部のうちの前記一方の下方まで運搬した前記床版を上昇させて、該床版を前記天井長尺梁の該一方の片持ち張り出し部に支持させる上昇支持工程と、
前記上昇支持工程で上昇させて支持させた前記床版を、前記天井長尺梁に沿って、前記2つの片持ち張り出し部のうちの前記一方から前記2つの片持ち張り出し部のうちの他方まで移動させる移動工程と、
前記移動工程で前記2つの片持ち張り出し部のうちの前記他方まで移動させた前記床版を下降させて、前記橋梁の所定の位置に設置する設置工程と、
を有することを特徴とする床版設置方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床版設置装置および床版設置方法に関し、詳細には、安全性により配慮した床版設置装置および床版設置方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁の既設コンクリート床版を新設の床版に取り替える事例が増加しているが、既設コンクリート床版を新設の床版に取り替える際の工事において、門型フレームを橋軸方向に並べて配置してなる床版架け替え装置や床版設置装置が用いられることがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6677628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている床版架け替え装置は、橋軸方向前後の門型フレームを連結してなる門型構造体と、前記門型構造体の天井部に沿って橋軸方向に配設される2組のレールと、一方の組のレールに懸架され、床版の架け替え位置から橋軸方向に離れた位置に設定された搬入・搬出位置の新床版を吊上げて、前記架け替え位置まで移動可能な第1の吊上装置と、他方の組のレールに懸架され、前記架け替え位置の旧床版を吊上げて、前記搬入・搬出位置まで移動可能な第2の吊上装置と、前記第1及び第2の吊上装置にそれぞれ設けられて吊上げた床版を水平面内にて回転させて向きを変えることができる回転機構と、を含んで構成されており、大型の装置であり、総重量も大きいと考えられる。
【0005】
また、特許文献1に開示されている床版架け替え装置において、前記門型フレームを連結してなる前記門型構造体にはその天井部に沿って橋軸方向に配設される2組のレールが配設されていて、一方の組のレールには第1の吊上装置が懸架され、他方の組のレールには第2の吊上装置が懸架され、さらに前記第1及び第2の吊上装置には回転機構がそれぞれ設けられている。さらに、前記第1の吊上装置は新床版を吊上げ、前記第2の吊上装置は旧床版を吊上げる。このため、特許文献1に開示されている床版架け替え装置の前記門型構造体にはかなり大きな荷重が加わると考えられる。
【0006】
このため、本発明者は、門型フレームを橋軸方向前後に備えた略直方体形状の床版架け替え装置や床版設置装置に関し、装置全体の大きな総重量に対する対策や、装置の骨格部分であるフレーム本体部に加わる荷重に対してフレーム本体部の構造の安定性を向上させる対策を施すことが、安全性の向上のために必要であると考察した。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、安全性により配慮した床版設置装置および床版設置方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前記課題を解決する発明であり、以下のような床版設置装置および床版設置方法である。
【0009】
即ち、本発明に係る床版設置装置の第1の態様は、橋梁の床版を設置する床版設置装置であって、略鉛直方向に立設している4つの脚部を有してなり、該4つの脚部が側辺に位置して全体の形状が略直方体形状となっているフレーム本体部と、前記フレーム本体部に支持されていて前記フレーム本体部を略水平方向に貫いて延びる天井長尺梁と、を有し、前記天井長尺梁の両端部は、それぞれ前記フレーム本体部から片持ちで張り出していて2つの片持ち張り出し部となっており、前記天井長尺梁には、前記床版を支持した状態で、前記天井長尺梁の前記2つの片持ち張り出し部のうちの一方から前記2つの片持ち張り出し部のうちの他方まで移動可能な運搬機構が設けられており、前記フレーム本体部の前記4つの脚部のうち、前記略直方体形状における側面を形成する隣り合う側辺に位置していて前記天井長尺梁が間に位置する2つの脚部の下部同士の間には、当該下部同士を連結する脚部連結部材が設けられていることを特徴とする床版設置装置である。
【0010】
ここで、本願において、「側辺」とは、略直方体形状における側辺のことであり、当該略直方体形状における側面の交線のことである。
(【0011】以降は省略されています)

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