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公開番号2024134018
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044091
出願日2023-03-20
発明の名称給紙装置および画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B65H 7/04 20060101AFI20240926BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ロール紙の用紙後端を直接検知する給紙装置を提供すること。
【解決手段】長尺の用紙が巻かれたロール紙から用紙を供給する給紙装置であって、センサ(センサ93)とコロ部(コロ92)とをロール紙の軸中心に向かって配置し、センサとコロ部とがロール紙の表面に当接するように支持する支持部材(アーム91)と、センサが検知する信号を取得し、ロール紙の回転を制御する制御部と、を備える。コロ部は、ロール紙の円周方向においてセンサと異なる位置に配置され、センサは、ロール紙の後端の段差を検知可能である。また、制御部は、ロール紙を、用紙を供給する方向に回転させ、ロール紙の後端がセンサを通過する際にセンサが検知した第一信号と、ロール紙の後端がコロ部を通過する際にセンサが検知した第二信号とを用いて、ロール紙の後端を検知する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項１】
長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
センサとコロ部とを前記ロール紙の軸中心に向かって配置し、前記センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、
前記センサが検知する信号を取得し、前記ロール紙の回転を制御する制御部と、
を備え、
前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記センサと異なる位置に配置され、
前記センサは、前記ロール紙の後端の段差を検知可能であり、
前記制御部は、前記ロール紙を、前記用紙を供給する方向に回転させ、前記ロール紙の後端が前記センサを通過する際に前記センサが検知した第一信号と、前記ロール紙の後端が前記コロ部を通過する際に前記センサが検知した第二信号とを用いて、前記ロール紙の後端を検知する
ことを特徴とする給紙装置。
続きを表示（約 530 文字）【請求項２】
前記ロール紙の後端を検知した後、前記制御部は、前記ロール紙の回転を停止させる
ことを特徴とする請求項１に記載の給紙装置。
【請求項３】
給紙状態を表示する表示部を、さらに備え、
前記ロール紙の後端を検知した後、前記表示部は、前記ロール紙が無くなったことを表示する
ことを特徴とする請求項１または２に記載の給紙装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記ロール紙を、前記用紙を供給する方向とは逆方向に回転させ、前記ロール紙の先端が前記コロ部を通過する際に前記センサが検知した第三信号と、前記ロール紙の先端が前記センサを通過する際に前記センサが検知した第四信号とを用いて、前記ロール紙の先端を検知する
ことを特徴とする請求項１または２に記載の給紙装置。
【請求項５】
前記制御部は、前記第一信号の単位時間当たりの信号変化の傾きと、前記第二信号の単位時間当たりの信号変化の傾きとを用いて、前記ロール紙の後端を検知する
ことを特徴とする請求項１または２に記載の給紙装置。
【請求項６】
請求項１または２に記載の給紙装置を備える画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、給紙装置および画像形成装置に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
ロール紙を給紙、搬送する給紙装置において、ロール紙の用紙終端を検知するロールエンド検知技術が考えられ既に知られている。
例えば、特許文献１には、ロールエンド検知を行うため、ロール紙表面にコロを接触させ、その回転ムラをセンサで検知、あるいは接触させたコロを駆動するモータの電流値変化にてロールエンドを検知する構成が開示されている。
しかしながら、ロール紙の用紙後端を直接検知する構成ではないため、誤検知の可能性があり、改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、ロール紙の用紙後端を直接検知する給紙装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上述した課題を解決するために、本発明は、長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
センサとコロ部とを前記ロール紙の軸中心に向かって配置し、前記センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、
前記センサが検知する信号を取得し、前記ロール紙の回転を制御する制御部と、
を備え、
前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記センサと異なる位置に配置され、
前記センサは、前記ロール紙の後端の段差を検知可能であり、
前記制御部は、前記ロール紙を、前記用紙を供給する方向に回転させ、前記ロール紙の後端が前記センサを通過する際に前記センサが検知した第一信号と、前記ロール紙の後端が前記コロ部を通過する際に前記センサが検知した第二信号とを用いて、前記ロール紙の後端を検知するものとする。
【発明の効果】
【０００５】
本発明によれば、ロール紙の用紙後端を直接検知する給紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
本発明の実施形態に係る給紙装置の構成例の要部を説明する側面図である。
同給紙装置の機能例を説明する機能ブロック図である。
同給紙装置において、ロール紙をセットする動作例を説明するフローチャートである。
アームの構成例を説明する図である。
ロール紙表面の段差を検知する場合の動作例を説明する図である。
コロと、センサと、ロール紙の用紙先端との位置関係を説明する図である。
図６のセンサ信号の変化を説明する図である。
ロール紙の自動給紙の状態例を説明する模式図である。
用紙後端が糊付けされているロール紙のロールエンド時の状態例を説明する模式図である。
用紙後端がテープ止めのロール紙のロールエンド時の状態例を説明する模式図である。
実施形態の給紙装置がロール紙の用紙後端を検知する動作例を説明する模式図である。
コロと、センサと、ロール紙の用紙後端との位置関係を説明する図である。
図１２のセンサ信号の変化を説明する図である。
ロールエンド検知の動作例を説明するフローチャートである。
図１３のセンサ信号の波形の一例を説明する図である。
センサ信号の傾きによるロールエンド検知の動作例を説明するフローチャートである。
ロール紙のロール径とセンサ信号の傾きとの関係例を説明する表である。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成例の斜視図である。
同画像形成装置の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、本発明に係る給紙装置および画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想定することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。また、各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【０００８】
本発明の実施形態に係る給紙装置は、ロール紙の後端の検知（ロールエンド検知）に際して、直接ロール紙表面にセンサを接触させロール紙の用紙後端の紙厚分の段差を検知する。このようにすると、センサの出力が不安定とならず確実にロールエンド検知を行うことができる。
【０００９】
本発明の実施形態に係る給紙装置の一態様は、例えば、長尺の用紙が巻かれたロール紙から用紙を供給する給紙装置であって、センサ（センサ９３）とコロ部（コロ９２）とをロール紙の軸中心に向かって配置し、センサとコロ部とがロール紙の表面に当接するように支持する支持部材（アーム９１）と、センサが検知する信号を取得し、ロール紙の回転を制御する制御部と、を備える。コロ部は、ロール紙の円周方向においてセンサと異なる位置に配置され、センサは、ロール紙の後端の段差を検知可能な検知精度を有する。また、制御部は、ロール紙を、用紙を供給する方向に回転させ、ロール紙の後端がセンサを通過する際にセンサが検知した第一信号と、ロール紙の後端がコロ部を通過する際にセンサが検知した第二信号とを用いて、ロール紙の後端を検知する。（）内は後述する図１１の構成を一例として対応付けている。
【００１０】
また、実施形態の給紙装置は、ロール紙の先端検知機構を有し、ロール紙から用紙を自動で供給することができる。給紙装置は、ロール紙の用紙先端の段差をセンサによって検知することで先端を検知し、給紙搬送部まで搬送する。給紙搬送部は、ロール紙の用紙を供給先へ供給する手段であり、例えば、後述する図１の搬送ローラ対６、または、図１９の搬送路９とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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