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公開番号2024130553
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040355
出願日2023-03-15
発明の名称車両用検出器及び車両用検出システム
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類B60R 22/48 20060101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約【課題】座席側に設けられる子機ユニットを適正に稼働し続けることができる車両用検出器及び車両用検出システムを提供する。
【解決手段】車両用検出器1は、子機ユニット5が、充電池17と、充電池17の電力により駆動し、状態信号を送信するBLE制御回路19とを備える。着座検出ユニット3は、検出した着座状態に対応する着座状態信号を状態信号として子機ユニット5に出力する着座センサ10と、着座による圧力に応じて発電し、得られた電力を充電池17に充電する圧力発電素子11とを有する。着用検出ユニット4は、検出した着用状態に対応する着用状態信号を状態信号として子機ユニット5に出力するシートベルトセンサ12と、バックル8に対するタング7の着脱に応じて発電し、得られた電力を充電池17に充電するダイナモ13とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の座席に設けられ、当該車両の搭乗者の着座状態を検出する着座検出ユニットと、
前記座席のシートベルトに設けられた挿入部材を着脱可能にするバックルに設けられ、当該座席に着座した前記搭乗者のシートベルトの着用状態を検出する着用検出ユニットと、
前記座席に設けられ、前記着座検出ユニット及び前記着用検出ユニットから出力される状態信号を、車両側に設けられた親機ユニットに対して無線通信により送信する子機ユニットと、を備え、
前記子機ユニットは、
電力を蓄電可能である充電池と、
前記充電池の電力により駆動し、前記状態信号を送信する無線通信部と、を備え、
前記着座検出ユニットは、
前記座席に対する前記搭乗者の着座状態を検出し、検出した前記着座状態に対応する着座状態信号を前記状態信号として前記子機ユニットに出力する着座センサと、
前記座席への着座による圧力に応じて発電し、得られた電力を前記子機ユニットの前記充電池に充電する着座発電部と、を有し、
前記着用検出ユニットは、
前記座席に着座した前記搭乗者のシートベルトの着用状態を検出し、検出した前記着用状態に対応する着用状態信号を前記状態信号として前記子機ユニットに出力するシートベルトセンサと、
前記バックルに対する前記挿入部材の着脱に応じて発電し、得られた電力を前記子機ユニットの前記充電池に充電する着用発電部と、を有する
ことを特徴とする車両用検出器。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記バックルは、
バックル本体と、
前記バックル本体に収容され、当該バックル本体に対する前記挿入部材の挿抜に応じて挿抜方向に伸縮するように支持されたコイルスプリングと、
前記バックル本体に収容され、当該バックル本体に対する前記挿入部材の前記挿抜方向の移動を回動に変換して前記着用発電部の回転軸を回転させるギア機構と、を備え、
前記挿抜方向のうちの挿入方向への前記挿入部材の移動時に前記コイルスプリングに加わる挿入力に応じて前記回転軸を正方向に回転させる場合において、前記回転軸の前記正方向の回転速度が前記着用発電部の発電可能な回転速度以上となるように、前記コイルスプリングのばね定数及び前記ギア機構のギア比が設定される
請求項1に記載の車両用検出器。
【請求項3】
前記子機ユニットは、
前記充電池に流れる電流を全波整流する整流回路を有し、
前記バックルは、
前記挿抜方向のうちの抜去方向への前記挿入部材の移動時に前記コイルスプリングの反発力に応じて前記回転軸を前記正方向と反対側の逆方向に回転させる場合において、前記回転軸の前記逆方向の回転により前記着用発電部から前記充電池に流れる充電電流を前記整流回路により全波整流して前記充電池の充電に用いる
請求項2に記載の車両用検出器。
【請求項4】
車両の座席に設けられ、当該車両の搭乗者の着座状態を検出する着座検出ユニットと、
前記座席のシートベルトに設けられた挿入部材を着脱可能にするバックルに設けられ、当該座席に着座した前記搭乗者のシートベルトの着用状態を検出する着用検出ユニットと、
前記座席に設けられ、前記着座検出ユニット及び前記着用検出ユニットから出力される状態信号を無線通信により送信する子機ユニットと、
前記車両側に設けられ、前記子機ユニットから受信した前記状態信号に応じて前記搭乗者の着座状態および前記シートベルトの着用状態を判定する親機ユニットと、を備え、
前記子機ユニットは、
電力を蓄電可能である充電池と、
前記充電池の電力により駆動し、前記状態信号を送信する無線通信部と、を備え、
前記着座検出ユニットは、
前記座席に対する前記搭乗者の着座状態を検出し、検出した前記着座状態に対応する着座状態信号を前記状態信号として前記子機ユニットに出力する着座センサと、
前記座席への着座による圧力に応じて発電し、得られた電力を前記子機ユニットの前記充電池に充電する着座発電部と、を有し、
前記着用検出ユニットは、
前記座席に着座した前記搭乗者のシートベルトの着用状態を検出し、検出した前記着用状態に対応する着用状態信号を前記状態信号として前記子機ユニットに出力するシートベルトセンサと、
前記バックルに対する前記挿入部材の着脱に応じて発電し、得られた電力を前記子機ユニットの前記充電池に充電する着用発電部と、を有する
ことを特徴とする車両用検出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用検出器及び車両用検出システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の搭乗者の座席への着座状態やシートベルトの装着状態を検出し、それらの検出結果に応じて搭乗者に警告を行う車両用検出器がある。このような車両用検出器では、シートベルトの装着状態を示す検出信号を座席側の子機から車両側の親機に無線通信により送信するものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-238947号公報
特開2015-104929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の車両用検出器では、座席側の子機と車両側の親機との間の電線の配索等が不要となるが、着座状態や装着状態の検出を担う子機に供給する電力を内蔵電池等により供給している。そのため、従来の車両用検出器では、内蔵電池の消耗による交換が必要となるなど、外部から子機への充電無しに当該子機を稼働させ続けることが容易でない点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、座席側に設けられる子機ユニットを適正に稼働し続けることができる車両用検出器及び車両用検出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用検出器は、車両の座席に設けられ、当該車両の搭乗者の着座状態を検出する着座検出ユニットと、前記座席のシートベルトに設けられた挿入部材を着脱可能にするバックルに設けられ、当該座席に着座した前記搭乗者のシートベルトの着用状態を検出する着用検出ユニットと、前記座席に設けられ、前記着座検出ユニット及び前記着用検出ユニットから出力される状態信号を、車両側に設けられた親機ユニットに対して無線通信により送信する子機ユニットと、を備え、前記子機ユニットは、電力を蓄電可能である充電池と、前記充電池の電力により駆動し、前記状態信号を送信する無線通信部と、を備え、前記着座検出ユニットは、前記座席に対する前記搭乗者の着座状態を検出し、検出した前記着座状態に対応する着座状態信号を前記状態信号として前記子機ユニットに出力する着座センサと、前記座席への着座による圧力に応じて発電し、得られた電力を前記子機ユニットの前記充電池に充電する着座発電部と、を有し、前記着用検出ユニットは、前記座席に着座した前記搭乗者のシートベルトの着用状態を検出し、検出した前記着用状態に対応する着用状態信号を前記状態信号として前記子機ユニットに出力するシートベルトセンサと、前記バックルに対する前記挿入部材の着脱に応じて発電し、得られた電力を前記子機ユニットの前記充電池に充電する着用発電部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る車両用検出器及び車両用検出システムによれば、座席側に設けられる子機ユニットを適正に稼働し続けることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る車両検出器を含む車両用検出システムの概略構成を示すブロック図である。
図2は、車両の座席に適用された車両用検出器の配置例を示す模式図である。
図3は、着用検出ユニットが適用されたバックル(シートベルト未装着状態)の概略構成を示す模式図である。
図4は、着用検出ユニットが適用されたバックル(シートベルト装着状態)の概略構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る車両用検出器及び車両用検出システムについて図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【0010】
[実施形態]
本実施形態に係る車両用検出器1及び車両用検出システムSは、図2に示す自動車等の車両100に設けられる。車両100は、車室内に配置され、当該車両100の搭乗者が着座する座席101を備える。座席101は、車室内に1つ配置されていても、複数配置されていてもよい。座席101は、例えば、図2に示すように、背もたれ部102と、座面部103とを備え、座面部103側にシートベルト6に設けられたタング(挿入部材)7を固定するためのバックル8が設けられている。シートベルト6は、図2に示すように、いわゆる3点式シートベルトであるが、これに限定されるものではない。バックル8は、搭乗者の操作に応じてタング7の着脱を可能にするシートベルトバックルである。座面部103は、座席101に着座した搭乗者と接触する着座領域103aを有する。着座領域103aは、座面部103の形状に応じて、身長や体重、体型等が異なる様々な搭乗者に対応するように設定される。
(【0011】以降は省略されています)

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