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公開番号2024172765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090717
出願日2023-06-01
発明の名称ワイヤハーネス及びクランプ
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/30 20060101AFI20241205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】配索材に対するクランプの位置ずれを防止して、適正な作業性を確保することができるワイヤハーネス及び、クランプを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態のワイヤハーネスWH、及び、クランプ1は、車体の取付パネルに形成された貫通孔に嵌合するクリップ11と、平板状に形成されて平板の長手方向に沿って配索材Wが配索される配索部12と、を備え、配索部12は、平板におけるクリップ11と反対側の他方の面に、長手方向に沿って延びる複数の突条32を有し、突条32に沿って配索材Wを配索し、かつ、配索部12に固定バンド2を巻き付けた状態で、配索材Wを突条32と固定バンド2とで挟んで固定している。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
配索材と、
前記配索材を支持するクランプと、
前記配索材を前記クランプに固定する固定部材と、を備え、
前記クランプは、
車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、
平板状に形成されて平板の長手方向に沿って前記配索材が配索される配索部と、を備え、
前記配索部は、前記平板における前記クリップと反対側の面に、前記長手方向に沿って延びる複数の突条を有し、前記突条に沿って前記配索材を配索し、かつ、前記配索部に前記固定部材を巻き付けた状態で、前記配索材を前記突条と前記固定部材とで挟んで固定していることを特徴とするワイヤハーネス。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記配索部は、複数の前記突条の隙間が前記配索材の直径よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
前記配索部は、少なくとも前記突条が弾性変形する材料で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、
平板状に形成されて平板の長手方向に沿って配索材が配索される配索部と、を備え、
前記配索部は、前記平板における前記クリップと反対側の面に、前記長手方向に沿って延びる複数の突条を有し、前記突条に沿って前記配索材を配索し、かつ、前記配索部に固定部材を巻き付けた状態で、前記配索材を前記突条と前記固定部材とで挟んで固定することを特徴とするクランプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス及びクランプに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、車両に配設されるワイヤハーネスとして、車体パネルに形成された貫通孔に取付けられるクランプと、このクランプに支持される電線などの配索材とを備えた技術が知られている。特許文献1には、クランプに相当する電線保持具が平板状の基板を有し、この基板を折り返して電線を挟み込んで支持する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平09-32970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、電線保持具が基板を折り返して電線を固定するため、電線保持具と電線との接触面積が少なく、配索材としての電線とクランプとしての電線保持具との固定が不十分な状態になり、配索材に対するクランプの位置ずれを起こしやすい。このため、車両にワイヤハーネスを組付ける際に、上記した貫通孔とクランプとの位置が合わず組付け困難となり、作業性の面で改善の余地が残されている。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、配索材に対するクランプの位置ずれを防止して、適正な作業性を確保することができるワイヤハーネス及び、クランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、配索材と、配索材を支持するクランプと、配索材をクランプに固定する固定部材と、を備え、クランプは、車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、平板状に形成されて平板の長手方向に沿って配索材が配索される配索部と、を備え、配索部は、平板におけるクリップと反対側の面に、長手方向に沿って延びる複数の突条を有し、突条に沿って配索材を配索し、かつ、配索部に固定部材を巻き付けた状態で、配索材を突条と固定部材とで挟んで固定していることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るクランプは、車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、平板状に形成されて平板の長手方向に沿って配索材が配索される配索部と、を備え、配索部は、平板におけるクリップと反対側の面に、長手方向に沿って延びる複数の突条を有し、突条に沿って配索材を配索し、かつ、配索部に固定部材を巻き付けた状態で、配索材を突条と固定部材とで挟んで固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のワイヤハーネス、及び、クランプによれば、配索配索部は、平板におけるクリップと反対側の面に、長手方向に沿って延びる複数の突条を有し、突条に沿って配索材を配索し、配索部に固定部材を巻き付けた状態で、配索材を突条と固定部材とで挟んで固定しているため、配索材に対するクランプの位置ずれを防止することができる。このため、車両にワイヤハーネスを組付ける際に適正な作業性を確保することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第一実施形態に係るワイヤハーネスの概略構成の一部を示す斜視図である。
図2は、第一実施形態に係るワイヤハーネスを取付パネルに取り付ける前の状態を示す図である。
図3は、第一実施形態に係るワイヤハーネスを取付パネルに取り付けた後の状態を示す図である。
図4は、第一実施形態に係るワイヤハーネスのクランプの斜視図である。
図5は、第一実施形態に係るワイヤハーネスを、配索材の軸線に垂直な面で切断した側断面図であり、固定バンドを締めた状態を示す図である。
図6は、第二実施形態に係るワイヤハーネスのクランプの斜視図である。
図7は、第二実施形態に係るワイヤハーネスを、配索材の軸線に垂直な面で切断した側断面図であり、固定バンドを締めた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第一実施形態)
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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