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公開番号
2024172763
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090715
出願日
2023-06-01
発明の名称
シールドコネクタおよびワイヤハーネス
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H01R
13/648 20060101AFI20241205BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電線に対する固着力を向上することができるシールドコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】シールドコネクタ1は、電線Wの端末に設けられた端子10を内側に保持するインナハウジング20と、電線Wの絶縁被覆W2の周囲を覆うスリーブ30と、インナハウジング20を内側に収容する筒状部41、筒状部41と一体に形成されスリーブ30の外周側に加締められる一対の第1バレル片部42を有したシールドシェル40と、一対の第1バレル片部42とスリーブ30との間に介在される外側シールド部51、外側シールド部51と折り返し部53を介して接続されスリーブ30と絶縁被覆W2との間に介在される内側シールド部52を有した編組体50と、を備え、一対の第1バレル片部42の内面には、外側シールド部51と軸線方向Xに係止される第1凹凸部45が設けられる。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
電線の端末に設けられた端子を内側に保持する絶縁性のインナハウジングと、
前記インナハウジングに対して前記電線の軸線方向にずれて位置され、当該電線の絶縁被覆の周囲を覆うスリーブと、
導電性の金属によって筒状に形成され前記インナハウジングを内側に収容する筒状部と、前記筒状部と一体に形成され前記スリーブの外周側に加締められる一対の第1バレル片部と、を有したシールドシェルと、
前記一対の第1バレル片部と前記スリーブとの間に介在される外側シールド部と、前記外側シールド部と折り返し部を介して接続され前記スリーブと前記絶縁被覆との間に介在される内側シールド部と、を有した編組体と、
を備え、
前記一対の第1バレル片部の内面には、前記外側シールド部と前記軸線方向に係止される第1凹凸部が設けられる、
シールドコネクタ。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記スリーブの外面には、前記外側シールド部と前記軸線方向に係止される第2凹凸部が設けられる、
請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
前記第2凹凸部は、前記第1凹凸部と噛み合う形状である、
請求項2に記載のシールドコネクタ。
【請求項4】
導電性を有し、端末に端子が設けられた電線と、
前記電線の端末に設けられたシールドコネクタと、を備え、
前記シールドコネクタは、
前記端子を内側に保持する絶縁性のインナハウジングと、
前記インナハウジングに対して前記電線の軸線方向にずれて位置され、当該電線の絶縁被覆の周囲を覆うスリーブと、
導電性の金属によって筒状に形成され前記インナハウジングを内側に収容する筒状部と、前記筒状部と一体に形成され前記スリーブの外周側に加締められる一対の第1バレル片部と、を有したシールドシェルと、
前記一対の第1バレル片部と前記スリーブとの間に介在される外側シールド部と、前記外側シールド部と折り返し部を介して接続され前記スリーブと前記絶縁被覆との間に介在される内側シールド部と、を有した編組体と、
を備え、
前記一対の第1バレル片部の内面には、前記外側シールド部と前記軸線方向に係止される第1凹凸部が設けられる、
ワイヤハーネス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールドコネクタおよびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のシールドコネクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、電線の端末に設けられた端子を内側に保持するインナハウジングと、電線の絶縁被覆の周囲を覆うスリーブと、インナハウジングを内側に収容する筒状部およびスリーブの外周側に加締められるバレル片部を有したシールドシェルと、バレル片部とスリーブとの間に介在される外側シールド部および外側シールド部と折り返し部を介して接続されスリーブと絶縁被覆との間に介在される内側シールド部を有した編組体と、を備えたシールドコネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-107563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載のシールドコネクタでは、例えば、電線に対する固着力向上の点で、更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電線に対する固着力を向上することができるシールドコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るシールドコネクタは、電線の端末に設けられた端子を内側に保持する絶縁性のインナハウジングと、前記インナハウジングに対して前記電線の軸線方向にずれて位置され、当該電線の絶縁被覆の周囲を覆うスリーブと、導電性の金属によって筒状に形成され前記インナハウジングを内側に収容する筒状部と、前記筒状部と一体に形成され前記スリーブの外周側に加締められる一対の第1バレル片部と、を有したシールドシェルと、前記一対の第1バレル片部と前記スリーブとの間に介在される外側シールド部と、前記外側シールド部と折り返し部を介して接続され前記スリーブと前記絶縁被覆との間に介在される内側シールド部と、を有した編組体と、を備え、前記一対の第1バレル片部の内面には、前記外側シールド部と前記軸線方向に係止される第1凹凸部が設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るシールドコネクタおよびワイヤハーネスは、一対の第1バレル片部の内面には、外側シールド部と軸線方向に係止される第1凹凸部が設けられる。この構成により、シールドコネクタおよびワイヤハーネスは、例えば、電線が軸線方向に沿って引っ張られた場合に、編組体の外側シールド部がシールドシェルの第1凹凸部に引っ掛かるため、当該編組体および端子を含む電線全体の軸線方向への移動(抜け)を抑制することができる。この結果、シールドコネクタおよびワイヤハーネスは、電線に対する固着力を向上することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスに適用されるシールドコネクタの例示的な斜視図である。
図2は、実施形態に係るシールドコネクタのモジュールの例示的な斜視図である。
図3は、実施形態に係るシールドコネクタのモジュールの例示的な分解斜視図である。
図4は、実施形態に係るシールドコネクタのシールドシェルの例示的な斜視図であって、一対の第1バレル片部および一対の第2バレル片部の圧着前の状態を示した図である。
図5は、実施形態に係るシールドコネクタのスリーブおよび編組体の例示的な分解斜視図である。
図6は、実施形態に係るシールドコネクタのモジュールの例示的な断面図である。
図7は、実施形態に係るシールドコネクタのモジュールの例示的な組立方法を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスWHに適用されるシールドコネクタ1の斜視図であり、図2は、シールドコネクタ1のモジュール3の斜視図である。図1、2に示される本実施形態のシールドコネクタ1は、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、シールドコネクタ1等で複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。
(【0011】以降は省略されています)
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