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公開番号2024130167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039731
出願日2023-03-14
発明の名称シーブの加熱システム、シーブの加熱方法
出願人株式会社明電舎
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B66B 7/00 20060101AFI20240920BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】建屋内でシーブにシャフトを水平方向から挿入して焼嵌めする際に熱変化による変位量の不均一化の抑制を図る。
【解決手段】シーブ2と熱風発生装置3とを備え、シーブ2の両端開口部はカバー11により閉塞されている。この熱風発生装置3からシーブ2に熱風を排出することでシーブ2内に熱風が供給される一方、供給された熱風は熱風発生装置3に吸入される。この排出と吸入とにより熱風発生装置3とシーブ2との間を熱風が循環し、シーブ2が加熱される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エレベータ装置用巻上機のシーブにシャフトを焼嵌めする際に前記シーブを加熱するシステムであって、
前記シーブを加熱する熱風を発生させる装置を備え、
前記装置から前記シーブに前記熱風を排出することで前記シーブ内に前記熱風を供給する一方、
前記シーブ内に供給された前記熱風を前記装置に吸入し、
前記排出と前記吸入とにより前記装置と前記シーブとの間を熱風が循環し、前記シーブが加熱されることを特徴とするシーブの加熱システム。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記シーブの両端開口部を閉塞するカバーを設けた
ことを特徴とする請求項1に記載されたシーブの加熱システム。
【請求項3】
前記カバーには、前記シャフトの挿入用の孔部が形成され、
前記孔部を閉塞するカバーを着脱自在に設けたことを特徴とする請求項2に記載されたシーブの加熱システム。
【請求項4】
前記カバーは、
前記装置が前記熱風を前記シーブ内に排出する排出口と、
前記装置が前記熱風を前記シーブ内から吸入する吸入口と、
を備え、
前記排出口と前記吸入口とが上下の対称位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載されたシーブの加熱システム。
【請求項5】
エレベータ装置用巻上機のシーブと、
前記シーブを加熱する熱風を発生させる装置と、
を備え、
前記シーブにシャフトを焼嵌めにより装着する際に前記シーブを加熱する方法であって、
前記装置から前記シーブに前記熱風を排出し、前記熱風を前記シーブ内に供給する工程と、
前記シーブ内に供給された前記熱風を前記装置に吸入する工程と、
を有し、
前記各工程の実行により前記熱風が前記装置と前記シーブとの間を循環し、前記シーブが加熱されることを特徴とするシーブの加熱方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ装置用巻上機のシーブにシャフトを焼嵌めする際にシーブを加熱する技術に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
(1)周知のようにエレベータ装置については、ベース上に電動機を設置し、電動機の回転軸の一端を延長したシャフトに巻上用のシーブを装着したギヤレス巻上機が提案されている。
【0003】
このシャフトおよびシーブは、大荷重に耐えるため、締めりばめ(穴の最小許容寸法よりも軸の最大許容寸法が大きい状態)による締結が用いられ、所定の締め代を有し、芯出しの容易さからシャフトを垂直に吊った姿勢でシーブに締結されている。
【0004】
確かにエレベータ用巻上機を工場内で組み立てる場合、機材やスペースなどの余裕があるため、前記締結方法にスペース的な問題は生じない。その一方でエレベータ巻上機は、既存設備の更新時に建屋(エレベータ機械室)内に分解状態で搬入して組み立てを実施する場合がある。
【0005】
この場合、建屋内にはスペースに限りがあり、特に垂直方向でのシャフトの挿入は建屋内スペースの限界を超えるおそれがあるため、水平方法でシャフトを締結する必要がある。
【0006】
(2)建屋内でシーブとシャフトを締結する方法としては、
・油圧ジャッキなどを用いた圧入
・加熱装置でシーブを加熱膨張させることによる焼嵌め
の2パターンが用いられている。
【0007】
ところが、前記圧入については、各部品および治具が圧入時の高荷重に耐えうる強度を有する必要があり、高強度化のために寸法・質量が大きく、コストが高騰するおそれがある。また、圧入の過程でシーブとシャフトの接触面が傷つくおそれもある。
【0008】
前記焼嵌めについては、建屋内にシーブを丸ごと加熱できるような加熱装置を搬入できず、シーブを加熱することが困難な場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平11-114729号公報
【非特許文献】
【0010】
”T.S.K熱風発生器 C型シリーズ” 株式会社関西電熱 2021.7D.10,000 インターネットURL:https://kansaidennetsu.meclib.jp/no4/book/index.html#target/page_no=1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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