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公開番号
2024160417
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023073096
出願日
2023-04-27
発明の名称
ステータ及び回転機
出願人
株式会社明電舎
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02K
1/20 20060101AFI20241107BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ステータコイルを冷却する冷却構造について改善することを目的とする。
【解決手段】ステータコアは、軸方向に分割された複数の分割ステータコアを有し、前記複数の分割ステータコアは、前記スロットを構成する第1スロットと、冷媒の流路であって、径方向外側に開放し、径方向内側に開放せず、前記第1スロットと連通しない第1流路と、を有する第1ステータコアと、前記第1スロットと軸方向で連通し、前記スロットを構成する第2スロットと、径方向外側に開放せず、前記第1流路と軸方向で連通し、前記第2スロットと連通する第2流路と、を有する第2ステータコアと、前記第1スロット又は前記第2スロットと軸方向で連通し、前記スロットを構成する第3スロットを有する第3ステータコアとを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
回転機のステータであって、
ステータコアと、前記ステータコアのスロットに収容されたステータコイルと、を有し、
前記ステータコアは、電磁鋼板を積層した積層鋼板で形成され、
前記ステータコアは、軸方向に分割された複数の分割ステータコアを有し、
前記複数の分割ステータコアは、
前記スロットを構成する第1スロットと、冷媒の流路であって、径方向外側に開放し、径方向内側に開放せず、前記第1スロットと連通しない第1流路と、を有する第1ステータコアと、
前記第1スロットと軸方向で連通し、前記スロットを構成する第2スロットと、径方向外側に開放せず、前記第1流路と軸方向で連通し、前記第2スロットと連通する第2流路と、を有する第2ステータコアと、
前記第1スロット又は前記第2スロットと軸方向で連通し、前記スロットを構成する第3スロットを有する第3ステータコアと、
を有し、
ステータコアは、軸方向両端に前記第3ステータコアを有し、軸方向両端の前記第3ステータコアの間に前記第1ステータコア及び前記第2のステータコアを有し、
前記第1スロット、前記第2スロット及び前記第3スロットは、前記ステータコアを軸方向に貫通する軸方向流路を有する、
ことを特徴とするステータ。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
絶縁層の両側を発泡接着層で挟んだ3層構造の絶縁シートを有し、
前記ステータコイルは、前記絶縁シートに包まれて前記スロットに収容される、
ことを特徴とする請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
前記絶縁シートは、前記ステータコイルの四方を覆う。
ことを特徴とする請求項2に記載のステータ。
【請求項4】
前記軸方向流路は、前記スロット内で前記ステータコイルの径方向外側及び径方向内側の少なくともどちらかに設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のステータ。
【請求項5】
絶縁部材であるガイド部材を有し、
前記軸方向流路は、少なくとも前記ステータコイル及び前記ガイド部材で囲まれている、
ことを特徴とする請求項1に記載のステータ。
【請求項6】
前記スロットは、径方向内側に開放しており、
前記軸方向流路は、前記スロット内で前記ステータコイルの径方向内側に設けられており、
前記ガイド部材は、前記スロット径方向内側での開放を塞ぐ、
ことを特徴とする請求項5に記載のステータ。
【請求項7】
請求項1に記載のステータと、前記ステータの径方向内側に配置されたロータと、を有する回転機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータ及び回転機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
最近では、電動車両用駆動モータや発電機等の回転機の高出力化が著しく、高出力化に伴う発熱を冷却する技術が非常に重要となっている。回転機の冷却技術としては、冷媒としてのオイルでステータコイルを冷却する油冷方式が知られているが、ステータコイルのうち露出しているのはコイルエンドのみであり、ステータコイルのうちスロット内部の部分は油を直接当てることができない。このためスロット内部のコイルの冷却方法が課題となっている。
【0003】
これに対して、特許文献1では、軸方向で2分割されたステータコアの間に、絶縁材で形成された冷媒分配プレートを配置する技術を開示している。この技術によれば、冷媒は冷媒分配プレートを介してスロット内部のコイルに供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-161752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の場合、絶縁材の冷媒分配プレートの部分はトルク発生に寄与しないため、冷媒分配プレートを用いない場合と同等のトルクを得るためには大型化してしまうという問題があった。
【0006】
また、特許文献1の場合、ステータコイルは接着層によって互いに接着されることが記載されている。この接着層は通常、ワニス処理によって形成されるが、ステータコアに冷媒分配プレートとステータコイルを組付けた状態でワニス処理を行う場合、ワニスが冷媒の流路に入り込んで塞いでしまうという問題があった。
【0007】
このため、従来は、スロット内部のステータコイルを冷却する冷却構造に改善の余地があった。
【0008】
本発明は、スロット内部のステータコイルを冷却する冷却構造について改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るステータは、回転機のステータであって、ステータコアと、前記ステータコアのスロットに収容されたステータコイルと、を有し、前記ステータコアは、電磁鋼板を積層した積層鋼板で形成され、前記ステータコアは、軸方向に分割された複数の分割ステータコアを有し、前記複数の分割ステータコアは、前記スロットを構成する第1スロットと、冷媒の流路であって、径方向外側に開放し、径方向内側に開放せず、前記第1スロットと連通しない第1流路と、を有する第1ステータコアと、前記第1スロットと軸方向で連通し、前記スロットを構成する第2スロットと、径方向外側に開放せず、前記第1流路と軸方向で連通し、前記第2スロットと連通する第2流路と、を有する第2ステータコアと、前記第1スロット又は前記第2スロットと軸方向で連通し、前記スロットを構成する第3スロットを有する第3ステータコアと、を有し、ステータコアは、軸方向両端に前記第3ステータコアを有し、軸方向両端の前記第3ステータコアの間に前記第1ステータコア及び前記第2のステータコアを有し、前記第1スロット、前記第2スロット及び前記第3スロットは、前記ステータコアを軸方向に貫通する軸方向流路を有する。
【0010】
上記の一態様のステータにおいて、絶縁層の両側を発泡接着層で挟んだ3層構造の絶縁シートを有し、前記ステータコイルは、前記絶縁シートに包まれて前記スロットに収容されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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