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公開番号2024130030
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039511
出願日2023-03-14
発明の名称開閉器
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01H 50/18 20060101AFI20240920BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】動作の安定性を阻害せずに閉極動作初期における吸引力を確保する。
【解決手段】第1の方向に複数の鋼板を積層して形成された固定鉄心8と、固定鉄心8の複数の鋼板の端面と対向して設けられた可動鉄心7と、を備える。可動鉄心7は、磁力によって固定鉄心8に対して相対的に変位する。複数の鋼板は、第1の鋼板20と第2の鋼板21とを含み、第1の鋼板20と可動鉄心7との距離は第2の鋼板21と可動鉄心7との距離より短い。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1の方向に複数の板を積層して形成された第1の鉄心と、
前記第1の鉄心の端面と対向して設けられた第2の鉄心と、を備え、
前記第2の鉄心は、磁力によって前記第1の鉄心に対して相対的に変位し、
前記複数の板は、第1の板と第2の板とを含み、
閉極動作前、前記第1の板と前記第2の鉄心との距離は前記第2の板と前記第2の鉄心との距離より短い開閉器。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記閉極動作前、前記第1の板と前記第2の鉄心との距離は、前記複数の板に含まれる各板と前記第2の鉄心との距離のうち最も短いことを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
【請求項3】
前記第1の板は、前記複数の板のうち最も外側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉器。
【請求項4】
前記閉極動作前、前記第2の鉄心の吸着面が形成される面と前記第1の板との距離は、前記第1の鉄心の吸着面が形成される面と前記第2の鉄心の吸着面が形成される面との距離以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉器。
【請求項5】
前記第1の鉄心は、前記第1の鉄心の吸着面が形成される面に対して前記第2の鉄心側に突出しているバイパス部を有し、
前記第1の方向における前記バイパス部の厚さは、前記第1の方向における前記第2の板の厚さより厚いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉器。
【請求項6】
前記第2の鉄心の変位方向における前記第1の板の全体長は、前記変位方向における前記第2の板の全体長より長いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉器。
【請求項7】
前記第1の方向における前記第1の鉄心の吸着面が形成される面の長さは、前記第1の方向における前記第2の鉄心の吸着面が形成される面の長さ以上であることを請求項1または請求項2に記載の開閉器。
【請求項8】
前記第1の鉄心の吸着面が形成される面は、前記第2の板で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉器。
【請求項9】
前記複数の板は、第3の板を含み、
前記閉極動作前、前記第3の板と前記第2の鉄心との距離は、前記第1の板と前記第2の鉄心との距離より長く、前記第2の板と前記第2の鉄心との距離より短いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉器。
【請求項10】
前記第2の鉄心の変位方向に対して垂直な方向は前記第1の方向であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、開閉器に関し、特に、磁力によって接点を開閉する開閉器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
磁力によって接点を開閉する開閉器では、電圧印加時に働く可動鉄心と固定鉄心との間の磁力による吸引力を利用して閉極動作を行う。
【0003】
特許文献1には、磁力によって接点を開閉する開閉器の一例である電磁接触器に用いられる電磁石が記載されている。特許文献1に記載の電磁石は、電磁コイルが装着された固定鉄心と、電磁コイルの励磁により固定鉄心に吸引される可動鉄心とを備えており、さらに固定鉄心および可動鉄心の一方または双方に、相手側の鉄心の側方に隙間を介して延びる磁気漏れ部が一体に突出形成されている。このような磁気漏れ部を備えることによって、吸引動作時に電磁コイルの磁束の一部を磁気漏れ部に導き、鉄心同士が接極する間際の吸引力を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-318023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
磁力によって接点を開閉する開閉器では、閉極動作の際に、無印加時に可動鉄心と固定鉄心とが近づかないよう可動鉄心に閉極時の変位方向とは逆の方向の力を加える開放ばねの力を超える吸引力が必要となる。この可動鉄心に働く吸引力は、可動鉄心と固定鉄心との間の空隙が大きいほど小さくなる。したがって、閉極指令を受けてから閉極を完了するまでにかかる時間を短縮することを考えた場合、空隙が大きい閉極動作初期において、開放ばねによる力を上回る吸引力をいかに確保するかが課題になる。
【0006】
特許文献1に記載の電磁石は、磁気漏れ部を備えることにより、接極間際の吸引力の一部を可動鉄心の移動方向外へ向けて全体の吸引力を抑制させることにより、鉄心同士の衝突速度を低下させるものであって、吸引力の早期確保すなわち閉極動作初期における吸引力の確保については何ら考慮されていない。例えば、特許文献1の段落0009には、電磁接触器の可動接点が固定接点との接触を開始するストロークまでの吸引力は従来と同じとなるように設定される旨が記載されている。なお、ここでいう従来とは、磁気漏れ部がない構成である。
【0007】
さらに、特許文献1に記載の電磁石は、以下に示す点で別の課題を有している。特許文献1に記載の電磁石は、磁気漏れ部を形成するために、積層鋼板をリベットで締結して構成された固定鉄心の各鋼板に対して、相手側の鉄心の側方に伸びた突出形状加工をする必要があり、各鋼板の製造が容易ではない。さらに、そのような突出形状を有する鋼板を積層して固定鉄心を形成するには、各鋼板の位置決めに高い精度を要するため、固定鉄心の製造が容易ではない。各鋼板における製造誤差や、固定鉄心を組み立てる際の位置決め誤差が生じると、例えば吸着面に凹凸ができ異物が混入しやすくなったり、閉極動作時に固定鉄心と可動鉄心とが意図せず接触するなどして摩耗劣化したりと、開閉動作の安定性を阻害する原因になる。長期間安定した開閉動作を行うことが求められる開閉器においては、複雑な加工や高精度な位置決めが必要でないなど製造が容易である点や、動作中の劣化を抑止する点は重要である。
【0008】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、動作の安定性を阻害せずに閉極動作初期における吸引力を確保することができる開閉器を得ることを目的とする。
【0009】
本開示に係る開閉器は、第1の方向に複数の板を積層して形成された第1の鉄心と、第1の鉄心の端面と対向して設けられた第2の鉄心と、を備える。第2の鉄心は、磁力によって第1の鉄心に対して相対的に変位する。複数の板は、第1の板と第2の板とを含み、閉極動作前、第1の板と第2の鉄心との距離は第2の板と第2の鉄心との距離より短い。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、動作の安定性を阻害せずに閉極動作初期における吸引力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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