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公開番号
2024129586
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-27
出願番号
2023038897
出願日
2023-03-13
発明の名称
排ガス浄化用触媒
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
B01J
23/63 20060101AFI20240919BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】本発明は、ロジウムの耐久性が向上した排ガス浄化用触媒を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、担体と、ロジウム(Rh)とを含む排ガス浄化用触媒であって、前記担体が酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)を含み、15%~60%の前記ロジウムが前記担体に固溶している、排ガス浄化用触媒に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
担体と、ロジウム(Rh)とを含む排ガス浄化用触媒であって、前記担体が酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)を含み、15%~60%の前記ロジウムが前記担体に固溶している、排ガス浄化用触媒。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
25%~60%の前記ロジウムが前記担体に固溶している、請求項1に記載の排ガス浄化用触媒。
【請求項3】
前記担体に対して0.05重量%~1.0重量%の量で前記ロジウムを含む、請求項1又は2に記載の排ガス浄化用触媒。
【請求項4】
前記担体に対して0.1重量%~0.5重量%の量で前記ロジウムを含む、請求項3に記載の排ガス浄化用触媒。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は排ガス浄化用触媒に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車等の内燃機関から排出される排ガスには、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)等の有害成分が含まれている。これらの有害成分は排ガス浄化用触媒によって浄化されてから大気中に放出される。従来、この排ガス浄化用触媒には、CO、HCの酸化とNOxの還元とを同時に行う三元触媒が用いられている。三元触媒としては、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金属を触媒金属として用いたものが広く用いられている。
【0003】
近年の貴金属価格の上昇により、貴金属量の低減によるコスト削減の効果は以前より大きくなっている。貴金属の中でもロジウムは最も価格が高く、数%のロジウム量の低減でも大きな原価低減効果が得られる。
【0004】
排ガス浄化用触媒におけるロジウムの使用量の低減のための一つの方法として、ロジウムの耐久性を向上させることが挙げられる。ロジウムの耐久性の向上のための技術としては、例えばロジウムのシンタリング抑制技術がある。このような技術として、特許文献1には、ロジウム触媒層及び白金触媒層を備える排ガス浄化用触媒において、これらの触媒層の所定の元素についてポーリングの電気陰性度のモル平均値を制御する技術が開示されている。
【0005】
ここで、自動車用の排ガス浄化用触媒は、高温下及び空燃比(A/F)変動下という厳しい環境において使用される。よって、自動車用の排ガス浄化用触媒では、使用環境における排ガス浄化性能を確保する必要があり、通常、初期状態においては過剰量のロジウムが存在する。このため、排ガス浄化用触媒におけるロジウムの使用量の低減について改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-6147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記の通り、従来のロジウムを用いた排ガス浄化用触媒においては、ロジウムの耐久性を向上し、ロジウムの使用量を低減することについて改善の余地があった。それ故、本発明は、ロジウムの耐久性が向上した排ガス浄化用触媒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、所定の割合のロジウムを担体に固溶させることにより、ロジウムの耐久性を向上させることができることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)担体と、ロジウム(Rh)とを含む排ガス浄化用触媒であって、前記担体が酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)を含み、15%~60%の前記ロジウムが前記担体に固溶している、排ガス浄化用触媒。
(2)25%~60%の前記ロジウムが前記担体に固溶している、前記(1)に記載の排ガス浄化用触媒。
(3)前記担体に対して0.05重量%~1.0重量%の量で前記ロジウムを含む、前記(1)又は(2)に記載の排ガス浄化用触媒。
(4)前記担体に対して0.1重量%~0.5重量%の量で前記ロジウムを含む、前記(1)~(3)のいずれかに記載の排ガス浄化用触媒。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、ロジウムの耐久性が向上した排ガス浄化用触媒を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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