TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024129180
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038206
出願日2023-03-13
発明の名称電動機
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類H02K 5/20 20060101AFI20240919BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 電動機において、モールド樹脂の膨張を許容すると共に、製造作業を容易にする。
【解決手段】 電動機1は、周壁6、及び周壁の両端に設けられた一対の端壁7、8を有する円筒形のケーシング2と、周壁の内周面に沿って設けられる円筒形のステータ3と、ステータの内側に配置され、ケーシングに回転可能に支持されたロータ4とを有する。ステータは、ステータコア15と、ステータコアに巻き回されたステータ巻線16と、ステータコア及びステータ巻線をモールドするモールド樹脂17とを有する。ステータと、端壁の一方との間に、可撓性を有するスペーサ20が介装されている。スペーサは、モールド樹脂よりも低い弾性率を有するとよい。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
電動機であって、
周壁と、前記周壁の両端に設けられた一対の端壁とを有する円筒形のケーシングと、
前記周壁の内周面に沿って設けられる円筒形のステータと、
前記ステータの内側に配置され、前記ケーシングに回転可能に支持されたロータとを有し、
前記ステータは、ステータコアと、前記ステータコアに巻き回されたステータ巻線と、前記ステータコア及び前記ステータ巻線をモールドするモールド樹脂とを有し、
前記ステータと、前記端壁の一方との間に、可撓性を有するスペーサが介装されている電動機。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記スペーサは、前記モールド樹脂よりも低い弾性率を有する請求項1に記載の電動機。
【請求項3】
前記スペーサの単位体積当たりの質量は、前記モールド樹脂の単位体積当たりの質量よりも小さい請求項2に記載の電動機。
【請求項4】
前記スペーサは、環状の板状部と、前記板状部に突設された可撓性を有する複数の凸部とを有し、
前記板状部及び前記凸部の一方が、前記ステータに当接し、
前記板状部及び前記凸部の他方が、前記端壁に当接している請求項1に記載の電動機。
【請求項5】
複数の前記凸部は、前記ステータの軸線を中心とした放射方向に配列されている請求項4に記載の電動機。
【請求項6】
複数の前記凸部のそれぞれは、柱状に形成され、前記板状部から前記ステータの軸線と平行に直線状に延びている請求項5に記載の電動機。
【請求項7】
前記板状部は、前記ステータに当接すると共に、その外周部において前記周壁に当接している請求項5に記載の電動機。
【請求項8】
前記端壁には、冷却液が流れる第1冷却液通路が形成されている請求項1~請求項7のいずれか1つの項に記載の電動機。
【請求項9】
前記第1冷却液通路は、前記ステータの軸線を中心とした周方向に延びている請求項8に記載の電動機。
【請求項10】
前記第1冷却液通路は、前記周壁に形成された第2冷却液通路に接続している請求項8に記載の電動機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ステータコアと、ステータコアに巻き回されたステータ巻線と、ステータコアの周方向外周部に設けられたケーシングと、ステータコア、ステータ巻線、及びケーシングの隙間に充填された熱伝導を有するモールド樹脂とを有するステータを開示している。モールド樹脂は、ステータ巻線において発生した熱をケーシングに放熱する。
【0003】
モールド樹脂は、ステータ巻線の昇温によって膨張する。モールド樹脂の膨張を許容するために、特許文献2は、ケーシングの端壁とモールド樹脂の端部との間に隙間を設けた電動機を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-69226号公報
特開2004-120923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ケーシングの端壁との間に微小な隙間を残して、モールド樹脂をモールドするためには、隙間を形成するための成形型が必要になる等、製造工程が複雑になるという問題がある。また、微小な隙間を精度良く形成することが難しいという問題がある。
【0006】
本発明は、以上の背景を鑑み、電動機において、モールド樹脂の膨張を許容すると共に、製造作業を容易にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、電動機(1)であって、周壁(6)と、前記周壁の両端に設けられた一対の端壁(7、8)とを有する円筒形のケーシング(2)と、前記周壁の内周面に沿って設けられる円筒形のステータ(3)と、前記ステータの内側に配置され、前記ケーシングに回転可能に支持されたロータ(4)とを有し、前記ステータは、ステータコア(15)と、前記ステータコアに巻き回されたステータ巻線(16)と、前記ステータコア及び前記ステータ巻線をモールドするモールド樹脂(17)とを有し、前記ステータと、前記端壁の一方との間に、可撓性を有するスペーサ(20)が介装されている。
【0008】
この態様によれば、スペーサが弾性変形することによって、モールド樹脂の膨張が許容される。電動機の製造時には、スペーサをケーシング内に配置した状態で、モールド樹脂をモールドすることによって、ステータをケーシング内に配置することができる。これにより、電動機の製造作業を容易にすることができる。
【0009】
上記の態様において、前記スペーサは、前記モールド樹脂よりも低い弾性率を有してもよい。
【0010】
この態様によれば、モールド樹脂の伸縮に応じてスペーサが弾性変形することができる。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社東光高岳
充電器
16日前
株式会社村田製作所
電源装置
16日前
日置電機株式会社
電流制限回路
16日前
サンデン株式会社
モータ制御装置
16日前
キヤノン電子株式会社
ステッピングモータ
8日前
株式会社サタケ
電動機の端子箱
16日前
株式会社豊田自動織機
駆動装置
16日前
本田技研工業株式会社
回転電機
17日前
富士電機株式会社
電力変換装置
9日前
株式会社ダイヘン
充電システム
10日前
株式会社日立製作所
動力装置
9日前
日野自動車株式会社
電動機
2日前
ニチコン株式会社
電源装置
16日前
矢崎総業株式会社
グロメット
17日前
個人
屏風型プラスチックダンボール太陽光発電器
17日前
トヨタ自動車株式会社
駆動ユニット
17日前
株式会社B&GLOBAL
ポータブル電源
16日前
株式会社プロテリアル
リニアモータ
16日前
矢崎総業株式会社
プロテクタ
8日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
8日前
株式会社アイシン
給電システム
8日前
矢崎総業株式会社
電線保護部材
10日前
ローム株式会社
電力変換ユニットおよび車両
9日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
9日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
9日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
9日前
矢崎総業株式会社
分岐クランプ
10日前
株式会社荏原製作所
浸水防止盤
16日前
株式会社 神崎高級工機製作所
モータ
8日前
トヨタ自動車株式会社
ファン制御装置
8日前
ミツミ電機株式会社
絶縁型直流電源装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
永久磁石式電動機
9日前
ニデック株式会社
モータ
9日前
矢崎総業株式会社
電装機器接続装置
17日前
INNOVIDEA合同会社
充電装置及び機械式駐車場
1日前
ニデック株式会社
モータ
9日前
続きを見る