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公開番号2024128513
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037506
出願日2023-03-10
発明の名称サーミスタ素子および電磁波センサ
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01J 1/02 20060101AFI20240913BHJP(測定;試験)
要約【課題】測定精度の良好な電磁波センサが得られるサーミスタ素子、およびこれを備える電磁波センサを提供する。
【解決手段】スピネル型結晶構造を有する酸化物からなるサーミスタ膜と、サーミスタ膜の第1面に接触して設けられた第1面側電極と、サーミスタ膜の第2面に接触して設けられた第2面側電極とを備え、第1面側電極は、第1電極と、前記第1電極と平面視で離間して配置された第2電極とからなり、第1電極の少なくとも一部および第2電極の少なくとも一部は、平面視で第2面側電極と重なるように配置され、サーミスタ膜は、平面視で前記第1電極および前記第2面側電極と重なる領域と、平面視で前記第2電極および前記第2面側電極と重なる領域とからなる第1領域よりも、平面視で前記第1電極と前記第2電極との間に位置する第2領域の酸素濃度が高いサーミスタ素子とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スピネル型結晶構造を有する酸化物からなるサーミスタ膜と、
前記サーミスタ膜の第1面に接触して設けられた第1面側電極と、
前記サーミスタ膜の第2面に接触して設けられた第2面側電極とを備え、
前記第1面側電極は、第1電極と、前記第1電極と平面視で離間して配置された第2電極とからなり、前記第1電極の少なくとも一部および前記第2電極の少なくとも一部は、平面視で前記第2面側電極と重なるように配置され、
前記サーミスタ膜は、平面視で前記第1電極および前記第2面側電極と重なる領域と、平面視で前記第2電極および前記第2面側電極と重なる領域とからなる第1領域よりも、平面視で前記第1電極と前記第2電極との間に位置する第2領域の酸素濃度が高いことを特徴とする、サーミスタ素子。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
請求項1に記載のサーミスタ素子を備えることを特徴とする、電磁波センサ。
【請求項3】
前記サーミスタ素子を複数備え、前記複数のサーミスタ素子はアレイ状に配列されていることを特徴とする、請求項2に記載の電磁波センサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サーミスタ素子および電磁波センサに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、サーミスタ素子などの電磁波検出部を備える電磁波センサがある。このような電磁波センサに備えられるサーミスタ素子として、サーミスタ素子に入射した赤外線がサーミスタ膜又はサーミスタ膜の周辺の材料に吸収されることによって、サーミスタ膜の温度が変化し、それに応じてサーミスタ膜の電気抵抗が変化するものがある。
【0003】
サーミスタ素子を用いた電磁波センサとしては、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1には、アレイ状に配列されているサーミスタ素子を備える電磁波センサが記載されている。特許文献1には、サーミスタ膜と、サーミスタ膜の一方の面に接触して設けられた一対の第1の電極と、前記サーミスタ膜の他方の面に接触して設けられた第2の電極とを備えるサーミスタ素子が記載されている。特許文献1には、サーミスタ膜の面直方向に電流が流れるCPP(Current-Perpendicular-to-Plane)構造を有するサーミスタ素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-126582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、サーミスタ膜の面直方向に電流が流れるCPP構造を有するサーミスタ素子を用いた従来の電磁波センサでは、測定精度をより一層向上させることが要求されている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、測定精度の良好な電磁波センサが得られるサーミスタ素子、およびこれを備える電磁波センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
本発明の一態様に係るサーミスタ素子は、スピネル型結晶構造を有する酸化物からなるサーミスタ膜と、前記サーミスタ膜の第1面に接触して設けられた第1面側電極と、前記サーミスタ膜の第2面に接触して設けられた第2面側電極とを備え、前記第1面側電極は、第1電極と、前記第1電極と平面視で離間して配置された第2電極とからなり、前記第1電極の少なくとも一部および前記第2電極の少なくとも一部は、平面視で前記第2面側電極と重なるように配置され、前記サーミスタ膜は、平面視で前記第1電極および前記第2面側電極と重なる領域と、平面視で前記第2電極および前記第2面側電極と重なる領域とからなる第1領域よりも、平面視で前記第1電極と前記第2電極との間に位置する第2領域の酸素濃度が高いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のサーミスタ素子は、スピネル型結晶構造を有する酸化物からなり、平面視で第1電極および第2面側電極と重なる領域と、平面視で第2電極および第2面側電極と重なる領域とからなる第1領域よりも、平面視で第1電極と第2電極との間に位置する第2領域の酸素濃度が高いサーミスタ膜を備える。したがって、本発明のサーミスタ素子においては、サーミスタ膜の第2領域内を面内方向に電流が流れにくくなる。このため、本発明のサーミスタ素子を備える電磁波センサは、サーミスタ素子のサーミスタ膜内を面内方向に流れる電流成分による測定精度の低下が生じにくく、測定精度が良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る電磁波センサの構成を示す平面図である。
図1に示す電磁波センサの構成を示す分解斜視図である。
図1に示す電磁波センサの一部を拡大して示した平面図であり、サーミスタ素子の第1面側電極が配置されている層の平面図である。
図1に示す電磁波センサの一部を拡大して示した断面図であり、図3中に示す線分A-Aの断面図である。
図1に示す電磁波センサに備えられたサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
図1に示す電磁波センサに備えられたサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
図1に示す電磁波センサに備えられたサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
図1に示す電磁波センサに備えられたサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
図1に示す電磁波センサに備えられたサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
図1に示す電磁波センサに備えられたサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
図1に示す電磁波センサに備えられたサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
図1に示す電磁波センサに備えられたサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
実施例1のサーミスタ素子4の第1領域5aを含む断面の厚み方向の位置と各元素濃度との関係を示したグラフである。
実施例1のサーミスタ素子4の第2領域5bを含む断面の厚み方向の位置と各元素濃度との関係を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決し、サーミスタ膜の第1面に接触して設けられ、互いに離間して設けられた第1電極および第2電極と、サーミスタ膜の第2面に接触して設けられた第2面側電極とを備えるサーミスタ素子について、これを備える電磁波センサの測定精度を向上させるべく、鋭意検討を重ねた。
【0010】
その結果、サーミスタ膜を介して、第1電極と第2電極との間をサーミスタ膜の面内方向に流れる電流成分が、サーミスタ素子を備える電磁波センサの測定精度を低下させる一因であることが分かった。
(【0011】以降は省略されています)

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